採用活動を始める前に「採用計画」を行います。
採用計画とは、いつまでに何人どうやって採用するかの計画です。
「採用計画って具体的に何を決めるの?」
「採用計画を立てる時にどんなことに気をつければいいの?」
といった疑問にお答えします!
採用計画とは
採用計画では、
- いつ
- どの部署に
- どんな人材を
- 何人
- どのような方法で
- 予算はいくらか
を決定し、具体的な採用活動のスケジュールや内容を計画します。
これらの項目は年度の事業計画や経営方針から決定します。採用計画は会社の経営に関わることなので、十分な検討が必要です。
採用計画を立てるメリットには以下のようなものがあります。
- 人員不足や人員過剰を防ぐ
- 会社の求める人材を明確にし、ミスマッチを防ぐ
- 採用コストやスケジュールの進捗状況を確認することができる
採用計画のステップ
ステップ1:将来像の理解
事業戦略や人員計画など、会社や部署の将来像・目標を明確にします。新規事業の立ち上げや展開地域拡大などの際に人員が必要になるように、会社の戦略に基づいて採用人数を決めるために、会社の目標を理解することは重要です。
ステップ2:採用人数の決定
まず、部署・部門ごとの採用人数を決定します。
目指す事業の状態・業績目標を理解し、将来的な会社や部署の理想像をイメージすることで採用戦略を立てます。
そして、部署ごとの人員構成をシュミレーションし、どの部署にどの職種の人が何人必要か明確にします。
ステップ3:求める人物像の設定
求める「人間性」「スキル」「勤務条件」を明確にし、採用の指標とすることで採用のミスマッチを防ぐことができます。
求める人物像を明確にするには、企業理念(ミッション・ビジョン)の実現のために必要な行動(バリュー)や各職種に必要なスキルを書き出します。
- 人間性
- 経営理念(ミッション・ビジョン)への共感
- 行動規範(バリュー)とのマッチ度
- 志向・価値観・性格
- スキル
- 必要な能力を持っているか
- どんな経験があるか
- 勤務条件
- 処遇
- 勤務時間
- 勤務地
求めるスキル・資質は、職種や役職によっても異なります。
それぞれの職種・役職にどのような人物像が求められるかを明確にするためにジョブディスクリプション(職務記述書)を作成するのがおすすめです。
ステップ4:募集方法の決定
募集方法には、自社のホームページやSNS以外にも求人サイトや人材紹介サービス、採用イベントなど様々です。
どの手法が効率的か予算やメリット・デメリットを比較して検討します。
- 自社WEBサイト、公式SNS
- 求人広告(就職サイト・転職サイト)
- スカウトサービス
- 人材紹介会社
- ヘッドハンティング(ダイレクトリクルーティング)
- 採用代行会社
- 採用イベント・セミナー
- 社員からの紹介(リファラル採用)
- 合同会社説明会
- 学校求人(求人票、学内合同企業説明会、推薦など)
- ハローワーク求人
ステップ5:選考方法・評価方法の決定
応募者を絞るためにどのような選考をし、どのような基準を設けるかを決定します。
選考方法には以下のようなものがあります。
- 書類選考(履歴書・エントリーシート)
- 適性検査(筆記試験・WEBテスト・性格診断など)
- グループディスカッション
- ジョブ・インターンシップ
- 面接
選考方法が決まれば、各選考での評価方法・評価基準を設定します。
ステップ6:スケジュールの決定
どの時期にどの活動を行うか決定します。決定項目には以下のようなものがあります。
- 募集期間
- 採用イベント開催時期
- 会社説明会日程
- 選考期間
まとめ
採用計画では「どの部署に何人」「求める人物像」「募集方法」「選考方法・評価方法」「スケジュール」を決定します。
それぞれの段階で自社の求める人材を採用するためにどういうことが必要か意識し、これまでの採用活動の反省点などを生かしながら採用計画を立ててみてください!