- 介護職はどんな仕事をするの?
- 無資格・未経験でも出来るの?
と思っていませんか。
介護職は無資格・未経験でも積極的に採用しており、働きながら資格を取得してキャリアアップすることもできますよ!
ただし、介護職には資格なしでも出来る仕事と出来ない仕事があり、資格を取得するには条件もあります。
この記事では、無資格・未経験でも出来る仕事と出来ない仕事、資格を取得するメリットや方法を解説します。
尾﨑 佳奈
大学卒業後、約2年半障害者施設で生活支援員として勤務。その後、転職により現在に至るまで地域密着型の高齢者施設で介護福祉士として勤務。子育てをしながらの勤務をしていたが、現在は第2子妊娠を機に休職中。 保有資格:社会福祉士、介護福祉士
介護の仕事内容
介護の仕事内容には大きく分けて生活援助と身体介護の2つがあります。
介護の仕事内容1:生活援助
生活援助とは利用者の自宅に訪問し、食事作りや掃除などの身の回りの手助けを行うことをいいます。
他には買い物や洗濯なども含まれます。利用者の身体に直接触れて介護をすることはありません。訪問介護がこの生活援助にあたります。
「普通の家事が介護の仕事になるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、生活援助に含まれるサービス内容は介護保険が適用される立派な介護サービスです。
昨今よく聞く家事代行業と違うところは、家事をすべて行うのではなく、利用者が自分でできず困っている部分のみをお手伝いするというところです。
たとえば料理はできるけど買い物には行けないといった場合、食材の買い物をお手伝いし料理は利用者本人にしてもらう、といった形となります。
介護の仕事内容2:身体介護
身体介護とはその名のとおり、利用者の身体に直接触れて介護を行うことをいいます。
食事・排泄・入浴はもちろんのこと、ベッドに横になっている利用者の身体の向きを変える体位交換や、車椅子からベッドへの移乗なども挙げられます。
利用者のすべての動作を介護するイメージがあるかもしれませんがそうではなく、利用者1人1人の状態に合わせて、できない部分のみを介護します。
たとえば食事開始時は自分で食べることができるけど、途中からは疲れてしまって食べ進めることができない利用者に残りの食事を食べさせたり、入浴時自分で身体の前側は洗えるけど背中側は洗えない利用者の背中側を洗ったり、など、さまざまな介護のやり方があります。
介護の仕事で資格なしでもできること・できないこと
介護の仕事で資格なしでもできること
訪問介護で食事を作ったり買い物に行ったりするほか、利用者の自宅や施設内の掃除なども行えます。
デイサービスやショートステイの利用者の中には、施設から自宅までの送迎を利用して通っている利用者もいます。そんな利用者の送迎もできますよ。
また、介護施設では介護以外にもたくさんの業務があります。レクリエーションの企画や実施、オムツや手袋をはじめとしたさまざまな備品の発注など、これらの事務作業は無資格でも行うことができます。
食事や排泄、入浴などの身体介護は施設内のみで行うことが認められています。身体介護を行う場合は必ず有資格者の指導の下で行わなければなりません。
資格なしではできない介護の仕事
一方で、訪問介護における身体介護や医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養)は資格がないとできません。
- 訪問介護における身体介護
- 医療的ケア(喀痰吸引や経管栄養)
訪問介護での身体介護は有資格者のみに認められています。
なぜかというと、訪問介護は基本的に介護者1人で利用者宅を訪問するからです。ですから身体介護をするにあたって確かな知識や経験が必要となります。知識がなければ緊急時の対応もできませんよね。
また訪問介護では有資格者の指導を受けて介護をすることが不可能なため、無資格者の身体介護は認められていません。
痰や唾液の吸引である喀痰吸引や胃ろうといった経管栄養である医療的ケアも、無資格者は行うことができません。
有資格者であっても喀痰吸引等研修という研修を受けた介護者しか行うことができませんので、仮に有資格者から指示を受けることがあったとしても決して行ってはいけないのです。
介護の資格は取得すべき?
介護の資格を取得するメリット
介護の資格を持っているメリットで一番大きなものは、金銭面と就職先が挙げられます。
まず金銭面ですが、資格手当が用意されている施設がほとんどです。資格手当が高額な施設も中にはあり、資格を持っているだけで給料に差が出てきます。
次に就職先ですが、無資格の人でも雇ってもらえますが、資格がある・経験があることは専門職である介護業界ではかなり有利になります。仮に現在の職場を辞めたとしても介護の資格を持っていると次の就職先も見つけやすく、雇ってもらいやすくなります。
他には仕事をする上で、介護の知識が豊富なほうが仕事をしやすいという点が挙げられます。
たとえば体位交換をする時まず何をすればいいのか、どうすれば利用者も介護者も負担なく体位交換を行うことができるのかなど、資格がないとわからないことが介護職の中ではたくさんあります。そういった意味で資格があるほうが働きやすいといえます。
介護の資格を取得する方法
そんな介護の資格を取得する方法ですが、福祉系高校や専門学校・大学を卒業して筆記試験を受け取得する方法以外にもあります。
- 福祉系高校や専門学校・大学を卒業して筆記試験を受け取得する方法
- 無資格で介護施設に就職し、3年間勤務後に「介護福祉士実務者研修」取得➡介護福祉士の国家試験を受験
無資格で介護施設に就職した場合、3年以上継続して勤務すると介護福祉士実務者研修という資格を取得できます。この実務者研修は介護福祉士の受験資格になるため、取得後介護福祉士の国家試験を受験することができますよ。
無資格の人が求人・会社を探す時のポイント
無資格の人が求人・会社を探す時のポイント1:ネットでも求人を探す
ハローワークでも介護の求人はたくさんありますが、施設に関する情報が限られていることがあります。
ですので、気になる施設があれば、ネットでホームページを検索してみましょう。介護施設では自社のHPを作っているところが多々あるので、そのHP内に「求人募集」といった項目が設けられていることがあります。
また、その施設のみならず系列施設の求人が出ていることもあります。
ネットにある転職サイトなどでは、より詳しい情報が載っている場合があったり、ハローワークでは取り扱っていない求人を見つけられることがありますよ。
無資格の人が求人・会社を探す時のポイント2:資格取得の制度が整っている
無資格で介護業界で働こうと考えている方の中には、いずれ介護福祉士などの資格を取得しキャリアアップしたいと思っている方もいると思います。
そのための資格取得制度が整っている施設であれば安心して働くことができます。
将来的に資格を取得してキャリアアップしたい方は、募集要項をよく読んだり施設へ問い合わせるなどして確認してみるといいですよ!
無資格の人が求人・会社を探す時のポイント3:口コミを探す
ネットで施設を検索すると口コミが出てくる場合があります。
利用者の家族が書き込んでいることもあり、リアルな声を聞くことができます。
また友人や知人に介護業界で働いている方がいる場合話を聞いてみて、どの施設がいいか情報を手に入れることも参考になりますよ。
無資格の人が求人・会社を探す時のポイント4:施設見学をする
その際、職員同士の関係性や施設の雰囲気、利用者の表情などをしっかり見てみてください。いい施設は職員同士が和気あいあいとしており、雰囲気もいいです。
また利用者も安心して生活を送ることができているので、穏やかな表情をしている方が多いです。
介護施設では就職希望者の見学を受け入れてくれるところがほとんどですので、ぜひ見学に行ってみましょう。
介護職の求人を探すなら、介護業界に詳しいコンサルタントがサポートしてくれる、介護業界特化の転職エージェントを利用するのがおすすめです!
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介護の仕事は無資格でもできる!働きながら資格取得も可能
介護業界で無資格で働くとなると、はじめはできることが少なく思っていた介護職と違う、と感じてしまうことがあるかもしれません。
しかし介護は人対人の仕事です。事故が起きると命に関わることもあります。仕事に慣れてくるとだんだんと移乗やオムツ交換などの身体介護も任されるようになるので、まずは指導者の指示をしっかりと聞き知識と技術を身につけましょう。
そしていずれ介護福祉士などの資格を取得しようと考えている方は、スキルアップのためにどんどん先輩職員に質問し、積極的に業務に関わってみてください。
やってみないとわからないこと・学べないことがたくさんあるのが介護職です。そしてそれが介護の1つの魅力であると思います。