Scanatを運営するnat株式会社の若狭さんに2023年2月に新しくリリースした「間取りスキャン機能」の特徴や今後の展望についてインタビューさせていただきました。
若狭 僚介
nat株式会社マーケティング
大学卒業後、国内大手市場調査会社にて事業会社や広告代理店の様々なマーケティング課題に対するマーケティングリサーチ業務に従事。
また、上流課題における意思決定業務を経験すべく、不動産メディア会社にてマーケティング業務に従事。
Scanatとは
サービス概要 | 住宅・建設業界向け3Dスキャンアプリ |
運営会社 | nat株式会社 |
設立 | 2019年5月20日 |
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改めてですが、Scanatはどんなサービスでしょうか。
Scanatは、昨年1月にリリースしたiPhone・iPadのLiDARセンサーを活用した3Dスキャンアプリです。
参考:スマホのLiDARセンサーを活用したAI測量アプリ「Scanat」をリリース
Scanatは動画を撮影するように対象物をスキャンすることで3Dモデルと写真データを保存することができ、簡単に計測・面積計算をすることが可能で、現地調査から設計、施工管理まで幅広く活用されています。
一度Scanatで対象物をスキャンするだけでミリ単位で精密に計測ができ、複数の人が現場に行って計測しに行く必要がないためとても便利そうですね。
間取りスキャン機能の特徴
今回リリースされた「間取りスキャン機能」は「RoomPlan」APIを活用されているとのことですが、「RoomPlan」APIとはどんな機能なのですか?
参考:住宅・建設業界向け3Dスキャンアプリ「Scanat(スキャナット)」、RoomPlan APIを活用した間取りスキャン機能をリリース
RoomPlanは屋内空間のスキャンに特化した、ARKitを利用した機能です。
端末のカメラ及びLiDARセンサーを使い、屋内空間の3D間取り図を作成できるというもので、家具などの位置も反映したドールハウスを手軽に作成できます。
参考:RoomPlanの概要 – 拡張現実 – Apple Develope
「間取りスキャン機能」では、どんなことが可能になるのでしょうか。これまでのスキャン機能とはどういった違いがありますか?
従来のスキャン機能(ノーマルスキャン)は現場をリアルに再現したい時に使用するのに対し、間取りスキャンモードはより短時間で簡単に空間を大枠で捉えたい時に適しています。
間取りスキャンモードは部屋や会議室などの空間をビデオ撮影するだけで、床、壁、テーブルなどの対象物を読み取るので、例えば飲食店や店舗で全体の空間のなかで客席を何席設けるかといった検討段階で使いやすいモードです。
部屋や会議室などを撮影するだけで、瞬時に3D間取り図を作成できるので家具の配置や搬入の計画が立てやすいですね。
Scanatの展望
これまでScanatはたくさんの機能が追加され、アップデートされているようですが、今後も追加する予定の機能もあるのでしょうか。
間取りスキャンで撮影した3D間取り図から、自動且つその場で平面図を作成する機能を実装する予定です。
その他にも、リフォームや内装工事での初期工程における作業の効率化をより感じていただける機能を拡充していきます。
建設・リフォーム業界の業務を効率化できる機能が追加されるのですね。
Scanatは今後どんなアプリを目指していきたいですか?
Scanatは「働き方改革は、測り方改革から」をモットーにまずは現場作業の効率化を目指して参ります。
ゆくゆくは住環境におけるワンストップサービスを届けられるよう、個人にも法人にも価値を提供できるプラットフォームを目指しています。
個人向けのサービスも提供される予定なのですね。とても楽しみです。
家具を購入するときや引っ越しで家具の配置を考えるときにぜひ使ってみたいですね。
Scanatについて理解が深まりました。ありがとうございました!
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