実はやりがち?!面接で落ちる志望動機の考え方3パターン|教えて!大川さん

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転職業界20年のプロ、オブリージュ代表の大川章さんに、はじめて転職する人に向けて「転職活動のやり方」を解説していただくコラム。第8回は「志望動機の考え方」についてです。実はやりがちだけどNGな3つのパターンの志望動機の考え方についてお話しいただきました。

大川章
オブリージュ株式会社/代表取締役
ベンチャー企業、外資系企業を中心としたサーチエージェントであるオブリージュ株式会社の代表。テクノブレーン株式会社、ジェイエイシージャパン(現ジェイエイシーリクルートメント)、オムロン系の人材会社等を経て現職。 千葉県在住。(オブリージュ株式会社HP: http://www.oblige-jpn.com/

(※本インタビューはZoomで実施し、写真撮影時のみマスクを外しています)

ー以前、面接への答え方の記事で志望動機が重要とお話しいただきましたが、今回は志望動機の考え方について詳しく教えてください。

履歴書を書いたり面接を受ける前の、志望動機を考える段階ですね。わかりました。

面接の答え方についての記事はこちら(これを言うと1発アウト!面接のNG発言3選|教えて!大川さん

面接で落ちる志望動機の考え方3パターン

面接で落ちる志望動機の考え方3パターン

ー転職者がやってしまいがちなNGな志望動機の考え方ってどんなことがありますか?

「こういう仕事をしたいけど、今の会社ではできないから転職したい」という転職の目的が明確になっていないと上手くいかないんじゃないかなと思います。

転職の目的が明確になっていないのイメージ画像

やりたいことが明確になっていないまま志望動機を考えても、抽象的な理由しか書けず、面接で聞かれた時などに具体的に答えられないと思います。

転職の目的は、自分が今の仕事をやめたいと思う理由を深掘りしてやりたいことを考えていくと自然と見えてくると思います。

そうすると、「こういう仕事をしたい」「こんなキャリアを築いていきたい」というのが明確になって、軸ができるので転職理由・志望動機・自己PRなどに一貫性も出ると思います。

ーやりたいことを明確にしてから求人を探して志望動機を考えるっていう手順だと上手く行きそうですね。

そうですね。だから、転職の目的を考えるっていうのは一番最初にやっておくべきだと思います。

あと、よくやってしまいがちなのは、書類選考に通過してから志望動機を考えるっていうパターンです。

後から志望動機を考えるのイメージ画像

とりあえず転職エージェントに紹介してもらった企業の書類選考をたくさん受けて、通過してから会社の企業研究をしたり志望動機とかを考えていく場合とかです。

そうすると、選考に通過したけれどその会社に本当に行きたいとは思っていない場合、志望動機も本音で深い内容は書けず、企業の方にもあまり考えずに受けていることが見透かされて落とされると思うんです。

ー後から志望動機を考えるとこじつけた理由になってしまいそうですね。

面接で質問された時にうまく答えられなくて、本心ではないと気づかれてしまうと思いますね。

だから、自分の転職の目的を明確にしておいて、その上でマッチする会社の志望動機を考えて応募しないといけないと思います

ースカウトサービスでスカウトが来てから応募する場合も志望動機を明確に答えられるところに応募していく方がいいかもしれないですね。

はい。そこは紹介してもらう場合も直接応募する場合も同じだと思います。

スカウトサービスの場合は、その人のスキルを評価してスカウトを送ると思うので、志望動機は最初はそんなに重視されないかもしれないですよね。

でも、結局面接になったらお互いの認識のすり合わせをするわけだから、志望動機がない人は人事も採用できないんじゃないかな。

結局ミスマッチになってしまうから、やっぱり、興味があって志望動機も明確に答えられる会社に応募するべきですよね。

その上で、その会社じゃないといけない理由を考えておくべきだと思います

どの会社にも当てはまる志望動機のイメージ画像

「求人票を見て仕事内容がいいと思ったから受けてみました」とかだけだったら、似たような募集もあると思うので、「うちの会社じゃなくてもいいんじゃないですか?」ってなってしまうわけです。

例えば、営業の仕事をやりたいと思ったのだったら営業の仕事っていっぱいあるじゃないですか。

職務内容に興味があるっていうのは1つの理由としてはいいんですけど、それだけではどの会社にも当てはまってしまいます。

ー面接で必ずその会社じゃないとダメな理由って聞かれますよね。

聞かれますね。

求人やホームページを調べて商品・サービス、社風とかも調べて、

「こういう仕事をしたいと思って探していて、その中でも御社商品・サービスのこういったところに共感しました」

というような流れで答えていかないと、面接で突っ込まれると思います。

面接ではいろんな観点から志望動機を聞かれると思うので、仕事内容、商品・サービス、社風の3つの理由を考えておかないといけないと思います

ー履歴書とか面接で最初に聞かれた時は3つのうちどれを答えればいいですか?

思い入れの深い理由を伝えればいいんじゃないですかね。その方が素直に自分を出せると思うので。

ー1番自信を持って答えられる理由の方が、質問された時も答えやすいですよね。

その方が話も盛り上がって良い印象を残せると思います。

まずは転職の目的を考えることから

志望動機の考え方の手順
 1.転職の目的を考える
 2.3つの志望動機を考える
 3.応募する

ー志望動機は、①転職の目的を考える、仕事内容、商品・サービス、社風の3つの志望動機を考える、③応募するという手順で考えることが重要なんですね。

はい。転職の目的を明確にした上で、いろんな観点から理由を答えられるようにしておくと、面接でも説得力のある回答ができると思います。

ーありがとうございました。

大川さんの写真

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