この記事は
- 電気工事施工管理の仕事内容を知りたい
- 電気工事施工管理に向いている人はどんな人か知りたい
以上のような方に向けて、建設業界経験者の筆者が、電気工事施工管理の仕事内容や勤務先について解説します。
電気施工管理の仕事に興味がある方は、読んでみてください。
一本槍 満滋
総合建築を行う会社で電気設備・空調設備に関する設計、施工を10年以上担当。その後、公共事業などを多く担当する会社に転職。監理技術者として電気設備における施工管理業務を行う。現在は個人事業主として独立し、電気・空調設備の設計をメイン業務に、工事受注、店舗等の省電力化を図るコンサルタントなども行なっている。また、専門的な見解を踏まえた建築・電気設備に関するライター活動なども行なっている。保有資格：電気工事士２種、電験３種、電気工事施工管理技士１級、建築設備士、建築士２級
電気工事施工管理とは
大きな建物を作成するにあたって、多くの電気工事士がそれぞれ勝手に配線や機械取り付けの工事を行なっていたら現場はめちゃくちゃになってしまいますね。
電気工事施工管理技士は現場にたくさんいる電気工事士のまとめ役兼指示役になります。
また建築関連や設備関連の担当と進捗を合わせる工事の段取り調整を行い、現場を円滑にまとめる仕事になります。
電気工事施工管理の仕事内容
電気工事施工管理技士の仕事は一級であれ二級であれ、現場の管理になります。その仕事内容は現場が始まる前は工事内容に対する積算を行い原価管理をして工事の予算を確定させます。
その際に工程、工期の把握、人の手配と日数調整、材料の納入時期を考慮したりその搬入計画を練ります。
道路を封鎖するのであれば警察署に書類を提出したり、電力契約や受電位置の調査をしたり工事が始まる前から仕事内容は多岐にわたります。
工事が始まれば、クライアントと工程と工事との兼ね合いを調整しながら、工事現場をまとめあげていく、いわゆる”監督”と言う立場の仕事になります。
電気工事施工管理技士になるには
電気工事施工管理技士になるために、未経験から施工管理補助として募集している会社に転職する事もできます。
その場合工業系の学位を取得していない場合は、二級電気工事施工管理技士補を目指します。こちらの資格は近年、電気工事施工管理技士不足のため若年の頃から経験を積める技師を増やすために作られた資格です。
受験資格は無く学科試験のみで取得可能になります。その後、実務を積む事で二級施工管理技士の資格を取得可能な条件を得ることができます。
実務を積み重ねる時間は必要ですが、その分やりがいのある仕事です。
電気工事施工管理に向いている人の3つの特徴
電気工事施工管理に向いている人の特徴1：焦らず一つのことを積み重ねていける人
電気工事に関わらず施工管理技士は非常に根気のいる仕事になります。ちょっとした工事の場合もありますが、一つの建造物を作るのに数ヶ月から数年かかる物もあるためです。
施工管理技士は工事が始まる前から施工計画を作成したり、工法を練ったり様々な仕事があります。
しかし、この一つ一つの仕事を焦って行なってしまったがために、重大な見落としにつながったら大変なことになってしまいます。
電気工事施工管理に向いている人の特徴2：整理整頓が得意な人
整理整頓が得意な方は電気工事施工管理技士に向いていると言えます。自分の身の回りを整える能力があると言うことは、少なくとも管理能力を持っていると言うことになります。
工事の工程管理、資材の管理、写真の整理など電気工事施工管理技士は仕事内容を整理しながら各工事を進めなくてはならないからです。
もし、整理をしないで工事だけを進めてしまったのならば、工事内容が違う方向に進んでしまっていても気づかないかもしれません。
電気工事施工管理に向いている人の特徴3：リーダーシップがある人
電気工事施工管理技士は監督業務です。自分よりも先輩に当たる職人さんなども多く在職している工事現場では、工事一つ一つにつまずいたり、その事にまごまごしてしまう人では職人さんは指示通りに動いてくれなくなってしまうかもしれません。
またクライアントも、そんな頼り無い方に現場を任せては不安に思われる事でしょう。
現場経験が少なくても、うまく職人さんの知恵や技術を引き出して工事をうまく遂行していくには、リーダーシップは欠かせない能力になります。
電気工事施工管理の勤務先
電気工事施工管理の勤務先1：工場の工務
建築現場で活用した積算技術。工事管理の技術は大きな工場などでも必要とされることがあります。
常に新しい製品の導入や、古くなった機械の改修・点検などを考慮しなくてはならない工場では、金額の計算、日程や工事業者の調整、工法や機器搬入経路の考慮等を行う技術者を必要としていています。
また、電気工事士を取得している施工管理技士が多いので簡単な修理、点検を行えるという強みもあります。
電気工事施工管理の勤務先2：独立開業
電気工事士による一人親方としての独立はよくある事ですが、クラウドソーシングや人脈をうまく活用できる方であれば電気工事施工管理技士も独立は可能です。
主に積算技術者や工事管理補助、書類作成代理をメインとして建設業許可などを取得していけば大きな額の工事を請け負うことも可能になります。
自ら工事を担当できる技術がなくても、会社員時代に多くの工事業者とのパイプを築いていく事で、可能性が多岐に渡るのが施工管理技師の特徴ではないでしょうか。
電気工事施工管理の勤務先3：ゼネコンなどへのキャリアアップ
電気工事施工管理技士として経験年数を積んでスキルと知識を磨いていけば、現在の会社よりももっと大きな案件を担当できるようなサブコン、ゼネコンへの転職も可能になります。
また、キャリアアップと共に数多くのスキルを取得していくことができれば賃金の交渉にも役立ち、より福利厚生の整った会社へ転職するチャンスも巡ってきます。
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