こちらの記事では、就労移行支援事業所おすすめ8選をご紹介します。
それに加えて、就労支援事業所の選び方のコツもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
就労移行支援事業所にも講師兼キャリアコンサルタントとして関わってきた経験を持つ筆者が就労移行支援事業所やその選び方について解説をしていきます。
五十嵐美貴
キャリアカウンセラー歴13年:2級キャリア・コンサルティング技能士(国家資格)、キャリアコンサルタント(国家資格)、CDA(キャリアディベロップメントアドバイザー)。高校生から中高年までの幅広い年齢層の就職・転職支援、相談業務に従事。高校や大学での面接指導、職業訓練校や就労移行支援事業所での講師兼キャリアコンサルタント、就職・転職フェアでの相談コーナーにて、求職者を支援。
全国に強い就労移行支援事業所
LITALICOワークス
【LITALICOワークス】は上場企業である株式会社LITALICOが運営する就労移行支援事業所です。特徴としては10年以上の支援実績と全国100拠点があります。また、累計就職者数11,000名以上で、2021年度就職者数は1,712名となっており、かなりの実績があることが見て取れます(LITALICOワークス公式サイトより)。
関東に強い就労移行支援事業所4選
1:リヴァトレ
リヴァトレは株式会社リヴァが運営する就労移行支援サービスです。事業開始から11年間経っており職場復帰支援(リワーク)や転職の実績があります。「復職も転職も検討出来る」「再発予防をしっかり身に着けられる」という点が特徴です。事業所は関東エリアに4ヵ所(品川、市ヶ谷、御茶ノ水、高田馬場)、東北エリアに2ヵ所(仙台花京院、仙台本町)あります。
2:Cocorport(ココルポート)
Cocorport(ココルポート)は、株式会社ココルポートが運営する就労移行支援事務所です。東京(13事業所)、神奈川(16事業所)、千葉(13事業所)、埼玉(12事業所)、大阪(4事業所)、兵庫県(2事業所)、愛知県(3事業所)、福岡県(2事業所)と全国主要都市に多くの事業所があります。
就労移行支援サービスは利用者のできること、苦手なこと、好きなこと、嫌いなこと等を、行動観察、面談、模擬就労、職場実習等を通じて把握し、ご自身のご希望を踏まえた上で職業準備性を高める訓練を計画し、実行する支援をしています。
3:コンフィデンス日本橋
コンフィデンス日本橋は障害者就労支援・定着支援事業所です。一人ひとりの状況や障害、性格に合わせた個別プログラムでサポートをしてくれます。 コンフィデンス日本橋公式サイトによると入所後の就職率90%、職場定着率95%という実績があるようです。
4:ニューロワークス
ニューロワークスは、就職や復職を希望するメンタルの不調がある方に対して、就職や職場定着へ向けたサポートをする就労移行支援事業所です。脳と身体の健康に良い生活習慣を身に付ける取り組み「ブレインフィットネス」を導入していることが特徴です。2022年9月9日時点で、ニューロワークスの就労移行支援事業所は日本全国に9ヵ所(東京、神奈川、埼玉、千葉、福岡)あります。
関西に強い就労移行支援事業所
京都に強い就労移行支援事業所:CRAワークサポートセンター
CRAワークサポートセンターは、NPO法人クリエイター育成協会が運営する就労移行支援施設です。特徴としては、デザイン・プログラムに特化した教育であること、京都(京都駅・四条烏丸・東山三条)に施設があることが挙げられます。また、CRAワークサポートセンター公式サイトによると、デジハリが受講できる。関西唯一の就労移行支援事業所とのことです。
大阪に強い就労移行支援事業所:エンカレッジ
エンカレッジは株式会社エンカレッジが運営する就労移行支援施設です。大阪を中心に京都、東京に計6ヵ所施設があります。大阪には一番多く大阪・心斎橋・天満橋の3ヵ所に施設があります。エンカレッジの強みは就職率95%。発達障害の方への就労支援実績10年の実績(会社ホームページより)です。大阪で就労移行支援施設を探している方は一度サイトをチェックしてみてはどうでしょうか。
中四国に強い就労移行支援事業所
サスケアカデミー
サスケアカデミーは中四国4県(愛媛県・香川県・徳島県・岡山県)に就労移行支援事業所があります。サスケアカデミーでは、CADの技術を学ぶ独自のEラーニング講座をはじめ、作業系やパソコンを学ぶプログラム、働くための体力づくり、コミュニケーション技術を身につけるグループワークなど、さまざまなカリキュラムを実施します。
サスケアカデミーの公式YouTube動画もあるので興味がある方はみてみてください!
以上が就労移行支援事業所8選の紹介でした!
就労移行支援事業所の紹介サービス
障害者雇用バンク
障害者雇用バンクは株式会社スペシフィックが運営する障害者向けの求人サイトです。このサイトは提携しているエージェントの紹介や就職・転職サポートに加えて、就労移行支援事業所の紹介も行っています。
こちらの画像のように全国の就労支援事業所の検索をすることができ、2022年9月12日時点で19704件の支援事業所が掲載されているので、自分に合った就労支援事業所を探すのに役立ちます。
公式サイトはこちら!
就労移行支援事業所とは?
就労移行支援事業所は、一般企業での就職や再就職を目指す、障害のある方を対象に就職や職場定着への支援を行う通所型の施設です。精神障害、発達障害、知的障害、身体障害、難病がある18歳から65歳未満の方が対象になっています。
障害者手帳を持っている方だけでなく、持っていなくても医師の診断や自治体の判断によって利用することができます。
就職前は、パソコンスキル、コミュニケーションスキル、ビジネスマナーなど一般企業で働き続けるためのスキルを身につける職業訓練や、応募書類の添削、面接練習、企業との交渉などの就職支援が受けられます。
また、安定した状態を維持するための運動やストレスケアなど、事業所によって様々な心身の健康管理プロブラムも用意されています。
利用者は2年間のうちに仕事に必要なスキルや安定した生活習慣を身につけ、就職を目指します。
就職後は、職場定着のための定期面談や生活習慣の管理などのサポートもあります。
就労移行支援事業所の選び方のコツ3点
選び方のコツ1:しっかりと情報収集する
就労移行支援事業所によって用意されているプログラムや支援メニューは様々です。自身が解決したい課題に役立つプログラムや支援が充実した事業所を見つけるためには、まず情報収集から始めましょう。住まいのある自治体の障害福祉課、障害者就業・生活支援センター、就労支援センター、ハローワークなどで尋ねてみるといいでしょう。自治体によっては各事業所の特徴や所在地を一覧にしたものを用意しているところもあります。
上場企業である株式会社LITALICOが運営するLITALICO仕事ナビには全国の就労移行支援事業所を検索する機能があるので、こういったサイトを活用するのも一つの手ですよ!
選び方のコツ2:事業所の特性を意識する
事業所によっては、特定の障がいや、業種・職種に強みを持つ事業所があります。例えば製造業への就職を得意とする事業所では、仕分け、組み立て、ピッキング、清掃などの訓練を実施しています。その他、ITスキルや調理補助、ウエブデザイン、接客など、各々の事業所の特徴に合わせた訓練や研修が行われています。自身の障がいや目指す職種に役立つ訓練や研修を実施している事業所を選択することが大切です。
就職後は、職場定着のための定期面談や生活習慣の管理などのサポートもあります。
選び方のコツ3:実際に見学や体験通所する
良さそうな事業所の情報収集を終えたら、実際に見学や体験通所をしてみましょう。スタッフから説明を聞いたり、質問や相談をしたり、実際の実習風景を見学することができます。体験通所(無料)は事業所によって1日の場合もあれば、5日の場合もあります。実際のトレーニングや就職支援プログラムを体験することで、自分に合う事業所なのか確認をすることができますし、不安解消にもつながることでしょう。見学も体験も事前に予約が必要です。
こちらで紹介している就労移行支援事業所も含めて、実際に見学・体験通所をしなければ分からないこともあります。ここのステップは大切にするようにしましょう!
まとめ
ここまで、就労移行支援事業所8選と選び方のコツをご紹介してきましたがどうでしたでしょうか。
最後に就労移行支援事業所の選び方のコツ3点を振り返っておきましょう・
- しっかりと情報収集する
- 事業所の特性を意識する
- 実際に見学や体験通所する
良い就労移行支援事業所を見つけるには手間や労力をかける必要があります。みなさんが自分に合った就労移行支援事業所を見つけられることを願ってます!