施工現場の労務管理業務を9割以上削減!SHO-CASEの活用のメリット|株式会社SHO-CASE

髙村 勇介(こうむら ゆうすけ)さんの写真

株式会社SHO-CASEは、2023年7月11日(火)に施工現場の労務安全管理システム「SHO-CASE(ショーケース)」を正式に提供を開始しました。(株式会社SHO-CASE、建設業の2024年問題の解決に向けて、施工現場の労務安全管理SaaS「SHO-CASE(ショーケース)」正式版を提供開始

そこで、今回は株式会社SHO-CASE代表取締役の髙村 勇介さんにSHO-CASEの開発の背景やSHO-CASE効率化できる業務、正式リリース後の反響についてインタビューさせていただきました。

プロフィール背景画像
プロフィール画像

髙村 勇介(こうむら ゆうすけ)
株式会社SHO-CASE代表取締役

2013.4~2018.2 株式会社乃村工藝社 制作職 

2019.1~2021.9 東京2020大会組織委員会マーケティング局ブランド開発部ルックオペレーション課ヘリテッジエリア担当

2020.10~現在 株式会社SHO-CASE代表取締役

SHO-CASEとは

SHO-CASEの公式HPの画像
サービス概要施工現場の労務安全管理システム
運営会社株式会社SHO-CASE
設立2020年10月1日

公式HPはこちら!

HRtable編集部
HRtable編集部

SHO-CASEはどんなサービスですか?

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

SHO-CASEとは、スマートフォンを使った施工現場の労務安全管理システムです。

現場でQRコードをスキャンするだけで、いつ、誰が、どの現場にいたのかを簡単に管理・記録することができます。

SHO-CASEの利用の流れ
参照元:プロダクト|株式会社SHO-CASE

労務管理の課題とSHO-CASEの開発の背景

HRtable編集部
HRtable編集部

高村様はどういった経緯でSHO-CASEを開発しようと思ったのですか。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

私自身が施工管理として労務管理を行なった際に感じた課題がきっかけで、SHO-CASEの開発に至りました。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

私は長期の建設現場というよりも、商業施設の内装や展示会のブースなど、短期間の施工現場の現場監督をやっていました。(今でもたまに現場監督として現場に立つこともあります)

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

内装や展示会などの業界は、魅せることに特化した華やかな空間づくりが多く、ディスプレイ業界と呼ばれます。

展示会の現場は1日や2日で工事を完成させたり、店舗の改装工事では1~2週間ほどの短期間で工事を完成させます。現場は狭く、足の踏み場も無いくらい資材で溢れかえるときもあります。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

工事の大きい小さいに関わらず、現場には事故が付き物で、事故対策としての安全管理がどんな現場でも求められます。

工期が短く、現場が狭いディスプレイの現場では、建設現場で使われるような顔認証の入退場機器やカードリーダーの機器を設置する場所も無ければ、設置するコスパも悪く、現場の安全管理は未だに紙で運用しているのが一般的です。

既存の労務管理手法のイメージ写真
既存の労務管理手法のデメリットのイメージ写真
髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

そんな紙による安全管理の中で最も面倒なのは、毎日記入する必要のある労務安全書類(新規入場者アンケート、KY用紙、日報、出面管理表)です。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

ただでさえ工期が短いスケジュールで現場の安全を管理する中で、紙の間接業務は本来の現場監督の管理業務(工程管理、品質管理など)の妨げになり、残業の原因となっています。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

私自身もその労務安全書類の運用によって残業をせざる負えず、苦しい思いをしました。

だったら、誰でも持っているスマホを使ってやれば、機械が設置出来ないディスプレイ業界の現場でも簡単に労務管理が出来るのではと思ったのが、SHO-CASEの開発のきっかけです。

HRtable編集部
HRtable編集部

スマホを活用することで機器を設定する必要がなく、低コストで場所を取らずに労務管理のオンライン化ができるのですね。

SHO-CASEで効率化できる業務と活用のメリット

HRtable編集部
HRtable編集部

SHO-CASEを利用することでどのように労務業務を効率化することができるのでしょうか。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

SHO-CASEを利用することで、職人さんがアンケートへ記入する手間と、現場監督がアンケート用紙を用意したり管理したりする手間を省けます。

SHO-CASEで効率化できる業務のイメージ画像
髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

現場に職人さんが来た時、万が一事故が起きたときの対策として、職人さんの緊急連絡先や社会保険の加入状況、保有資格情報などの個人情報を控えておくための紙(通称:新規入場者アンケート)を書いてもらいます。現場監督はその紙を会社ごとにファイリング管理します。職人さんは現場ごとに毎回その紙を記入します。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

通常その紙を準備→運用→管理までの時間で多くの手間と時間を要するのですが、SHO-CASEを利用することで、1度入力した情報はその後どんな現場でも使いまわすことができ、会社ごとにファイリングする必要無く、勝手にデータが整理されます。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

加えて、集計も自動で行われ、Excelに転記する必要もないため、紙運用でかかる時間コストを9割以上削減することができます。

SHO-CASEで解決できる課題のイメージ画像
HRtable編集部
HRtable編集部

SHO-CASEを開発する上でどんなことを工夫しましたか。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

現場の人たちに使いやすいUI/UXを徹底していることはもちろんのこと、

これまでの紙運用の流れと変わらない操作フローを意識しながら開発をしています。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

例えば、現場には急遽ヘルプで呼ばれる職人さんもいます。そんな人でもすぐに登録して、作業に取り掛かれるように、最低限の情報だけ入力してもらえば入場操作をできるようにしています。

そして後から休憩時間に詳細なプロフィール状況を入力してもらうことができます。これは紙運用の場合でも、朝に紙を書く時間が無い時は10時の一服の時に書いてもらっている運用とほとんど変わらないです。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

現場のちょっとしたことでも、SHO-CASEが現場のかゆいところに手が届くサービスになるために大事なことだと考えています。

HRtable編集部
HRtable編集部

現場に携わっているからこそ、現場での使いやすさを大切にされているのですね。

SHO-CASEのリリース後の反響

HRtable編集部
HRtable編集部

正式リリースされてみていかがでしょうか。

リリース後に見つかったSHO-CASEの課題や企業からいただいた声などはありますか。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

正直課題だらけです(笑)

法律に基づく現場の管理をすべてカバーしようとすると、まだまだ多くの開発リソースが必要になります。顧客の現場の運用ルール自体も変えてしまうことになるので、1つの現場に導入されたからと云って、すぐに全社導入というわけにはいかず、古い慣習が根付く施工会社のしかるべきプロセスを通してやっと導入が決まるか決まらないかという、時間と根気が必要な日々です。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

まずは自社の売上と利益が第一優先の建設ビジネスの中で、人出不足や働き方改革などの多くの課題を抱える企業様がいます。顧客はその課題をすべてカバーできる完璧なプロダクトを求めてきます。それに対して、圧倒的にスタートアップではリソースが足りないのです。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

まだまだ伸びしろのあるプロダクトである一方で、今回の建設DX展では100社を超えるターゲット企業様と出会うことができ、現状のSHO-CASEの機能でも十分にご興味を持っていただき、使ってみたいというお声もいただきました。

建設DX展の様子

SHO-CASEはこんな企業におすすめ!

HRtable編集部
HRtable編集部

最後に、SHO-CASEはどんな企業に利用してもらいたいでしょうか。利用を検討している企業へのメッセージをお願いします。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

ものづくり・空間づくりに携わる全ての方に是非ご利用いただきたいと考えています。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

大きな建設現場だけでなく、修繕やメンテナンス、リフォームなど中小規模の工事を担当する企業の方や、製造現場で作業を行う企業の方々など、これから人出不足が深刻になってくる時代に向けて、これからの時代に合った健全な労務管理の仕組みを一緒に作り上げていきたいと思っています。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

一昔前ならば、残業も青天井で仕事をすればするほどお給料という対価で返ってきていました。しかし2024年4月から残業時間の上限規制が始まり、若い人材が成長の機会・経験を詰める時間そのものが制限されていきます。若い人材が費やす紙業務の負担を軽減し、成長するためのタイムパフォーマンスを挙げていくのが私たちの願いです。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

今までの運用を変えることにリスクがあるのは十分承知の上で、ご提案をさせていただいていますが、私たちは顧客がハイリターンを得ることが出来るサービスを提供できるよう、日々現場と向き合っています。

髙村 勇介さん
髙村 勇介さん

少しでもご興味をいただける企業様がいらっしゃれば、SNSやお問い合わせからでも、ご遠慮なくお気軽にご連絡いただけますと大変うれしく存じます。

公式HPはこちら!