マトリクス組織はどんな企業が取り入れている?花王・トヨタの事例

マトリクス組織は、日本企業で多く取り入れられている機能別組織、事業部制組織カンパニー制組織、プロジェクト組織などと並ぶ組織形態の1つです。

この記事では、マトリクス組織を導入した花王・トヨタ自動車がどんな目的でマトリクス組織を導入し、どのような効果があったか事例を元にご紹介します。

しろくま先生

事例を知ることで、マトリックス組織はどんなフェーズ、目的で導入すれば成功するのかヒントになりますよ。
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マトリクス組織とは

マトリクス組織の組織図

マトリクス組織は、部門×事業部といった構造になっており、機能別の「営業部門」「生産部門」「開発部門」「人事部門」「経理部門」といった部門と地域、製品、顧客層ごとに区切られた事業部を組み合わせています。

たとえばA製品の営業を担当する人は、A製品事業部と営業部門に所属することになります。A製品事業部長と営業部長がいるように複数の上司を持ちます。

マトリクス組織の種類やメリット・デメリットなどについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください!

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マトリクス組織を導入した企業の成功事例

マトリクス組織は、NASA(米国航空宇宙局)のアポロ計画を遂行する際に採り入れられらのが始まりです。アポロ計画は複数のプロジェクトで動いており、それぞれのプロジェクトごとにプロジェクトマネージャーを配置し、職能別の部門を縦軸に、プロジェクトを横軸にしたチームを編成していました。

日本では、花王、トヨタ自動車が採り入れたことが有名です。

マトリクス組織を導入した企業の事例①花王

花王のホームページ

マトリクス組織の導入と組織図

花王は2012年から2013年にかけて組織全体を事業×機能のマトリクス型に再整理しました。そして、ビューティケア・ヒューマンヘルスケア・ファブリック&ホームケアやケミカルなどの事業を縦軸に、サプライチェーンや会計、ITなどの機能を横軸としました。

花王のマトリクス組織の組織図

マトリクス組織導入のメリット

この花王のマトリクス体制は特に研究開発分野で功を奏しました。科学・技術の研究を横断的に生かし、新しい事業展開のための中・長期的な視点での研究を行うことが可能となりました。

さらに、社内の生産、品質保証、生活者コミュニケーションセンターなどの関連部門との緊密な連携が取りやすくなりより柔軟の組織運営ができるようになりました

マトリクス体制が事業・機能を跨いだオープンイノベーションを加速させ、花王の先進的な技術研究に繋がっているのです。

マトリクス組織を導入した企業の事例②トヨタ自動車

トヨタ公式ホームページ

マトリクス組織の導入と組織図

2016年にトヨタ自動車がカンパニー制を採り入れ、7つのカンパニーと地域別のビジネスユニットを組み合わせたマトリクス組織体制を取りました。

7つのカンパニーのうち4つは「小型車」「乗用車」「商用車」「高級車(レクサス)」という車のタイプごとに分けられたカンパニーです。

残りの3つのカンパニーは「先進技術」(自動ブレーキ、自動運転など)、「パワートレーン」(エンジン、トランスミッションなど)、「コネクティッド」(カーナビ、ネット対応など)の技術分野ごとのカンパニーです。

トヨタの地域別のビジネスユニットは、先進国向けの第1トヨタ、新興国向けの第2トヨタと呼ばれました。

トヨタのマトリクス組織の組織図

そして、製品軸のカンパニーを縦軸に、地域軸のビジネスユニットを横軸としたマトリクス制をとりました。

マトリクス組織導入のメリット

この変更よってトヨタは、規模が大きく、グローバルな事業展開をしていながらもよりローカル市場の動向に柔軟に対応できるようになったり、重複機能を減らしより経営資源を有効活用できるようになりました。

しろくま先生

このようにマトリクス組織は、「横断的な連携を可能にし、事業シナジーを生み出す」「より市場の動向に柔軟な対応ができるようにする」「重複機能を減らし効率的な組織運営を図る」といった目的で導入されたことが分かりますね!

これらの花王・トヨタ自動車の事例を元に自社にどのような組織形態が最適か検討してみてください。

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しろくま先生

実際の導入事例からマトリクス組織という組織形態を見てきましたが、コーチングによる組織マネジメントスキルの向上を目指す方はCoachEd(コーチェット)がおすすめです!

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