1on1支援サービスTalent Ampを運営する株式会社villio代表取締役の紙谷和彦さんにTalent Ampのサービス開始の背景やTalent Ampを導入するメリットについてインタビューさせていただきました。
紙谷 和彦
株式会社villio 代表取締役
大阪大学大学院卒業後、株式会社リクルートホールディングス(現:株式会社リクルート)に入社。採用管理SaaSなどHR領域の新規事業立ち上げを行う。
その後ライフイズテック株式会社のアメリカ法人にて教育事業の立ち上げを行った後、現地でコーチングに出会い帰国後自身もプロコーチとして活動。上場企業の経営層・管理職にコーチングを行っている際にピープルマネジメントの課題を感じ、1on1SaaS×コーチングのハイブリットソリューション「Talent Amp」を提供する株式会社villioを創業。
Talent Ampとは
サービス概要 | 1on1支援サービス |
運営会社 | 株式会社villio |
設立 | 2020年4月 |
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改めてですが、Talent Ampはどんなサービスでしょうか。
従業員の自律的な成長を支援する、1on1SaaS×コーチングのハイブリッドソリューションになります。具体的には、①上司⇄部下間での日々の1on1を行うための1on1実践ツールと、②プロコーチによるマネジメント特化のコーチングの大きく2つのソリューションを提供しています。
紙谷さんはどういう想いでTalent Ampを立ち上げたのですか?
元々リクルートでHR領域の新規事業や、教育系ベンチャーのアメリカ法人の立ち上げなどを行い、ずっと人材や教育の領域に携わっている中でコーチングの本場アメリカでコーチングに出会い、その可能性に魅了されました。
帰国後コーチング資格を取得し、プロコーチとして上場企業の管理職などにコーチングを行なう中で、成長支援やキャリア形成において非常にコーチングが重要にもかかわらず、実際の会社の中では役員やマネージャーにコーチング的なコミュニケーションができる人がほとんどいないことがわかってきました。
ほぼ全ての従業員には自分のマネージャーとなる人がいて、その人たちが各メンバーの「コーチ」になることができればもっと多くの従業員のモチベーションを引き出し、彼らの成長を最大化することができるのではないかと思い、1on1SaaS×コーチングの「Talent Amp」を立ち上げました。
従業員の育成・マネジメントのために1on1を行うことで、どんなメリットがありますか?
1on1とは、部下に焦点を当てた上司と部下間での1対1のコミュニケーションを指します。
上司と部下が頻度高く1on1を行い部下の成長支援をすることで、部下の業務生産性や自律性が向上し、さらに組織内でのコミュニケーションが活性化することで、職場のトラブルや人間関係など組織・部下の情報を早期に検知することができます。
上司と部下のコミュニケーションの機会を増やすことや上司が意識的に部下の成長を支援することで、部下のパフォーマンスを最大限に引き出すことや、上司が部下や組織のことを把握し、トラブルに早期に対処できるようになるのですね。
質の高い1on1を定着させるためには、どんな課題がありますか?
質の高い1on1を定着させるためには、上司自身が質の高い1on1を実際に受け、自身の1on1を向上させていくことの重要性を理解し、日々の実践の中でPDCAサイクルを回していく必要があります。
ただし、1on1は最近導入が進み始めた仕組みであるため、上司自身が質の高い1on1がどういうものか・具体的にどのように1on1を行えば良いか分からず、また自身の1on1が部下のためになっているかも分からないためPDCAサイクルを回せていないケースが多いと考えています。
1on1を導入する企業や導入を検討する企業は増えているものの、研修を受けただけで実際の1on1には活かせていないということはよくありそうですね。
では、Talent Ampを活用することで、具体的にどんなメリットがあるのですか?
Talent Ampには、主に以下の3つの機能があり、
①メンバー向けセルフコーチング機能
②1on1で話すテーマや部下の方に問いかけるべき問いの選定をサポートする機能
③実施した1on1の分析機能
活用するメリットは大きく3つあります。
1on1に特化したツールを利用していただくことで、新任の上司でも部下の成長を支援するための1on1を行うことができ、上司による1on1の属人性が少なくなります。
人が成長する構成要素の7割は「業務経験」と言われており、業務経験から学びを得るためにはただ経験するだけでなく、メンバーが経験を振り返り学習に変換できるよう、上司が対話の中で支援することが重要です。
Talent Ampであれば、メンバーが1on1前に業務や満足度について振り返る機能や、対話の中で成長促進を行うために上司が投げかけるべき問いのサポートなどがあるので、ツールに沿って1on1を行なっていただくことで、1on1の質の底上げが可能になります。
2つ目としては、1on1ツール上で、1on1の実施状況(実施回数、1on1満足度、1on1で話しているテーマなど)を時系列で確認ができるので、業務満足度が下がっているメンバーの早期発見や、自身の1on1を可視化することでPDCAサイクルを回すことができるようになります。
1on1終了後にはメンバーから1on1の満足度を記入してもらうため、改善につなげることができます。「対話自体がメンバー本人にとってどういうものだったか」という観点で行われるため、忖度のない本質的なフィードバックを受けることができます。
なるほど。ツールを使って改善点を分析でき、振り返りしやすくなることで1on1の改善が促されるのですね。
3つ目は、1on1ツールだけでなくプロコーチによるコーチングも提供しているので、マネジメントに特化したプロコーチからの定期的なサポートを受けつつ日々の1on1を改善していくことができます。
どんなコーチによるコーチングを受けることができるのですか?
具体的には、人事組織コンサルティング企業の経営幹部の方や、東証一部上場企業のマネージャーの方など、様々なバックグラウンドのコーチが在籍し、各マネージャーのゴールや課題感に合わせて最適なコーチを選定しています。
ロールモデルとなるようなコーチからコーチングを受けることで、1on1のノウハウを吸収して質を高めていくことができるのですね。
Talent Ampはこんな企業におすすめ
最後に、Talent Ampはどんな企業に利用してもらいたいですか?また、利用した企業ではどんな変化がありましたか?
若手社員など従業員の育成・定着に課題を抱えている企業様や、コロナ禍でのリモートワーク環境下で組織内のコミュニケーション量が減少している企業様にご利用いただきたいと考えております。
上場企業からベンチャー企業まで様々な規模の企業様に導入いただいており、ある企業様では、元々上司の方の育成・面談スキル不足により若手社員の育成に課題を抱えていましたが、Talent Ampを活用した1on1を習慣的に継続することで、部下の方が自身で状況を考えて自分の言葉で解決策を考えるようになったなど、自律性が向上したといったお声をいただいております。
サービスについて理解が深まりました。ありがとうございました。
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