サイバーエージェントの創業背景・ミッション・ビジョン(企業理念)と事業内容・ビジネスモデル【企業分析】

インターネット企業として急成長中のメガベンチャー”サイバーエージェント”がどんな背景で創業し、どんな事業展開をしているのかあまり知らない方もいるのではないでしょうか?

この記事では、サイバーエージェントの公式ホームページや公開資料を元にミッション・ビジョンや事業内容・ビジネスモデルについて解説します。企業研究などに役立ててください。

サイバーエージェントのミッション・ビジョン・バリュー(MVV)

サイバーエージェントは、「21世紀を代表する会社を創る」というビジョンを掲げ、インターネットを軸にインターネット広告事業、ゲーム事業、メディア事業、投資育成事業を運営しています。

ビジョンは抽象的ですが、あえて絞らないことで変化に対応し、会社の視野を狭めないことを重要視しているそうです。インターネット産業という軸をぶらさずその周辺の関連する分野には積極的に参加し、最終的には世界に通用するインターネットサービスを開発しグローバル企業になることを目標としています。

サイバーエージェントの創業者

サイバーエージェント創業者の経歴

サイバーエージェントの創業者藤田晋さんは、高校時代に起業に興味があったが大学に入り自分の将来の目標に自信持てずにいたそうです。しかし、名著「ビジョナリー・カンパニー」を読み感銘を受け「21世紀を代表する会社を創る」という目標ができたそうです。

ビジョナリー・カンパニー2 飛躍の法則

MEMO

ビジョナリー・カンパニー

100年以上続く会社の特徴とし「緻密な戦略を立てるのではなく、変化に適応できるよう偶然を活かして事業展開を行う」と記載

創業から100年以上続くようにという思いを込めて「21世紀を代表する会社」というビジョンを作った?

インターネットを軸にインターネット広告事業・ゲーム事業・メディア事業・その他周辺事業・新規事業と広く積極的に取り組んでいる

大学卒業後新卒でインテリジェンス(現パーソルキャリア)に入社し、1年後24歳でサイバーエージェントを設立。クリック保証型広告で順調に売上を伸ばし、1999年のネットバブルの追い風もあり、最年少、創業2年でマザーズに上場。しかし、2000年にネットバブルが崩壊し時価総額が急落。メディア事業立ち上げに奮闘し、売上は伸びていたものの株価は伸びず解散や売却の危機に見舞われたが楽天との資本提携により黒字転換。ビジョンはこの危機を乗り越えたあとの2004年に役員合宿で明確にされました。

しろくま先生

サイバーエージェント創業者の藤田晋社長の創業ストーリーが満載の自叙伝「渋谷ではたらく社長の告白〈新装版〉」はベンチャーの疾走感を追体験できるのでオススメの一冊です!
渋谷ではたらく社長の告白〈新装版〉

サイバーエージェントのビジネスモデル

サイバーエージェントのビジネスモデル
画像参照元:https://d2utiq8et4vl56.cloudfront.net/files/user/pdf/ir/library/annual/cyberagent_IR_2020_jpn.pdf?v=1610611424
  • 2004年にライブドアブログをきっかけにブログに可能性を感じアメーバブログ(現Ameba)を開始。
  • 2007年にAppleがiphoneを発売したことによりスマホ普及率が数%のなかメディアや広告事業をスマートフォンにシフト。
  • 2016年にスマホ視聴の普及を見込みインターネットテレビ局ABEMAを開局。

現在はABEMAを中長期の柱とすべく先行投資をしており、ゲーム原作のアニメをABEMAで放送したり、ABEMAの広告を販売したりと相互に事業シナジーを生み出す取り組みをしています。

サイバーエージェントの成長戦略
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メディア事業

メディア事業ではブログサービス”アメーバブログ“、マッチングアプリ”タップル“、テレビ&ビデオエンターテイメント”ABEMA“をメインに行なっています。

ABEMAのビジネスモデル
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ABEMAの収入源は課金収入や広告収入、有料オンラインライブPayPerViewやABEMA shopping、公営ギャンブルのネット投票といった周辺事業による収益となっています。

ABEMAの収益源
画像参照元:https://d2utiq8et4vl56.cloudfront.net/files/user/pdf/ir/library/annual/cyberagent_IR_2020_jpn.pdf?v=1610611424

近年はニュース、スポーツ、バラエティ、ドラマなど約20チャンネルを24時間配信しています。また、「ABEMA は面白い」というブランディングを目指し、オリジナル番組や独占配信を強化しているそうです。

広告事業

広告事業のビジネスモデル
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広告事業では、Google、Facebook、Yahoo、LINEなどに掲載される広告を直接広告主に販売しています。また、Amazon、LINE、楽天、Twitterなどの運用システム・ツールを提供し、技術力で運用効果も高めています。

Twitter Bid Optimizer
画像参照元:https://www.cyberagent-adagency.com/news/566/

テクノロジーとクリエイティブを活用した動画制作にも注力しています。新型コロナウイルスの影響でTVやインターネット、雑誌などにおける広告・プロモーション素材などの撮影中止が相次ぐなか、バーチャル撮影やCG活用に力を入れているようです。

画像参照元:https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=25264

国内トップシェアを誇る当社の広告事業では、AI技術の活用に加え、人物や商品などのスキャニング技術や、リアルタイムに人物とCG背景を合成し撮影できる「バーチャル撮影システム」の導入といった、先端技術を駆使したクリエイティブ制作に注力しています。

https://www.cyberagent-adagency.com/news/542/

広告事業の周辺領域としてタレント・インフルエンサーのYoutubeチャンネル開設支援をしたり、ファッションライバー“ももち”やお笑いタレント兼人気YouTuberキングコング・梶原雄太(カジサック)などのタレント・インフルエンサーと共同開発しオリジナル商品の販売も行っています。

近年、自身でブランドや商品をプロデュースし、SNSを活用してその宣伝・販売を行うタレント・インフルエンサーは増加しており、当社ではこのような背景の元、タレント・インフルエンサーと共にブランドや商品の開発・製造から販売までトータルでプロデュースするなど、SNS活用・D2C事業の支援を行っております。

https://www.cyberagent-adagency.com/news/555/

2020年には新型コロナウイルス感染拡大の影響によりデジタル化の推進が急がれ、官公庁・地方自治体向けにDX推進を行う専門部署「デジタル・ガバメント推進室」を設立しました。デジタルを活用した情報管理から施策提案・運用・実行まで、広告のみならずAI技術やブロックチェーン技術等も導入しながら、行政の推進するデジタル化支援全般を行うそうです。

画像参照元:https://www.cyberagent-adagency.com/news/536/

DX推進を行う専門部署「デジタル・ガバメント推進室」では、官公庁・地方自治体向けに、急務とされている行政手続きのあらゆるデジタル化推進の支援を行います。

デジタルを活用した情報管理から施策提案・運用・実行まで、広告のみならずAI技術やブロックチェーン技術等も導入しながら、行政の推進するデジタル化支援全般を行ってまいります。

https://www.cyberagent-adagency.com/news/536/

ゲーム事業

ゲーム事業では、本格スマホRPG、カードバトルなど主力タイトル8本を含む約50本のスマートフォン向けゲームを提供しています。

ゲーム事業のビジネスモデル
画像参照元:https://d2utiq8et4vl56.cloudfront.net/files/user/pdf/ir/library/annual/cyberagent_IR_2020_jpn.pdf?v=1610611424

「グランブルーファンタジー」など人気タイトルのアニメ化を行い、ゲームの世界観をメディア事業を活かして実現しています。

ゲーム事業の競合優位性
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グローバル展開

「世界に通用するインターネットサービスを開発し、グローバル企業になる」とミッションステートメントに掲げているように広告事業において海外7拠点(ニューヨーク、サンフランシスコ、北京、韓国、台湾、ベトナム、シンガポール)に支社をもっています。

現地での営業活動、運用型広告やアドテクノロジー領域の強化など、日本国内で培ったきめ細やかな運用力を強みにグローバル展開を行っているようです。

今後の事業展開

2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響があったもののニューノーマルに対応したサービス創出などを積極的に取り組み、過去最高売上を更新しています。

今後はABEMAを中心としたメディア事業だけでなく新規事業を拡大していくことを目指しているそうです。Amebaが黒字化するまで数年かかったようにABEMAも先行投資を行っている段階であり、今後の期待が高まります。

2020年は、広告事業において新型コロナウイルス感染拡大の影響が
あったものの、過去最高の売上高を更新。2016年4月に開局した
テレビ&ビデオエンターテインメント「ABEMA」は、何かあったら
「ABEMA」という視聴習慣を構築し、開局 4 年半で 5,900 万ダウン
ロードを突破
しました。また、コロナ禍においてオンラインライブ
事業を提供するなど周辺事業が多様化し、メディアとしての可能性の
大きさを強く感じています。
引き続き、インターネット広告事業、ゲーム事業に続き、中長期の柱に
すべく「ABEMA」を中心としたメディア事業を育てながら、次世代の
技術者育成、スポーツ支援など、事業を通じた社会的価値の創造に
取り組み、新たな成長ステージへ向けた持続的な経営を目指して
まいります。

https://d2utiq8et4vl56.cloudfront.net/files/user/pdf/ir/library/annual/cyberagent_IR_2020_jpn.pdf?v=1610611424

まとめ

ミッションステートメント

インターネットという成長産業から軸足はぶらさない。
ただし連動する分野にはどんどん参入していく。
オールウェイズFRESH!
能力の高さより一緒に働きたい人を集める。
採用には全力をつくす。
若手の台頭を喜ぶ組織で、年功序列は禁止。
スケールデメリットは徹底排除。
迷ったら率直に言う。
有能な社員が長期にわたって働き続けられる環境を実現。
法令順守を徹底したモラルの高い会社に。
ライブドア事件を忘れるな。
挑戦した敗者にはセカンドチャンスを。
クリエイティブで勝負する。
「チーム・サイバーエージェント」の意識を忘れない。
世界に通用するインターネットサービスを開発し、グローバル企業になる。

ビジョン ➡「21世紀を代表する会社を創る」

創業者  ➡藤田晋

事業内容 ➡インターネット広告事業・ゲーム事業・メディア事業・その他周辺事業・新規事業

テクノロジーやクリエイティブを活用しエンタメ業界で盛り上がりをみせるABEMAをはじめとした事業成長に今後も目が離せません。