この記事は
- 設備管理とビルメンテナンスの違いを知りたい
- ビルメンテナンスにはどんな資格が必要か知りたい
という方に向けて設備管理とビルメンテナンスの違い、設備管理とビルメンテナンスの仕事内容やビルメンテナンスに必要な資格などを紹介しています。設備管理とビルメンテナンスの職に興味のある方は是非参考にしてみてください。
設備管理とビルメンテナンスの違い
設備管理は、建物内の機械や電気設備、冷暖房設備などの機器の維持管理を指します。具体的には、定期的な点検やメンテナンス、故障時の修理や交換などが含まれます。
設備管理は、建物の快適性や安全性を確保するために非常に重要です。
一方、ビルメンテナンスは、建物全体の維持管理を指します。これには、建物内外の清掃、外壁や屋根の修繕、配管の点検や修理、防犯設備の点検やメンテナンスなどが含まれます。
ビルメンテナンスは、建物の外観や維持管理の面から、建物の価値を維持するために不可欠です。
設備管理は建物内の機器の管理を行い、ビルメンテナンスは建物全体の維持管理を行います。どちらも建物の維持管理に欠かせない業務です。
設備管理とは
設備管理とは、建物内にある設備や機器を管理することであり、修理は含まれません。そのため、設備管理の業務を経験したことない方でも行う事が可能です。
設備管理には、空調設備や電気設備、給排水設備、昇降機など、建物内の設備を定期的に点検やメンテナンスを行なったり、故障時の交換など建物全体の快適性や安全性を守る事が目的の業務です。
設備の点検やメンテナンスを怠ると、故障や事故が起きる可能性があり、住民や利用者の安全が脅かされることになります。
定期的なメンテナンスを行うことで、設備の寿命を延ばすことができます。
設備管理の仕事内容ややりがいについて詳しく知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
あわせて読む：設備管理とは？仕事内容・向いている人を解説
ビルメンテナンスとは
ビルメンテナンスとは、建物全体を適切に管理し、保守することによって、建物の機能や価値を最大化する業務です。ビルメンテナンスは資格保持者がビル内の衛生環境や性能維持を図り、交換や修繕を行います。
ビルメンテナンスは、建物の設備や機器を維持することで、快適で安全な環境を提供し、長期間にわたって建物を健全な状態に維持することが目的の業務です。
建物の維持管理が不十分であると、健康や安全に悪影響を与える可能性があります。
設備や機器の故障や劣化が進行すると、建物の価値が低下し、コストのかかる大規模な修繕が必要になることもあります。
ビルメンテナンスに必要な資格
日本のビルメンテナンスには、特に法律によってビルメンテナンスに必要な資格が定められているわけではありません。しかし、一定の知識や技術が求められるため、ビルメンテナンスに携わる人々が、適切な知識や技能を身につけておく必要があります。
また、無資格、未経験でビルメンテナンスの職につく場合、給料が低いところからのスタートになります。
加えて、有資格者に比べると採用される可能性が低いことも挙げられます。
ビルメンテナンスの職に就く人々は、業務内容に応じて資格を取得することで、キャリアアップが望め、かつ安全なビルメンテナンスを行うことができます。
資格4点セット
ビルメンテナンス業界の中には『持っておくべき資格4点セット』 があります。4点セットとは、第ニ電気工事士・2級ボイラー技士・ 危険物取扱者乙種4類・第三種冷凍機械責任者の4つの資格のことです。
第ニ種電気工事士
電気設備に関する工事・点検・保守・修理などの業務に必要な資格で、一定規模の電気設備の取り扱いに必要です。
ビルメンテナンス業務では、電気設備の点検・保守・修理に関する業務に従事することができます。
2級ボイラー技士
蒸気発生装置や温水ボイラーなどのボイラー設備に関する保守・点検・修理・運転業務に必要な資格です。
ビルメンテナンス業務では、ビル内のボイラー設備の保守・点検・修理・運転業務に従事することができます。
危険物取扱者乙種4類
一定の危険物を扱う業務に必要な資格で、乙種4類は、圧力容器を取り扱うことができます。
ビルメンテナンス業務では、ビル内の圧力容器の保守・点検・修理に従事することができます。
第三種冷凍機械責任者
ビルの空調や冷房、冷水供給装置などの冷凍設備の保守や修理を担当するために必要です。
ビルメンテナンス業務では、空調や冷房のフィルター交換、冷却水の取替え、配管の清掃、冷凍機械の点検、不具合の修理に従事することができます。
ビルメンテナンス業界にが初めての方には、まずはこのビルメン4点セットから資格を取っておくとよいでしょう！
3種の神器
「ビルメン3種の神器」とは、ビルメン4点セットを取得した後さらなるキャリアアップが望める3つの資格のことです。電験3種(第3種電気主任技術者)・ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)・エネルギー管理士が挙げられます。
電験3種（第3種電気主任技術者）
電験3種は、電気設備に関する知識を持ち、安全に運転するために必要な能力があることを証明する国家資格です。
ビルメンテナンス業務での役割は、電気設備の点検・保守・修理、故障時のトラブルシューティング、改修工事の立案・監理などを行います。
ビル管理士（建築物環境衛生管理技術者）
ビル管理士は、建築物の管理・維持に必要な知識・技能を持ち、環境衛生の確保や快適な施設環境の維持に貢献することを目的とした国家資格です。
ビルメンテナンス業務での役割は、ビル全体の管理、設備・機器の点検・保守・修理、入居者とのコミュニケーション、防災・安全対策の実施などを担当します。
エネルギー管理士
エネルギー管理士は、エネルギーの効率的な使用や省エネルギー対策に関する知識・技能を持ち、省エネルギーの実現やCO2排出削減に貢献することを目的とした国家資格です。
ビルメンテナンス業務での役割は、エネルギーを多く使用する工場や大型の施設などで設備を管理や改善の指示、省エネルギー対策の実施などを担当します。
3種の神器はビルメンテナンスの仕事に携わる上で必ず持っておかなければならないという訳ではありません。
しかし、これらの資格を有していると報酬が高額になったり、面接では採用担当者の目に留まる可能性が高まります。
ビルメンテナンス業界でキャリアアップを有利に進めたい方におすすめの資格です！
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