採用オウンドメディアとしてnoteを活用する企業が増えてきています。この記事では、noteでオウンドメディアを作るメリット・noteを活用している企業の事例をご紹介します。
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、企業がサービスや働く人・環境について発信する自社メディアのことです。 自社の商品やサービスを幅広い顧客層に宣伝したり、ファン形成やブランディングをするPR的な役割がありますが、近年働く人や環境を発信して採用や社内広報として活用している企業もあります。
noteでオウンドメディアを作るメリット
メリット1.執筆・編集がしやすい
シンプルな管理画面でプログラミングなどの知識も必要なく執筆・編集しやすいのがnoteのメリットの一つです。簡単にパソコンやスマートフォンで記事を書くことができます。
メリット2.マガジン化できる
note では、社員個人のnoteなどの他のアカウントが書いた記事をマガジンとしてまとめることができます。社員個人のフォロワーと公式noteのフォロワーの双方で拡散することができ、相乗効果が期待できます。
また、気になるマガジンをフォローすることができるので、トピックごとに興味を持ってくれているユーザーに情報を届けることができます。
メリット3.自社らしさをデザインで表現できる
無料アカウントの場合はデザインをカスタマイズすることができませんが、月額5万円のnote proを使うとトップページのヘッダー画像、マガジンやメニュー、テーマカラー、URLなどをカスタマイズすることができます。
参考 noteをカスタムして自社メディアらしさを表現するための5つの設定note pro公式メリット4.集客がしやすい
- 検索
- note内
- SNS
noteはSEOに強く、検索順位に上がりやすいのが強みです。noteがSEOに強い要因はたくさんありますが、最も明確なのはnote自体のGoogleからの評価が高いという点です。
自社メディアの場合、定期的に記事を投稿しないとGoogleからの評価が下がるため、長期的にコツコツ運用しないと検索上位に上がりにくい傾向があります。しかし、noteではいろんなアカウントが毎日独自性のある記事を投稿しているためGoogleからの評価が高く、検索上位に上がりやすくなっています。
(noteには広告や文字装飾がないため、読み込み速度が速くSEOに強いという見解もあります。)
つまり、noteでオウンドメディアを作ると、更新頻度が少なくても検索上位に表示されやすいということです。あまり記事の更新に工数をかけられないという企業様には嬉しいポイントです。
また、noteで記事を投稿するとタイムラインに表示され、WEB検索やホームページからだけでなくnoteユーザーにも記事が届くようになっています。noteの月間アクティブユーザー数は2020年5月に6,300人を超え、多くの人が記事を閲覧しています。
メリット5.SNSで拡散してもらえる
noteの記事はSNSシェアボタンがついており、気軽にシェアすることができます。また、社員個人の記事では採用色が強くなりにくいため、拡散する心理的ハードルが下がり、社内外の人が気軽にシェアしてくれます。
メリット6.”スキ”やコメント・SNSシェアで読者の反応がわかる
noteには気に入った投稿に”スキ”ボタンを押すことや、コメントを書くことができます。 自社のオウンドメディアでは読者の反応を分析ツールを使って数値から分析しなければなりませんが、”スキ”の数やコメント・SNSのシェアから記事に対する反応を知ることができます。
ちなみにnote proでは、PVや読了率、スキ率などの分析データを見ることができます。
メリット7.低コストで運用できる
自社でオリジナルデザインのオウンドメディアを作る場合、構成から設計、作成、運用、SEO対策までが必要になり、構築に1ヶ月以上、コストは20万円以上かかってしまいます。 しかし、note proは月額5万円で利用することができ、構築の必要がなくすぐに始めることができます。
noteを活用した企業のオウンドメディア事例
活用事例1:マネーフォワード
「お金を前へ。人生をもっと前へ。」をミッションに掲げる株式会社マネーフォワードの公式noteでは、日々の出来事、働くメンバーによる発信、サービスに対する想い、将来のビジョンなどを発信しています。
“マネーフォワードの日々”というマガジンは、マネーフォワードの社員が全社規模のイベント、部活動やランチなどの社内の様子、各拠点の出来事などについて書いた記事をまとめています。
活用事例2:クックパッド
料理レシピサイトで有名なCookpadの公式noteでは主に仕事内容や魅力、採用イベントなどについて発信しています。
公式noteだけでなく各職種の社員が発信しており、Cookpadのデザイナーがデザインの現場を発信する”Cookpad Design Magagine”や人事メンバーが、社員や組織、ビジネスの現場について伝える”Cookpad HR Magagine”などがあります。
活用事例3:freee
シェアNo.1のクラウド会計ソフト freeeを提供するfreeeの公式noteでは、社員個人のアカウントを活用して情報発信しています。
freeeでの日々の取り組みを”あえて共有”するマガジン”あえ共freee”では、freeeで働く社員がそれぞれのアカウントで仕事の裏側や会社でのイベントについて発信し、マガジンにまとめています。
活用事例4:ミラティブ
「わかりあう願いをつなごう」をミッションに人の居場所となるコミュニティサービスを提供する会社ミラティブは、公式noteで仕事やカルチャーについて発信しています。
“ミラディブブログ社員リレー”という連載では、各部署の社員が各々仕事の魅力や仕事を通して学んだことなどを書いています。それぞれ記事の内容や文章に個性が出ていてどんな人が働いているのかが伝わってきます。
活用事例5:Smart HR
Smart HRオープン社内報は、社内外に向けて社内制度やルール・会社としての考えを発信しています。
オープン社内報というように、採用目的寄りになりすぎず身内寄りになりすぎないよう工夫されているため、誰にとっても読みやすく興味を引き付けられる内容になっています。
活用事例6:Zaim
家計簿サービスZaimを運営する株式会社Zaimは”Zaimスタッフの頭の中”という公式noteを運用し、Zaimで働く異なる職種の複数のスタッフがそれぞれの立場から記事を投稿しています。
「私達の買ってよかったもの」や「リモートワークでの取り組み」といった社員の個性や会社での日常が伝わる内容となっています。
活用事例7:Visional
Visionalグループの企業noteブログ”ALL VISIONAL”では、VISIONALグループで働く社員のやりがいやサービスへの想いなどを発信しています。
エンジニア関連記事まとめ、デザイナー関連記事まとめ、新卒関係記事まとめの3つのマガジンに分けています。白、青、黒で統一されたシンプルで見やすいデザインです。
活用事例8:ベーシック
Webマーケティングメディアやマーケティングツール、フォーム作成管理ツールを運営する会社ベーシックの公式noteでは、ベーシック社員が「大事にしている考え方」を発信しています。
主にベーシックの社員個人のアカウントで記事を書き、公式noteでマガジンとしてまとめています。ベーシックでは、noteとツイッターを活用することで、社名の認知度、採用応募者数、内定承諾率が上がり、離職率が下がるなど運用の効果があったようです。
まとめ
採用オウンドメディアにnoteを活用するメリット
- 執筆・編集がしやすい
- マガジン化できる
- 自社らしさをデザインで表現できる
- 集客がしやすい
- SNSで拡散してもらえる
- “スキ”やコメント・SNSシェアで読者の反応がわかる
- 低コストで運用できる
公式noteだけでなく、社員個人のアカウントで発信する記事もマガジンにまとめるというように、noteの機能を活用している企業が多いようです。
noteは、運用しやすい上に集客力・ブランディングに強く、会社の認知度や応募者数・内定承諾率を上げるのに効果的です。また、全社員を巻き込んだオウンドメディアの運営ができ、会社への愛着をもたせ、離職率を低下させることにも繋がります。
比較的低コストで簡単に導入することができるため、ぜひnoteの活用を検討してみてください。
しろくま先生