この記事では50代で転職活動をしようとしている方に向けて、
・50代の転職は厳しい?
・50代の転職は決まらない?どれくらい転職活動期間がかかる?
といった疑問についてデータを活用しながら解説していきます。
キャリアアドバイザーとして人材会社に勤務経験もある筆者が50代でどうしたら転職活動に成功出来るのかデータに基付きながら対策法などをお話していきます!
杉山裕理
名古屋大学教育学部臨床心理学専攻卒。IT×人材系スタートアップでの広報(ライター、デザイナー等)、キャリアアドバイザー、キャリアコーチ、データアナリストなどを経て、現在はフリーランスライター/デザイナーとして活動。学生時代に心理学を専攻していたことから、人のキャリア構築や職場の心身の健康など、心理面への理解も深く、のべ500名以上の方のキャリア相談、転職支援にのってきた。保有資格:保育士
50代転職は厳しい?
今まさに50代で転職を考えているけれど厳しいのではないか、という悩みをお持ちでしょうか?
実際、身近でそのような声を聞いたり、「転職するなら35まで」などの言葉を聞いて不安になっている方もいらっしゃるかもしれません。
マイナビのミドルシニア採用企業レポート2018でも、50代の転職活動者のうち約3割が正社員、正社員以外の選択肢を含めれば約5割が雇用されているものの、50代になると採用割合が大きく落ち込むことがわかっています。
しかし裏を返せば、「転職活動に成功している50代もいる」「50代でも転職に成功する可能性はある」とも言えますよね。 実際、50代ならではの豊富な経験は、若手にはない強みと言えます。
50代は転職がすぐには決まらない?転職活動期間は?
具体的な対策に入る前に、転職活動の全体像をつかむことが重要です。
転職活動にはどのくらいの期間がかかると思いますか?
私の経験では、「3ヶ月以内」と答えられる方が非常に多いです。
実はこの転職期間、世代によって大きく異なること、ご存じでしたか?
enミドルのアンケートによると、30代の転職者のうち68%、40代の転職者のうち51%が約3か月以内で転職活動が終了したのに対し、50代の約半数(46%)は3か月超の転職活動していることがわかっています。
また、無理をして転職活動を早期に終わらせようとすると、転職自体はできたとしても入社後のミスマッが起こる可能性も少なくありません。
そのため、「納得のいく転職」を成功させるためには、戦略が必要になります。
私が考える50代における転職活動のポイントは以下の2点です。
- 半年もしくは1年という長いスパンを意識しながら転職活動の計画を立てる
- 転職エージェントを頼ったり自己分析を行うコーチングサービスを利用する
このように、効率的な転職活動をしていく必要が今まで以上に出てきます。
あわせて読む:50代向けキャリアコーチングおすすめ3選|無料相談をするなら?
50代だと書類選考は通らない?
選考の第一関門といえば、書類選考ですよね。しかし、50代の転職では、最初の書類選考も通りにくいといわれていることはご存じですか?
ヒヤッとした方もいらっしゃると思いますが、その理由と対策を知れば大丈夫!よく読んで実践してみてくださいね。
書類提出の方法は、エージェント経由の場合と自分自身で行う場合の大きく2パターンあります。
- 転職エージェント経由で落ちてしまう場合
⇨50代の転職に強くない転職エージェントであり、応募企業や経歴の戦略立てが弱い可能性あり - 自分で直接応募書類を送って落ちてしまう場合
⇨自身にあった求人を選定しきれていない可能性あり
50代が書類選考に通るためには、
まずは職種の選定が大切です。たとえば、営業職の場合、若い方の方が体力的に望ましいと考えられがちです。一方で管理職やマネージャー候補などでは、一定の経験を必要とするため、年齢が高い方が有利な傾向にあります。
このようにどのような求人内容に応募するかで書類選考に通る確率が上がります。
職種以外でも、その会社の平均年齢が若い会社では、企業の文化に合わないのではという懸念で落とされてしまうこともあります。
平均年齢についてはホームページに掲載されている場合がありますので、応募する前に確認してみましょう。
このように、受ける会社や業種という観点で、最適なエージェント選びをすることや、ご自身の経験や世代がより合いそうな求人に応募することが、一番の対策になってきます。
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さて、次は履歴書の書き方のコツについて紹介します!
50代履歴書の書き方のコツ3点
履歴書を書く際には、あなたが採用担当だったらという視点で考えることが重要になります。50代の方を採用するにあたって、「体力はあるだろうか」「若い世代との価値観にも柔軟に合わせられるだろうか」などの心配事を抱きませんか?
そのため、彼らの不安を払拭するような提案を、履歴書の趣味欄等を使って、存分にしていきましょう。
50代の履歴書の書き方1:体力をアピール
まず、50代で懸念されがちなのが体力です。若者と同じように働けるかなどを懸念されている場合があるため、ご自身の数ある趣味の中でなるべくアウトドアなものや、若い世代とも打ち解けやすそうなものを書いてみるといいかもしれません。
50代の履歴書の書き方2:柔軟性をアピール
次に、懸念されがちな部分として、豊富な経験ゆえの頑固さがないか、という点があります。そのため、柔軟な人間だということをアピールするということを念頭に、志望動機を書いていきましょう。
50代の履歴書の書き方3:熱意をアピール
そして、白紙にしてしまいがちな備考欄でも、熱意をアピールすることが重要になります。「貴社規定に従います」と書くだけでも十分ですが、その後に何かあなたなりの言葉をつけ加えるだけでも、採用担当者の印象に残るポイントになるかもしれませんね。
コツを加味した志望動機例文
前職では不動産営業として、お客様のニーズを丁寧に伺い、最適な物件をご案内する仕事を行っていました。その結果、30名中1位の成績をおさめることができました。
数字での結果はもちろん多くのお客様に関わるなかで、多様な価値観を知る楽しさを日々感じています。
しかし50歳という節目を迎え、お客様とのより深い対話を通し、人生をサポートしたいと思い、人材サービスの会社への転職活動を進めています。
若者に負けない体力と吸収力で学び、貴社とその先のお客様に貢献したいです。
まとめ
「50代の転職は厳しい?」その通りかもしれません。
しかし、理由を適切に知り、対策をすれば大丈夫です。何より、経験の豊富さは採用担当者にも伝わっています。それ以外の魅力や50代という経験のアピールを、50代の転職活動では大事にしていきましょう!
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