スタートアップのバリュー評価事例5選|カルチャーを浸透させるためには?

「バリュー評価」は、企業の行動指針である「バリュー」を体現できているかを評価する評価制度です。

この記事では、バリュー評価を導入した評価制度の事例5選を紹介します。

しろくま先生

採用ページやインタビュー記事をもとにベンチャー企業がどうやってバリュー評価を運営しているのか説明しているので、最後まで読んでもらうとバリュー評価の構築・運営に参考になる情報を知ることができますよ!
こんな人におすすめ!
  • 人事評価制度の構築を検討している
  • バリュー評価をどう運用しているのか企業の事例を知りたい
  • バリューの浸透方法を考えている
記事を読み進める前に...
評価制度の構築・見直しを依頼したい方は以下の記事も読んでみてください!依頼する前にチェックすべき準備ポイントや依頼先の選び方を解説しています。

10X(テンエックス)の事例

しろくま先生

10Xはバリューの発揮度に応じた評価をしていて、日頃からバリューを意識させることでバリューの浸透を図っているよ!
参照:https://speakerdeck.com/10xinc/zhu-shi-hui-she-10x-culture-deck
参照:https://speakerdeck.com/10xinc/zhu-shi-hui-she-10x-culture-deck

浸透以前に、すべての行動をバリューで表現しているんですよ。例えば採用面接の時も、それぞれのバリューを持っているか判断するような問いかけが決まっていたり、人事評価制度も、バリューの発揮度で評価される仕組みをつくっていたりするんですよね。

すると日々、常にバリューを目にすることになる。つまり、あらゆるものがバリューで運用されているということ自体が、一番浸透に効くかなと思っていて。うちでは、いま一番クリアに使われている物差しなんです。

参照:https://note.com/hanahanayaman/n/n69c33c34fb41

bellFace(ベルフェイス)の事例

しろくま先生

ベルフェイスの評価制度では、バリュー体現度を「360度評価」「相対評価」で平等に評価しているよ!

言うまでもなく、バリューや理念は作っても形骸化しては意味がない。(そういう会社は山ほどある)そうならないためにも、人事制度と紐付けることは会社のメッセージとしても重要だ。

その手法としてベルフェイスでは、6Valuesを360°サーベイでスコアリングし、S / A / B / Cの4ランク付けすることにした。

そうすると上記の通り、全社員のバリュー体現度を [min42~max168点] の範囲でスコアリングすることができた。

その上で、最終的に4つのバリューランクに分ける。100名の会社であれば[上位25人=S] [次の25人=A] [次の25人=B] [下位25人=C] という具合だ。

ちなみに社内から なぜ「バリュースコアが  “●●点以上は A” 」のような “絶対評価” にしないのか? という声が挙がったが、答えは明快。バリューの追求に終わりはなく、組織と事業ステージによって求められるレベルが常に変わるからだ。

例えば、 ”今” のベルフェイスで評価される「オーナーシップ」と、社員数も売上も倍増している ”一年後” のベルフェイスが求める「オーナーシップ」は当然違う。

優秀な仲間が増え、既存社員が努力すれば、基準は上がり続ける。それを「成長」と呼ぶ。だから、バリューだけは今後も相対評価であるべきなのだ。

もう一つ、「新卒と事業部長が同じ評価基準なのは不公平では?」という声も挙がったが、それも問題ない。なぜならば、新卒を評価するのは同じ立場の新卒(と上長)で、事業部長を評価するのは同じ立場の事業部長 (と役員) だからだ。

当然立場によって求められる水準は異なるので、バリュー評価において “新卒が事業部長より上”、ということは当たり前に起こる。つまりどの役職の人間であっても、バリューの前には平等なのだ。

※「役員である責任の重さ」は既に市場評価で報われている

参照:https://note.com/kazuaki_nakajima/n/n06fc84f587ad

しろくま先生

バリュー評価での課題はバリューを体現できている行動の可視化・言語化で、バリュー体現の行動例を可視化して、目に触れる機会を増やすことを工夫しているみたいだよ!

実際に人数が増え、制度を運用しているうちに、様々な課題が見えてきました。なかでも、特に難しいと感じているのが「バリュー体現」をどう評価するか、という点です。

弊社の場合、バリューについては360度評価なので、「バリューを体現しているとはどのような状態か」「その度合いをどう測るか」という目線が、全員擦り合っているかどうかが重要になります。

ですが、これを擦り合わせるのがなかなか難しくて…。今もまだ完璧ではありませんが、バリュー体現に値する行動の「可視化」と「言語化」がポイントだと思っています。

要は、バリュー体現の行動例を可視化して、目に触れる機会を増やすことが、その基準を浸透させるひとつの手段になるんじゃないかと考えていて。

その目的で、2020年1月にピアボーナスツールの「Unipos」を導入しました。これによって、全社的にわかりやすいものから、なかなか表には出にくいけど実はバリューを体現しているという行動まで可視化されるようになりましたね。

さらに、職種・役職別のバリュー体現をできる限り言語化していく取り組みや、バリューの表彰式を行ったりして、バリュー評価の土壌を作っているところです。

参照:https://seleck.cc/1424

RakSul(ラクスル)の事例

しろくま先生

ラクスルの評価制度は、OKRで設定した成果目標と、バリューを軸とした能力を評価しているよ!
ラクスルの評価制度
参照:https://speakerdeck.com/raksulrecruiting/raksul-introduction
OKRとは?
OKRとは、Objectives and Key Resultsの略で、3ヶ月〜半年間での会社・部門・個人の定量的・定性的な高い目標を設定し、全社・チームで共有し、振り返る評価制度です。

事例をチェック➡︎OKRを導入した評価制度の事例6選|どう評価と連動する?

伊藤 : カルチャーを作っていくことはとても大事ですね。ただ、カルチャーって何かの積み重ねの結果、変わるものだと思っていて、そのためには僕は、時間をかけるしかないと思ってます。ずっと積み上げていくしかない。

永見 : そうですね、同感です。ラクスルは独自のカルチャーを作っていくためにも、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」というビジョンを要素分解して、ラクスルスタイルと呼んでいる行動規範を次の3つに絞りました。

Reality 解像度の高い課題設定
System 課題解決と仕組み化
Cooperation 複雑な事業遂行のため異能・多能の連携

実はこの行動規範は、そのまま人事評価の軸になっています。行動規範自体がコンピテンシーになっていて、社員のグレード別に要件が決まっているんです。逆にいうと、いくら結果を出しても行動規範に則っていなければ、会社としては評価しない、ということでもありますね。

参照:https://www.hito-link.jp/media/interview/raksul

mercari(メルカリ)の事例

しろくま先生

メルカリもラクスルと同じようにOKRとバリューの二軸で評価しているよ!

石黒さん:私たちは「OKR(Objective and Key Results)」と「バリュー」という2つを用いた人事評価を行っています。
「OKR」は、シリコンバレーのIT企業などで用いられている手法で、全社の目標(Objective)に従って、それを実現するために達成すべき結果(Key Results)を各組織・各個人で設定するというもの。「バリュー」は、メルカリが大切にする3つの行動指針「Go Bold」「All for One」「Be Professional」が実践できたかを評価するものです。
一般的な言い方をすると、定量評価と定性評価の2軸だと捉えていただければわかりやすいかと思います。メルカリでは、この2つをもとに、3ヶ月に1度のタイミングで振り返り、見直していくことを繰り返していますね。

参照:https://www.ashita-team.com/jinji-online/category3/2420

SmartHR(スマートHR)の事例

しろくま先生

SmartHRは、OKRとバリューに加えて基礎スキルも評価しているよ!

Slackでバリューの絵文字を送り合うように、普段からバリューを意識するカルチャーが浸透しているんだね!

参照:https://speakerdeck.com/miyasho88/we-are-hiring

バリューは評価制度にも紐づいているので、社員の価値観が似てれば行動も似てくるし、それが良い行動であれば、良い評価につながる、という仕組みになっています。

参照:https://note.com/soetsuokada/n/neb7825f8421b

バリューへの共感は、創業者であり現在も代表を務める宮田が当初から重視していましたね。組織運営には初期から注力しているので、バリューの明確化と浸透にはこだわっています。今ではバリューが人事評価に含まれているので、共感していない人は評価が得づらいと思います。Slackにもバリューのemojiがあって、割と頻繁に送り合ってますね。

参照:https://findy-code.io/interviews/smarthr-engineer