転職業界20年のプロ、オブリージュ代表の大川章さんに、はじめて転職する人に向けて「転職活動のやり方」を解説していただくコラム。第6回は「面接での回答」についてです。面接で言ってはいけない3つのことをお話しいただきました。
大川章 オブリージュ株式会社/代表取締役 ベンチャー企業、外資系企業を中心としたサーチエージェントであるオブリージュ株式会社の代表。テクノブレーン株式会社、ジェイエイシージャパン(現ジェイエイシーリクルートメント)、オムロン系の人材会社等を経て現職。 千葉県在住。(オブリージュ株式会社HP: http://www.oblige-jpn.com/ )
(※本インタビューはZoomで実施し、写真撮影時のみマスクを外しています)
ー今回は、転職の面接で言ってはいけないことについて聞いていきたいと思います。
はい、よろしくお願いします。
これを言うと1発アウト!面接のNG発言3選
ー面接の質問で、これを言うと面接官からの印象が悪いっていう回答はどんなものがありますか?
僕は面接に同席することもたまにあるんですけど、自己紹介・自己PR・志望動機・今後のビジョンとかがまったく答えられていないと印象が悪いですね。
たとえば、志望動機を聞かれた時に「御社はグローバルなことをしていて、グローバルに活躍したいと思ったからです」とか、いろんな会社にあてはまる理由や取って付けたようなことしか言えない場合など。
要は、ホームページとか何も見ていないとか事前準備ができていなくて、とりあえず受けに来たっていうのがバレてしまう場合とかですよね。
ー面接を受ける1社1社の対策をして、質問に答えられるように事前準備をしておかないと、一発でアウトになってしまいますよね。
そうですよね。
転職エージェントを使って転職活動をする方には、エージェントの方に紹介された30社、40社にとりあえず出して受けたけど、なかなか通らなくて転職活動がうまくいかないって人も時々います。
応募する企業の選定をエージェントの方に任せてしまうのではなくて、紹介された企業を自分で「受ける」「受けない」を決めて、なんでその会社を受けたのか説明できるようにしておかないと面接にも受からないと思います。
だから、僕はとりあえず受けるっていうのではなくて、ちゃんと自分で行きたいと思った企業を受けて、面接でそれをしっかりアピールするっていうのが大事だと思います。
ーそういう事前準備とかその会社に受かるための対策ができないと、仕事もできないって捉えられる可能性もありますよね。
そこが出来ていない方も意外といますね。
あとは自分のやりたいことや実現したいことしか言わないのもダメだなって思いますね。
「自分は成長したいんだ」、「こういうことがしたいんです」って伝えるのは良いんですけど、それだけだと「うちの会社じゃなくてもいいんじゃないか」って思われてしまうので、
事業内容、職務内容、サービス内容とかをしっかり調べておいて、「このサービスを売りたい」とかその会社でないといけない理由もちゃんと話せるようにしておかないといけないですね。
ー自己PR、志望動機とかを考えておくと、自信をもって話せるし、会話のキャッチボールができて面接でうまくいきますよね。
あとは、ネガティブな転職理由を最初に答えてしまうのも印象は良くないですね。
残業が多いとか、給与が低いとか、ネガティブな理由での転職は当然ありますよね。
ただ、これを第一の転職理由として答えてはいけないと思います。
いきなり給与が安いから転職しようと思いましたって言うのはあまり印象は良くないですよね。
「実は、ハードワークが続いていることも事実ですが」ってあくまでサブの理由にして、「こういう仕事がしたいから」って前向きな転職理由を答えた方が良いと思います。
やっぱり人事の方は「うちの会社に来たい」っていう意欲の高い人を採用したいので、条件面の転職理由を伝えてしまうと、その転職理由ならうちの会社じゃなくてもいいって思われてしまうので。
解雇とかリストラの場合は正直に言ってしまった方がいいですけど、ネガティブな転職理由は最初に答えてはいけないと思います。
ー他にはどうですか?
あと、一番ダメなって思ったのは、「質問ありますか」って聞かれた時に、最初に福利厚生を聞いてしまうことです。
「残業ってどれぐらいですか?」
「副業ってしてもいいですか?」
「有給ってどれぐらいでしたっけ?」
とか、要するに、会社とか仕事のことではなくて、いきなり福利厚生を聞いてしまうと印象が悪いですね。
「これだったらうちの会社じゃなくてもいんじゃないか」とか「自分の都合しか考えてない人なんだな」って思われてしまうので、こういうことは最終面接とか内定をもらった後の質問ならいいんですけど、面接の逆質問ではやめておいた方がいいと思います。
面接は事前準備が重要
ーまとめると、面接では、質問への回答をきちんと考えておくこと、ネガティブな回答・自分本位な回答をしないことが重要なんですね。
はい、事前に対策をしっかりして、面接に臨んでいただければきっとうまくいくと思います。
ー今回もありがとうございました。
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