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現場の課題から生まれたKY活動支援アプリHACARUS Workplace Safety for KY。その開発背景・機能とは?|株式会社HACARUS

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建設業や製造業等で行われるKY(危険予知)活動をAIが支援するアプリケーション「HACARUS Workplace Safety for KY(略称:HACARUS KY)」の製品版が2023年8月にリリースされました。

今回は、株式会社HACARUS 労働安全支援グループ グループ長の高橋 大介さんに、HACARUS Workplace Safety for KYの開発経緯や機能、利用企業からの反響についてインタビューさせていただきました。

プロフィール背景画像
プロフィール画像

高橋 大介
株式会社HACARUS 労働安全支援グループ グループ長

大阪大学大学院終了後、JFEスチール 制御部制御技術室入社。2017年 鉄鋼協会制御技術部会 優秀賞を受賞。その後株式会社HACARUSにデータサイエンティストとして入社。アプリエンジニアや営業にも従事し、2023年1月に労働安全支援グループ グループリーダーに抜擢。製造現場で経験したKYの課題意識から、解決に寄与するサービス「HACARUS Workplace Safety for KY」を開発し2023年8月に製品版をリリース。

HACARUS Workplace Safety for KYとは

HACARUSKYの紹介画像
サービス概要建設業や製造業等で行われるKY(危険予知)活動をAIが支援するアプリケーション
運営会社株式会社HACARUS
設立2014年

公式HPはこちら!

HRtable編集部
HRtable編集部

HACARUS Workplace Safety for KY(略称:HACARUS KY)はどんなサービスでしょうか。どんな特徴があるのか教えてください。

高橋さん
高橋さん

HACARUS KYは、作業者が作業名・作業条件を入力し、AIが労働災害事例・危険ポイントを提案することで、KY(危険予知)活動を支援するサービスです。

HACARUSKYのアプリでのKY活動の流れを説明する画像
高橋さん
高橋さん

個人の経験ではなく、約3,000件の労働災害事例データからAIが提案した危険ポイントを確認し対策を考えることにより、作業者の安全意識の向上につながります。

KY活動の属人化・マンネリ化を抑止し、建設業や製造業での労働災害リスクの低減に貢献します。

HRtable編集部
HRtable編集部

個人の経験に頼っていたKY活動を、AIを活用することでより多くの事例から危険ポイントを短時間で抽出できるようになるのですね。

製造現場の課題から生まれたHACARUS Workplace Safety for KY

HRtable編集部
HRtable編集部

高橋様は製造業出身とのことですが、KY(危険予知)についてどのような課題を感じてHACARUS Workplace Safety for KYを開発されたのでしょうか。

高橋さん
高橋さん

製造業や建設業等の現場では日々の作業の前にKY活動を行っていますが、KY活動が形骸化・マンネリ化が課題となっていると感じ、HACARUS Workplace Safety for KYの開発に至りました。

高橋さん
高橋さん

というのも、現場の経験が浅い人は、自分の作業に関連する労働災害のリスクをそもそも知らず、一方で、経験豊かな人は、同じ作業を何度も繰り返しているためにKY活動がマンネリ化してしまっている場合があります。

高橋さん
高橋さん

このような状況では、もともと意図していた作業者の危険感受性を高めるという目的を達成するのが難しく、KY活動が形骸化し意味をなしていない場合があります。

HRtable編集部
HRtable編集部

HACARUS Workplace Safety for KYでは、そのような課題をどのように解決するのでしょうか。

高橋さん
高橋さん

HACARUS KYでは、ユーザーが入力した作業の内容に基づいて、AIが労働災害事例や労働災害リスクを提案します。

高橋さん
高橋さん

これにより、経験の浅い人でも、自身の作業における労働災害リスクを知ることができます。

また、同じ作業内容であったとしても、日々異なる労働災害事例や労働災害リスクをユーザーに提案することで、KY活動のマンネリ化を抑止します。

HRtable編集部
HRtable編集部

製造業や建設の現場での使いやすさや導入のしやすさなど、開発過程でこだわったポイントはありますか。

高橋さん
高橋さん

使いやすさという点で、短時間で労働災害事例や労働災害リスクを確認できるように、写真やイラストを用いて説明するよう工夫しました。

高橋さん
高橋さん

HACARUS Workplace Safety for KYでは、KY活動時に労働災害事例や労働災害リスクを提案します。KY活動は、作業を開始する前の限られた時間内で行われるため、長い文章を読む時間を確保できません。

高橋さん
高橋さん

このため、労働災害事例を提案する際には、必ずイラストや写真とともにユーザーに分かりやすく提示します。

もしイラストや写真が無い労働災害事例がある場合は、HACARUSが独自に開発した生成AIを使用して、イラストを自動的に生成します。

イラストや画像で労働災害事例や労働災害リスクを説明するHACARUSのアプリ画面の画像

HACARUS Workplace Safety for KYリリース後の反響

HRtable編集部
HRtable編集部

HACARUS Workplace Safety for KYを利用した企業からどのような声をいただきますか。

高橋さん
高橋さん

利用いただいた企業様からは、これまで気づかなかった労働災害リスクを知ることができたという声を頂いております。

また、HACARUS Workplace Safety for KYの導入により、従来の紙による管理の必要がなくなり、KY活動の負担が軽減されたとの感想も多く寄せられています。

高橋さん
高橋さん

しかしながら、アプリの文字が小さい、操作方法が分かりづらいといったフィードバックも一部から受け取っております。

これらのお客様の声を真摯に受け止め、今後は更なるサービスの改善を目指したいと考えています。

HRtable編集部
HRtable編集部

最後に、HACARUS Workplace Safety for KYはどんな企業に利用してもらいたいですか?利用を検討している企業へのメッセージをお願いします。

高橋さん
高橋さん

直近においても、建設業では悲しい労働災害が相次いで発生しています。安全は競うものではありません。建設業界全体として、労働災害のリスクを低減させることが重要だと認識しています。

高橋さん
高橋さん

その観点から、建築や土木、規模の大小を問わず、多くのお客様にHACARUS KYをご活用いただきたいと思っています。

公式HPはこちら!