20代で転職を考えているけれど、「どのタイミングで転職するのが一般的なのかな?」と気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は20代で転職を経験した全国の男女100人に転職時期についてアンケートを実施しました。
【調査概要】
調査対象:20代で転職を経験した全国の男女
調査期間:2023年2月2日~2月15日
調査方法:インターネットによる任意回答
調査人数:100人(男性41人/女性58人/無回答1人)
橋本めぐみ
外資系航空会社・IT企業・不動産会社の事務を経て、キャリアコンサルタントとして17年間活動。 人材会社(大手独立系数社、電機メーカー)・独立行政法人・私立大学10校以上で大学生・大学院生(私立大学10校)・若年層(既卒者)・社会人(20代~60代)の就職・転職相談を経験。営業、IT、製造、販売、ホテル・ブライダル・飲食など幅広い領域の転職支援に携わる。さらに、2018年より家業である都内の理容サロンの経営を行っており、身だしなみも含めた支援も行う。 ■保有資格:JCDA認定 CDA(キャリアディベロップメントアドバイザー) 、国家資格キャリアコンサルタント
20代の転職時期で一番多いのは「社会人3年目」
20代で転職した時期では、「社会人3年目」が最多の28人、次いで「社会人4年目」の26人が多くなりました。
社会人3年目、社会人4年目に転職した方の転職のきっかけについての回答では、「2年〜3年は続けないといけない」「3年目になりスキルが身についた」といった内容がありました。
女性 社会人3年目で転職
人間関係も面倒になってきたこと、単調な事務職の仕事内容に満足出来ず、他の業界に飛び込んでみたくなりました。
でも、二年は続けなければ逃げることにもなりそうだったし、中途半端なまま辞めるのも嫌だった為、転職活動をしながら最後は円形脱毛症になりながら会社に行っていました。
女性 社会人3年目で転職
勤めていた会社は福利厚生もなく、業績を理由に給与は上がらない、賞与はなしの状態でした。新卒でしたので、すぐに辞めるのも気が引けて我慢していましたが、後に入社して来た方の自己主張が強く振り回されてしまい、我慢も限界を感じていました。3年目に入り、ある程度のスキルも身についたし、そろそろすぐに辞めたとは言われないかなというタイミングで転職しました。
男性 社会人4年目で転職
もともと同じ業界でキャリアを重ねてから転職をしようと考えていました。自分自身で3年間以上がんばってスキルアップをして、認められた上で転職をすることが重要だと考えていたので、それを実行することができたと考えています。自分自身のスキルに合わせてキャリアを上げていくこと、これが私自身の目標だったので非常に満足しています。
キャリアコンサルタント 橋本めぐみさんのコメント
近年の20代は、追い求める幸せより選択する幸せを大切にしています。あるべき姿より自分らしく働く事を理想としているため、3年目を迎える頃に会社の状況が見えてきて転職を決断する傾向があります。
また、転職することを想定して数年経験しておくプランを立てている方もいらっしゃいます。しかし、知っている範囲の職種理解であるため、その経験がすべてではなく、転職してからその経験が深まり続ける事を意識して応募していきましょう。
20代の転職回数は「1回」が最多
20代で転職した回数について「1回」と回答した人が56人と最多となりました。
転職回数が多いと、転職理由によっては「打たれ弱く、すぐに辞めてしまう」といった印象を持たれる可能性があります。
なるべく後悔しない転職をするために、転職先を選ぶ際はあらゆる観点から「本当にこの会社でいいのか」判断してみましょう。
転職活動を始めた月には大きな差はなし
転職活動を始めた時期にはあまり大きな差は見られませんでしたが、1月・4月・10月が多く、8月・11月が少ない結果となりました。
キャリアコンサルタント 橋本めぐみさんのコメント
働く環境や就業条件を自ら変化させていく対応力が20代にはあるため、時期にとらわれない転職が実現できています。通年採用活動している企業に対し、就職支援機関のサービスも充実しているため、多くの求職者が求人を探せるようになりました。
そして、働きながら時期を限定せずに転職活動ができるようになったのも、求職者がITリテラシーを持てるようになった事も理由の1つです。但し、人気の求人がなくなるスピードも早くなったため、応募の決断は早い方が良いと思います。
転職時期を選んだ理由で多いのは「年度初め/期が変わるタイミング」「賞与をもらった後」「配属の変更/組織体制の変更」
転職活動を始めた時期については、「特になし」が最も多く、転職時期にこだわりがない方が多いことが分かりましたが、それ以外では「年度初め/期が変わるタイミング」「賞与をもらった後」「配属の変更/組織体制の変更」が多くなりました。
男性 社会人4年目で転職
当時勤めていた会社が不祥事を起こしてしまい経営の先行きが不安定な状況になってしまったのが一番なきっかけです。また、業界の中でも給料が低い方だったので、今の仕事内容を変えずに、より給料の高い会社に行きやすいのではないかと考えたからです。そのため、12月の賞与が出てすぐに辞めるつもりで転職活動を始めました。
女性 社会人6年目で転職
元々販売の仕事をしていたのですが、給与が上がる兆しがみれなかったことと、会社の方針に納得できないことがあったためです。入社して3年目くらいから転職をぼんやりと考えていましたが、6年目になったときに尊敬していた上司が社内政治で負けて降格してしまったことなどが重なり、他にスキルもなかったので20代のうちに他業種へ転職をしようと決めました。
男性 社会人6年目で転職
当初目標としていたコンサルのスキルが獲得できた他、給与制度の改悪によって毎月の給与が5万円程度減らされることが判明した為でした。いずれも会社に持っていた不満が大きくなったことが原因でした。
女性 社会人5年目で転職
社員の仕事の負担を減らすため自部門に補充人員が入ったが、その分残業が減り給料が下がったことと、またやりがい(やる気)も減ったので転職を考えた。会社的にはホワイトに向かっていたが、その頃の自分は重要な仕事・ポジションを続けて任されていた時期だったため、ガムシャラに働きたかった。給料が減った分、副業しようとしたが、会社があまりいい顔をしなかったのも一因ではある。
転職活動にかかった期間は4ヶ月以内が多数
転職活動にかかった期間(転職活動開始〜内定承諾)は、「1ヶ月〜2ヶ月」が35人、「2ヶ月〜3ヶ月」が31人と多くなりました。
また、転職活動が4ヶ月以内に終わった方は回答108件中95件となり、4ヶ月以内に転職活動が終わる方が多数だと分かります。
内定獲得・承諾後は勤務先に退職の意思を伝え、引き継ぎを行わないといけないため、退職までに1ヶ月程度かかる場合がほとんどです。
転職活動は1〜3ヶ月、退職までに1ヶ月程度かかることを見込んで計画を立てておきましょう。
入社時期は4月が最多
入社時期は「4月」(27人)が最も多く、それ以外の月ではあまり大きな差は見られませんでした。
キャリアコンサルタント 橋本めぐみさんのコメント
4月は事業年度の区切りであることから、新たな環境に入りやすいため時期を定めている方が多いです。また、賞与の算定期間の始まりでもあるメリットもあります。
新たな環境でのスタートに期待が膨らみますが、新入社員の入社時期と重なるため、受け入れ体制が整っている企業もあれば、中途入社の受け入れに時間をかけられない企業もあるかもしれません。4月に拘りがなければ、企業側の状況も確認した上で調整して入社時期を検討されると、心身ともに余裕をもって環境に馴染めると思います。
20代の転職時期についてのアンケートまとめ
以上のアンケート結果をまとめると以下のようになります。
20代の転職時期についてのアンケートまとめ
- 20代の転職時期は「社会人3年目」、20代の転職回数は「1回」が最多。
- 転職時期を選んだ理由としては「特になし」に次いで「年度初め/期が変わるタイミング」「賞与をもらった後」「配属の変更/組織体制の変更」が多くなった。
- 転職活動にかかった期間は「1ヶ月〜2ヶ月」「2ヶ月〜3ヶ月」が多い。
- 入社時期は4月入社が最多。
20代の転職時期で最も多いのは「社会人3年目」で、社会人2〜4年目は転職を考える一つの節目となっていることが分かりました。
しかし、転職理由や状況はそれぞれ異なるため、転職にベストな時期は人それぞれです。
転職時期を迷っている方は、まずは今の自分の市場価値や転職先の候補に関する情報が得られる転職エージェントや、自己分析やキャリアプランの設計をマンツーマンでサポートしてもらえるキャリア相談サービスを活用しましょう。
次は、20代に強い転職エージェントと20代におすすめのキャリア相談サービスを紹介します。
20代に強い転職エージェント
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20代転職の窓口は、20代に特化した複数の就職エージェントをマッチングしてくれるサービスです。
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20代に強い転職エージェント2:えーかおキャリア
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特徴 | 20代のフリーター・既卒・第二新卒特化 |
エリア | 東京/千葉/埼玉/神奈川/大阪/京都/兵庫 |
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