
- 『子どもがいる場合、面接では何を聞かれるの?』
- 『面接で聞かれる質問への回答例や選考通過のコツを知りたい』
と思っていませんか?
転職面接を突破するには、事前の準備が欠かせません。内定を勝ち取りたいワーママは、ワーママが必ず聞かれる「質問」と「回答」のポイントを押さえることで、面接突破の可能性が高まります。
この記事を書いたのは
ミナ(フリーランスライター)
2社で人事・総務をつとめ、面接や社内環境の整備などを担当。
子どもが生まれてからは、リモートワークができる企業に転職。
現在は、ママ目線でのリアルな転職を伝えるために、ライターとして活躍中。
あわせて読む:ワーママにおすすめの転職エージェント12選|時短・在宅勤務の求人を探すなら?
ワーママの転職面接でのアピールのポイント
転職面接の突破には、きちんと自分を売り込み、適切なアピールをすることが大切です。なぜなら「応募者のアピール」と「企業のニーズ」が合致すると、勝率が高まるからです。
またワーママが応募をする際には、ワーママに合ったアピールをします。そのためには、アピールする内容に、以下を盛り込むことが大切です。
- 雇用するメリット
- 企業が思う「ワーママに対する不安要素」の除去
上記2点について、詳しく説明します。
ワーママの転職面接でのアピールのポイント1:雇用するメリットを伝える
ワーママに限らず、企業が内定を出すのは「この人を雇用すると、自社にとってメリットがある」と思うからです。
そのため、自分を雇用することで、企業にメリットがあるとアピールする必要があります。
ワーママで言えば、今までの経験を活かしながら、即戦力として働けることです。
未経験の仕事であれば、働き方に制約の出ない人が選ばれやすいため、ワーママは不利だと言えます。言い換えれば、企業にとって「未経験者のワーママを雇用すること」はデメリットになりがちです。
未経験の仕事に応募する場合でも、今までの経験が活かせるポイントを探し、うまくリンクする内容を探しましょう。
ワーママの転職面接でのアピールのポイント2:企業が思う「ワーママへの不安要素」を除去する
ワーママには子どもがいるため、企業はワーママを採用することに対し、以下のような不安を抱えます。
- 「子どもが体調不良の時には、どうするのだろう?」
- 「採用しても、家庭の都合で退職するかもしれない」
そのため、転職面接では「ワーママへの不安要素」を除去できるよう、上手なアピールが必要です。
筆者は、以下の内容を伝えました。
- 子どもを預ける環境がある
- 将来多岐な見通しがある
- 今後のキャリアビジョン
1:子どもを預ける環境がある
転職を考えるワーママは、基本的には子どもを「保育園」や「幼稚園」に預けているでしょう。もしくは、保育施設がある転職先を探しているかもしれません。
筆者も保育園を利用しています。企業には、通常時の預け先(※筆者の場合は保育園)に加え、体調不良時の預け先も伝えました。具体的に言うと、病児保育の利用や、実家の親に預けることです。
そのうえで、病児保育が利用できず親も体調不良で預けられない時には、休む可能性があると伝えました。
2:将来的な見通しがある
子どもに関する「将来的な見通し」を伝えると、応募先の企業は安心してくれます。
筆者の場合には、「〇〇年後には小学生になり、学童保育なども利用することから、今よりも腰を据えて働ける」と伝えました。
将来的な見通しを伝えることで、企業も採用後のビジョンを描きやすくなります。
3:今後のキャリアビジョン
企業はワーママに対し、採用しても「すぐに辞めるのでは?」と考えます。そこで、「将来のことを見据えて選んだ。つまり長く働きたい」と伝えることが必要です。
そのためには、今後のキャリアビジョンを明確に伝えると良いでしょう。
筆者の場合は、以下のように伝えました。
人事としての経験を活かし、新たなサービスを展開するIT企業で働きたいと思っていました。子どもが小学生になる〇〇年後までには、プログラミングの基本的な知識を身につけ、エンジニアから見ても「説得力のある人事」になりたいと考えています。
以上のように、今後のキャリアビジョンを述べる時には、「数ある企業から選んだ理由」や「将来に向けた努力の姿勢」を見せると良いでしょう。
ワーママが転職面接で必ず聞かれる質問
各質問に対する回答例やポイント/注意点を紹介するため、本番の参考にしてください。
- 子どもが体調不良の場合はどうしますか?
➡︎具体的な対策を述べる - 残業は可能ですか?
➡︎①できない部分ははっきりと伝える②残業に対応する努力の姿勢も見せる - 当社を選んだ理由は何ですか?
➡︎「応募先にしかない魅力」と「自分の働き甲斐」を伝える - 前職の退職理由は何ですか?
➡︎自分なりに努力した姿勢を見せる
ワーママが転職面接で必ず聞かれる質問1:子どもが体調不良の場合はどうしますか?
ワーママに対して「子どもが体調不良の場合はどうしますか?」という質問は、定番中の定番です。
他にも「子どもが発熱の場合に家族のサポートは得られますか?」などと、形を変えて質問されます。
発熱などにそなえ、病児保育施設への登録を済ませました。それでも預けられない場合には、自宅から車で1時間ほどの距離にいる両親にサポートしてもらいます。
また、万が一私が休む場合を想定し、現状の業務内容を周囲に連携できるよう整えておきます。
➡︎ここでのポイントは、具体的な対応策を述べることです。自分が休まざるを得ないケースも想定し、先のことまで考える姿勢も見せると良いでしょう。
会社にはきちんと連絡をしたうえで、休みます。また夫もフルタイムなので、家族のサポートは難しいかもしれませんが、その分日々の仕事を頑張ります。
➡︎具体例に欠ける回答はNGです。実際に「家族のサポートが難しい場合」でも、病児保育や病児専門のベビーシッターを探すことは可能です。そのため、面接日までに具体的な預け方を考えておきましょう。

転職時の年齢:35歳
子どもの年齢:2歳、5歳
母子家庭だったため、「子供の体調が悪いときは出勤できないよね?」、「子供が熱出した時に連絡きて早退することある?」、「子供いたら残業や遅番無理でしょ?」などを聞かれました。
幸い、「仕事中は母(子供の祖母)が見てくれるので、早退は無いし、残業も連絡すれば問題ないです」「子供が2人ともダウンしてると厳しいかもですが、1人なら多分出勤できます」と答えました。(HRtable独自のアンケートより)

転職時の年齢:27歳
子どもの年齢:4歳
必ず聞かれると思っていたので、市内の親族に預けられることを強調して伝えました。実際、親は単身赴任で近くにいなく、高齢の祖父母宅へも片道1時間という環境でしたが、そこは採用されてしまえば子供も成長するし大丈夫と自分に言い聞かせて活動していました。(HRtable独自のアンケートより)

転職時の年齢:28歳
子どもの年齢:5歳
体調を崩した時はどのように対応するか、いざというときに頼れる人はいるか、家族(親や姉など)との関係は良好か?など。 それに対しては、おやすみをもらうこともあるかと思うし、親や姉に負担にならない範囲で助けてもらうこともあると回答しました。(HRtable独自のアンケートより)
ワーママが転職面接で必ず聞かれる質問2:残業は可能ですか?
残業が少ない会社であっても、突発的な残業が必要になるケースはあります。そのため、どのような企業でも、基本的には聞かれる質問だと思ってください。
➡︎ここでのポイントは、できない部分ははっきりと伝えることです。ただし、できないだけで終わらせると心象は良くありません。そのため、残業に対応する努力の姿勢も見せると良いでしょう。
➡︎「残業ができない」で終わらせることはNGです。どうしても残業が難しい場合には、「自宅への持ち帰りが可能か?」など、代わりの案を用意しましょう。
ワーママが転職面接で必ず聞かれる質問3:当社を選んだ理由は何ですか?
「当社を選んだ理由は何ですか?」という志望動機は、ワーママ・非ワーママ問わず、必ず聞かれる質問です。
営業事務として長く働き、営業の売上を「縁の下の力持ち」として支えることに働き甲斐を感じています。また1人の営業とタッグを組める会社かつ、ニッチで良質なサービスを展開する企業を探しておりました。
御社は、1人の営業に対し営業事務が1人であることと、ニッチな〇〇という魅力的なサービスを展開しているため、志望いたしました。
➡︎ここでのポイントは「ワーママにとって働きやすい」という内容を、盛り込まないことです。なぜなら、ワーママにとって働きやすいことは、自分へのメリットだけだからです。
大切なことは「応募先にしかない魅力」と「自分の働き甲斐」を伝えることだと言えます。
➡︎【OKな回答例】のポイントでも伝えた通り、志望動機に「ワーママにとって働きやすい」という内容は、盛り込まないことが大切です。
企業からは「そこがポイントなの?じゃあ他の会社でも良いよね」と思われます。
あわせて読む:【ワーママの志望動機】履歴書の書き方・面接での答え方を例文つきで解説!
ワーママが転職面接で必ず聞かれる質問4:前職の退職理由は何ですか?
前職の退職理由についても、ワーママ・非ワーママ問わず、必ず聞かれる質問です。
➡︎ここでのポイントは、退職となる要因について、自分なりに努力した姿勢を見せることです。また「それじゃあ、退職するのは仕方ないよね」と思ってもらえるところまで、落とし込む必要があります。
➡︎ワーママである以上、子育てとの両立が難しい点に触れることは、問題ありません。ただし、会社の悪口になるような言い方は避けるべきです。うまくいかないことを、他者に責任転嫁する人だと思われます。
あわせて読む:ワーママの転職理由の答え方の注意点を解説!

転職エージェント経由で転職活動を始めると、無料で面接対策を受けることができ、プロからアドバイスを貰うことで選考に通過しやすくなりますよ!
次は、ワーママにおすすめの転職エージェントを紹介します。
ワーママにおすすめの転職エージェント
- アデコ
|女性の転職支援実績豊富!人気の事務職の求人多数
- type女性の転職エージェント:首都圏の女性におすすめ!柔軟な働き方が可能なIT業界に強い!
- リクルートエージェント:求人数・転職支援実績が豊富!多様な業界・職種の求人が見つかる
ワーママにおすすめの転職エージェント1:アデコ

アデコは、37年の人財ビジネスの実績があるため女性の転職支援実績が豊富です。
ワーママが働きやすい事務職や営業職、サービス、IT系の転職に強く、専任のコンサルタントが丁寧にヒアリングして子育てしながら働きやすい仕事や職場を提案してくれます。
また、職場環境や制度など、企業HPや求人票だけでは分からない情報も伝えてくれるので、安心して転職先を選ぶことができます。
- 子育てと両立しながら働きやすい会社を紹介してほしい
- オフィスワークへの転職を検討している方
特徴 | 事務・営業・サービス・ITに強い! |
エリア | 全国 |
- 女性の転職支援実績が豊富
- 女性に人気の事務職や営業、サービス、IT系の求人が豊富!
- 女性ならではの転職先選びや転職活動のアドバイスがもらえる!
- 職場環境や制度など詳しい情報を提供してくれる
無料相談はこちら
ワーママにおすすめの転職エージェント2:type女性の転職エージェント

type女性の転職エージェントは、女性向けの求人に特化した転職エージェントです。
女性の転職に人気の業界や職種を中心に扱っており、女性社員が多く、家庭に事情を理解してもらいやすい会社を紹介してもらえます。
人事や企画・マーケティング、総務、経理など、女性が子育てと両立しながら働きやすい職種の求人も充実しています。
特に柔軟な働き方が可能なIT企業に強いので、IT企業やSE、ITコンサルタント、Webデザイナーで転職を検討している方にもおすすめです。
- 求人の特徴
- #女性におすすめ #20代 #30代 #ITに強い!
- こんな人におすすめ
-
・20代〜30代の女性
・女性に人気の職種やおすすめの仕事を知りたい
・IT業界で転職を検討している方
- 対応エリア
- 全国、関東メイン
- 女性の転職支援実績が豊富
- 女性の担当者が多く、相談しやすい
- IT業界の転職に強い!
ワーママにおすすめの転職エージェント3:リクルートエージェント

リクルートエージェントは、業界最大手で、求人数・転職支援実績が豊富な転職エージェントです。
全国の求人を多数保有しているので、たくさんの求人の中から自分に合った企業を選びたいという人におすすめです。
企業とのコネクションが強く、転職支援実績も豊富なので、ワーママが気になる会社の制度や社風、子育てしながら働く女性がいるか、といった詳しい情報を教えてもらえますよ!
- 求人の特徴
- #20代 #30代 #40代 #50代 #未経験OK #第二新卒 #上場企業 #地方の求人も豊富
- こんな人におすすめ
-
・20代〜40代のワーママ
・いろんな求人の中から自分にあったものを紹介してほしい
・スピーディーに転職活動を進めたい
- 求人数
- 公開求人:約320,000件
非公開求人:約270,000件
※2022年12月時点
- 対応エリア
- 全国
- 求人数・転職実績が豊富!
- 全国の求人が見つかる!
- 経験豊富なアドバイザーによるスピーディーなサポートが受けられる
- 職務経歴書・履歴書などの書類の添削、 独自に分析した業界・企業情報の提供、 志望企業への推薦など様々な転職サポートをしてくれる
- スピード感のあるサポートに定評がある
産休を取ることができない職場だったため一度やめることになりました。 その際に他のもっと条件のいい会社がないかと思い、転職しようと思いました。
エージェントの方もかなり親身になってくれて、いろいろ助けていただき、無事就職することができました。
職務経歴書の書き方につい 自分で書いてみると何を書いていいかよくわかりませんでしたが、エージェントの方に丁寧に教えていただき作成することができました。面接の対策は事前にどのような質問を受けることが多いか教えてもら具体的な対策をすることができました。
転職した会社では、同年代の女性が何人かいたので、お互いのことを理解しあえるような職場環境で働きやすく感じています。 また、会社自体もかなり理解があり働きやすいです。
30歳女性(HRtable独自アンケートより)

リクルートエージェントは、豊富な求人の中から、子育てと両立しやすい企業や条件にぴったりな求人を紹介してくれます。
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子持ちのワーママの転職でよくある質問Q&A
最後に、子持ちのワーママの転職面接でよくある質問に答えていきます。
質問1:面接のときはどんな服装を着ればいいですか?
面接時は基本的には、スーツを着用しましょう。
私服可、服装自由といった場合は、オフィスカジュアルな服装でも構いませんが(ジーンズやTシャツなどの普段着は不可)、スーツを着用するのが無難です。
アパレル系の企業やベンチャー企業などでセンスや人柄を見る場合など、「スーツ不可」や「あなたらしい服装で」と指定されている時は私服を着用しましょう。
また、不真面目な印象や不潔な印象を持たれないために、服装・髪や爪などの身だしなみにも注意が必要です。
服装
- 黒・グレー・紺色の無地のスーツにシャツ
- 男性は無地やストライプ、小紋柄のネクタイ
- 黒・茶色・紺色の無地・革製でA4サイズのバッグ
- 黒・紺色の靴下、肌色のストッキング
- 控えめな色の革靴・パンプス
身だしなみ
- スーツやシャツにシワや汚れがないか
- シャツの襟・袖のボタンをきちんと留める
- 髪の毛は清潔感のある長さに切る・結ぶ
- 髪色は落ち着いた色にする
- 爪は切り、ネイルを外す
質問2:面接には何分前に着いておけばいいですか?
面接会場には10分〜15分前には着いておき、5分前〜10分前に受付をするのが理想的です。
当日、道に迷って遅刻しないよう、最寄り駅から会場までの行き方や所要時間を確認しておきましょう。
もし遅刻しそうになった場合は、なるべく早く連絡するようにしましょう。
まとめ
ワーママが転職面接で聞かれる質問には、企業が「子どもがいても働けるか?」や「長く続けてくれそうか?」と考えることが、背景にあると分かりました。
以上を踏まえ、実際に回答する時には、「企業が雇用するメリット」と「ワーママに対する不安要素の除去」を意識することが大切です。
当記事で紹介した回答例やポイントを参考にし、転職面接を乗り切りましょう。
他にもワーママの転職活動に役立つ記事があるので、あわせて読んでみてください。