- 20代で未経験から介護職に転職するメリットは?
- 転職する時はどんなことに気を付ければいいの?
以上のような疑問を持つ方に向けて、生活支援員から介護福祉士へ転職した経験のある筆者が、20代で未経験から介護職に転職するメリットや、転職する際の注意点について解説します。
尾﨑 佳奈
大学卒業後、約2年半障害者施設で生活支援員として勤務。その後、転職により現在に至るまで地域密着型の高齢者施設で介護福祉士として勤務。子育てをしながらの勤務をしていたが、現在は第2子妊娠を機に休職中。 保有資格:社会福祉士、介護福祉士
20代で未経験から介護職に転職するには
20代での転職は比較的難しくないことが多いです。なぜかというと年齢が若いので覚えもよく、体力の必要な仕事なので体力面もあまり心配がいりません。
また介護職は離職率が高いですので、若い人材を育てて長く勤めてもらいたいと考えている施設が多いのです。
そのため20代で介護職に転職するならば、前職ではどんな経験をしてきたのかということにプラスして、若さと体力面をアピールポイントにすることも一つの武器になるでしょう。
20代で未経験から介護職に転職するメリット
20代で介護職に転職するメリットは、なんといっても体力があることが大きいです。
オムツ交換や入浴介助などは想像以上に重労働です。また夜勤もあるので体力がないとかなりキツイと感じます。だんだん身体も慣れてきますので、体力があるうちに転職する方がキツさの感じ方も違ってきます。
また若いうちに転職することで介護福祉士やほかの資格の取得も早めに取り組むことができ、早期のキャリアアップを目指すことも可能です。
20代で未経験から介護職に転職する際の注意点
まずはご自身の性格や短所は何かを考えてみましょう。仕事中は予期せぬことが起きるのでどうしてもイライラしてしまうことが多いです。それゆえ決まった通りの仕事をやりたい方や、短気な方はつらく感じてしまうかもしれません。
またコミュニケーションが大切な仕事ですので、人と話をすることが苦手だと転職後につらいと感じることもあります。
まずは介護職に自分が向いているのか、自分自身のことを知ることから始めてみるとよいでしょう。
20代で介護職に転職後のキャリアパス
まず福祉関係の資格の取得期間について簡単にまとめていきます。
- 介護福祉士:実務経験3年+実務者研修終了
- ケアマネジャー:介護福祉士取得(3年)+実務経験5年
- 社会福祉士:実務経験2〜4年+一般養成施設など1年
どの資格も取得までに時間が掛かるので、早めに取得しておくことで早期のキャリアアップを目指せます。
また社会福祉士を取得していると特別養護老人ホームの施設長になることも可能となり、大きく飛躍することができるようになります。
20代介護職の平均年収
求人ボックス給与ナビによると、20代前半の介護士の平均年収は297万円、20代後半の介護士の平均年収は337万円です。(※2023年10月31日時点)
日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。しかし転職後、年齢を重ねながら給与を上げていくことができます。
大体の事業所が資格手当を付けています。ですので転職後に介護福祉士や社会福祉士などを取得することで手当分の給与を上げられます。また実力が認められればリーダーや主任など役職を任されることも。
役職にも手当が付きますので給与をアップをさせることができます。
20代介護職の割合
令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果の介護従事者等の年齢、職種別の項目を見ると、20代の介護職員の割合は20歳〜24歳で3.8%、25歳〜29歳で5.9%となっています。
最も割合の多い年齢層は60歳以上と40代後半です。このように若い世代の介護職員は少ないということがわかります。
20代未経験で転職すると、その年齢層の方にとっては自分の子どもと同じくらいの年齢ということもあり、いざという時力になってくれることもありますよ。
未経験の20代が介護職の求人・会社を探す時のポイント
- 施設見学する
- 未経験でも安心できるサポート体制がしっかりしているか
- 資格取得制度はあるか
- 転職エージェントを利用する
- あまりにも時給が安いところは避ける
未経験の20代が求人・会社を探す時のポイント1:施設見学をする
求人サイトやネット上で情報収集することも大事ですが、やはり自分の目で見て雰囲気を知ることはとても大切です。
職員同士の雰囲気、施設内の雰囲気に少しでも違和感を感じたらほかの施設を選ぶことも考えてみましょう。
未経験の20代が求人・会社を探す時のポイント2:未経験でも安心できるサポート体制がしっかりしているか
未経験ということは右も左もわからないまま就職することになります。
いざ就職してみたら業務が忙しくてほったらかしにされてしまった、となっては困りますよね。
だから、サポート体制については聞いておく必要があります。
面接時など担当者にどのようなサポートをしてもらえるのか聞いてみるといいでしょう。
未経験の20代が求人・会社を探す時のポイント3:資格取得制度はあるか
未経験で入社しても、3年以上の実務経験があれば資格を取得できるようになります。
そのための制度や勉強会などが充実しているのかも1つの判断基準となります。
募集要項や面接担当者に確認してみてください。
未経験の20代が求人・会社を探す時のポイント4:転職エージェントを利用する
現在ネットで転職をする方も増えていますが、転職エージェントであれば自分の希望する待遇面などを考慮してくれたりします。
また介護職に特化した転職エージェントもあるので、そちらで求人を探してみるのもおすすめです。
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未経験の20代が求人・会社を探す時のポイント5:あまりにも時給が安いところは避ける
給料がほかの業界に比べあまり高くない介護業界ですが、いくら未経験とはいえ、時給設定が安すぎる施設も中にはあります。
いわゆるブラック会社の場合もありますので注意が必要です。
介護職の求人を探すなら、介護業界に詳しいコンサルタントがサポートしてくれる、介護業界特化の転職エージェントを利用するのがおすすめです!
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