- 建設業界での転職活動はどうやってやるの?
- 転職を成功させるポイントを知りたい
こういった方に向けて、建設業界の採用・定着支援を行なった経験を持つ筆者が、施工管理の転職先選びの7つのポイントについて解説するので、最後まで読んでみてください。
杉橋 綾太
人材派遣会社にて建設技術者を中心とした採用、定着支援、企業への人材コンサルタント業務を約20年経験。働かれる従業員の方々に意欲を持って活き活きと仕事をしてもらいたい。そのような環境を経営者の方々と一緒に作り上げていきたいとの思いから「働くを楽しく」を理念に大阪府で中小企業を中心に採用、教育、定着の支援をしているキャリアコンサルタントです。ワークスコンサルタント代表(https://worksconsul.com/)
建設業の求人選びのポイント
建設業の求人選びのポイント1:資格取得制度
建設業の求人選びのポイントとして、資格取得制度が整っているかどうかは確認しておきたいポイントです。
建設業は関連する資格が数多くありますので将来のスキルアップのためにも是非積極的に取得していきたいところですが、資格試験費用に加えて資格学校へ通う授業料など、取得費用が高額になってしまうことがありますので、取得費用を支援してくれる会社かどうか確認しておくと良いでしょう。
会社によっては推奨する資格を取得すると資格手当を付与してくれる会社もありますのでこちらも併せて確認しておくと良いでしょう。
建設業の求人選びのポイント2:研修、教育制度
求人選びのポイントとして、研修制度や教育制度が整っていることも大切なポイントです。資格取得制度にも言えますが、会社が従業員の育成に力を入れているのかどうかがよく分かるポイントです。
求人票の待遇・福利厚生欄や会社HPの取り組みを確認してみるなどしてどのような研修や教育制度を持っているのか確認してみると良いでしょう。
建設業の求人選びのポイント3:将来像の設定
求人選びのポイントとして、将来自分が何をしたいのか明確に決めておくことも大切です。
転職先を探すとき数多くの求人の中から自分に合った求人を探そうと思われる方が多いですが、選択肢が多すぎるとかえって選びにくいこともあります。
なぜ転職したいのか、転職して将来どうなっていきたいのか、そのためには何をしたいと考えているのかなど自分自身の棚卸しを行っておくことで自分の中で大切にしたい転職の条件が見えてきます。
頭の中で考えるだけてはまとまらないこともありますので、大切にしたいポイントを書き出してみるなどして可視化したうえで求人を選んでみることをおすすめしています。
建設業の転職活動のポイント
建設業の転職活動のポイント1:自己分析
転職活動を行うにあたり自分のことを改めて分析してみましょう。
将来何がしたいかに加え、建設業を目指す理由や、なぜ転職したいのか、得意なことや苦手なことは何なのか。
希望する給与や条件、働く環境などについても改めて自分のことを振り返って分析しておくことで自分が転職で求めていることが明確になりスムーズに転職活動を行うことができるます。
また、面接で聞かれた際にも回答しやすくなるので自己分析を行っておくことがポイントです。
建設業の転職活動のポイント2:スキル、経験のアピール
経験者であれば今まで建設業で身につけたスキルや担当してきた業務内容を振り返っておきます。
特に建設現場の経験は現場名、担当内容、工期、施工会社、施主など分かりやすく一覧にしておき職務経歴として取りまとめておくと書類選考や面接時に分かりやすくなります。
未経験者はコミュニケーションスキルやアルバイトのリーダー経験、スポーツや趣味など建設業に活かせそうなスキルや経験を取りまとめておきます。
自分では役に立たないだろうと思うスキルや経験であっても企業によっては十分応用できることがありますので可能な限り振り返ってみることをおすすめします。
建設業の転職活動のポイント3:自分のスキルに見合った求人に応募する
自己分析やスキル、経験の棚卸しができたら転職活動を本格化したいところですが、自分のスキルに見合った求人なのか確認して応募しましょう。
仮に経験の浅い方が大手建設会社に入社しようと思っても、経験や資格があるだけで採用されることは難しく高いスキルや技術的知見を求められます。
経験が浅い内はまず自分のスキルや経験でも受け入れてくれる企業を探し、スキルを高め資格を取ったらより大手の建設会社に転職することを検討してみるなど段階に応じた計画が必要となります。
そのためには業界の研究も行っておく必要があり、どんな会社が大手なのかなども調べておくと良いでしょう。
転職エージェントを使った建設業の転職活動のやり方
建設業の転職活動のやり方1:登録
転職エージェントに登録する際はまず希望する業界や職種に強い転職エージェントを選び登録する必要があります。
各社様々な強みがありますので自分に合ったところから選びましょう。
実際に登録する際は一つではなく複数の転職エージェントに登録しておく方がより自分に合った求人に出会うことができます。
しかし、あまり数多く登録し過ぎると大量の求人を提示され選びきれなくなったり、かえってやり取りがわずらわしく感じてしまったりすることがあるので、まずは3社登録してみて、必要に応じて増やすなど工夫すると良いでしょう。
また登録する際は個人の職歴や経歴、資格など履歴書や職務経歴書に近い内容を入力する必要がありますので事前に個人のデータを準備しておきます。
入力項目は数多くありますが自分のことをよりアピールするためにも可能な限り自分のデータを入力しておくことをおすすめします。
建設業界経験者におすすめ
- 建設・設備求人データベース
建設業の求人が豊富!上場企業が運営 - 【現キャリ】
建設業界の派遣求人を探すなら!
建設業界未経験の人におすすめ
- セコカンNEXT
未経験から施工管理への就職・転職におすすめ!
建設業界で年収を上げたい人におすすめ
- JAC Recruitment
高年収の求人を探すならおすすめ!
選択肢を広げたい人におすすめ
- リクルートエージェント
求人数・転職実績が豊富!
建設業の転職活動のやり方2:面談
登録を済ませると転職エージェントから概ね1週間以内に面談日時の設定のため連絡が入ります。
現在仕事をされている方はいつ面談してもらうか悩むかもしれまんが、都合の良い日時に合わせて相談に乗ってくれますので遠慮なく希望日時を伝えてみましょう。
登録の時点で自分から面談日時を設定できる転職エージェントもありますので、その際はスケジュールを確認して都合の良い日時を伝えておきます。
対面やオンラインで面談することもできるので希望に応じて伝えることもできます。また、面談日時を設定する際に面談で何を話そうかまだまとまっていない場合は少し余裕を持った日時の設定をすると良いでしょう。
尚、どうしても面談日時の都合が悪くなってしまった場合は早めに連絡し日時を変更する依頼をかけます。
快く応じてくれますのでこちらも遠慮なく伝えることができます。
面談は1時間前後想定されますので、自分の希望や経歴のヒアリングを受けますので答えられるようにしておくとよいでしょう。
- 業界・職種
(例:ゼネコン、サブコン、ハウスメーカーなど…) - 働き方
- 長期的なキャリアプラン
(専門スキルを磨きたい、大規模なプロジェクトに携わりたいなど…) - 勤務地の希望・転勤の有無
- 年収
建設業の転職活動のやり方3:求人紹介・求人選び
面談を済ませると担当の転職エージェントから希望に応じた求人を紹介されます。
色々な求人を紹介されて戸惑うこともあるかもしれませんが、疑問に思ったり不明なこと、もっと詳しく聞いてみたいことなどがあれば担当の転職エージェントに相談してみましょう。
納得するまで回答をもらうことができます。そして紹介された求人は概ね1週間以内に応募するかしないかの回答を転職エージェントに連絡します。
また、紹介された求人が自分の希望するものではない場合は、希望に沿わない理由を具体的に伝えておきましょう。
希望する条件が変わった場合も同様に伝えておきます。
- 基本情報(企業理念、設立年度、従業員数、所在地など)
- 社長のあいさつ
- 求める人物像
- IR情報
- SDGsの取り組み
- どんなサービスを提供しているか
- 仕事の内容
- 給与
- 休暇・休業制度・福利厚生
- 残業時間
- 転勤の有無
建設業の転職活動のやり方4:応募(履歴書・職務経歴書の作成)
希望する求人を転職エージェントに伝えた後は応募書類の作成を行います。主に履歴書と職務経歴書を作成しますがフォーマットを持っていない場合は登録した転職サイトからダウンロードできる場合がありますのでそちらを使いましょう。
応募書類の作り方が分からない時は例文が用意されていたり、転職エージェントに書類の添削を受けることもできます。
客観的な視点から良いアドバイスをもらえる場合もありますので一度は添削を受けてみることをお勧めします。
建設業の経験がある方は、工事経歴や設計経歴を職務経歴書とは別に取りまとめておいても良いでしょう。
応募書類が完成した後は転職エージェントを経由して企業に紹介され、条件が合えば面接に進むことになります。
履歴書
- 氏名・住所・生年月日・連絡先
- 学歴・経歴(高校から現在までの学歴・経歴を記載)
- 免許・資格(保有している免許・資格を記載)
- 志望動機(応募先企業への志望動機を記載)
- 本人希望欄(入社時期や勤務時間などの希望があれば記載)
職務経歴書
- 職務要約(どんな業務をどんな役割で行ってきたか概要を記載)
- 職務経歴(具体的な業務・成果(売上など)・意識していたことを記載)
- 自己PR(自分自身の強みと転職後活かせるスキル・経験をアピール)
建設業の転職活動のやり方5:面接
面接のオファーが入った際は転職エージェントを通して企業と面接日時を調整します。日程が決まれば面接となりますが、面接の前に転職エージェントと模擬面接を行っておきましょう。
自分ではうまく面接できると思っていても、実際に面接をしてみるとうまく話せなかったということが多くあります。
面接に慣れているという人はなかなかいませんし、他の応募者も事前に模擬面接をして面接に慣れた上で本番に望む方も数多くいますので是非模擬面接を依頼しておきましょう。
転職エージェントから話し方や伝え方など思わぬフィードバックを受けることもあり面接本番に向けて自信につながることになるでしょう。
- 自己紹介
氏名、簡単な経歴、今後やりたいことなどを1分または3分程度で紹介 - 転職活動を始めたきっかけ
転職を希望するようになった経緯など - 志望動機
企業の魅力を感じた点、入社後やりたいことなど - 自己PR
経験に基づく自分自身の強みや、転職後その強みを活かしてどんな活躍ができるかなど - 今後のキャリアプラン
入社後にどんなことを成し遂げたいか、どうキャリアアップしたいかなど
建設業の転職活動のやり方6:内定・入社の準備
転職エージェントから内定の連絡があった後は、入社するかどうかなるべく早く意思決定します。
給与や条件はある程度事前に提示されていますが、詳細を確認したい場合や交渉したい場合は転職エージェントにその旨を伝えておけば自分の代わりに交渉してくれる場合があります。
入社日が決まった後は、入社迄に必要な書類を確認し準備しておきます。健康診断書や保証人の印鑑など準備に時間がかかるものもありますので余裕をもって確認しておきましょう。
尚、現在会社に勤めている方は滞りなく退職できるよう会社に連絡しておきましょう。
建設業界で転職を考えている方は、無料で求人紹介や選考対策、企業との条件面の交渉を行ってくれる転職エージェントを活用するのがおすすめです!
次は建設業界に強い転職エージェントを紹介します。
建設業界に強い転職エージェントおすすめ3選
建設業界経験者におすすめ
- 建設・設備求人データベース
建設業の求人が豊富!上場企業が運営 - 【現キャリ】
建設業界の派遣求人を探すなら!
建設業界未経験の人におすすめ
- セコカンNEXT
未経験から施工管理への就職・転職におすすめ!
建設業界に強い転職エージェント1:建設・設備求人データベース
建設・設備求人データベースは建設業界の求人数が豊富な転職サイトです。
また、建設業界に特化しているからこそ業界や企業に詳しく、待遇・福利厚生の詳細、求人企業の業界内での立ち位置や強み・弱み、経営状況、社風や配属部署の雰囲気といった、他では手に入らない具体的な情報も提供してくれます。
企業ごとに好まれる人物像、評価される経験、過去の面接での質問傾向や面接官の人柄なども把握した、建設業界の転職支援実績豊富なコンサルタントがサポートしてくれるので、選考にも通過しやすくなります。
こんな人におすすめ | ・豊富な求人の中から自分に合ったものを探したい ・資格を活かして転職したい |
求人数 | 建設業:14,949件 (※2023年5月19日時点) |
求人エリア | 全国 |
運営開始時期 | 2011年(参考) |
- 東証プライム市場上場企業の株式会社クイックが運営!
- 上場企業が運営しているから安心!
- 建設業の求人が豊富!
- 希望の条件にマッチする求人が見つかる!
無料で手厚いサポートが受けられるので、まずは無料登録してみてください。
まずは無料登録してみよう!
建設業界に強い転職エージェント2:現キャリ
現キャリは、東証プライム上場グループのコプロ・エンジニアードが運営する、建設・プラント業界に特化した転職エージェントです。
建設業界に詳しいキャリアアドバイザーが希望条件にマッチする求人を提案してくれます。
また、経験・スキルに合わせて担当者が給与交渉も行ってくれるため、年収を上げたい方にもおすすめです。
こんな人におすすめ | ・建設・プラント業界の豊富な求人の中から選びたい ・建設・プラント業界の転職・仕事について詳しいコンサルタントに相談したい |
求人数 | 建設:14,792件 ※2023年5月19日時点 |
求人エリア | 全国 |
- 建設・プラント業界に特化!
- 東証プライム上場企業のグループ会社が運営!
無料相談はこちら!
建設業界に強い転職エージェント3:セコカンNEXT
セコカンNEXTは、施工管理を中心とした建設業界の求人に特化した転職エージェントです。
20代・30代で未経験から施工管理に就職したい方から建設業界で年収アップしたい経験者向けの求人まで幅広く取り扱っています。
施工管理の業務を理解したコンサルタントがサポートしてくれるため、マッチ度の高い求人を提案してもらえます。
こんな人におすすめ | ・施工管理の豊富な求人の中から選びたい ・施工管理の転職・仕事について詳しいコンサルタントに相談したい |
求人数 | 建設:28,172件 ※2023年5月19日時点 |
求人エリア | 全国 |
- 施工管理の求人が豊富!
- 施工管理に詳しいコンサルタントがサポートしてくれる
無料相談はこちら!
他にもおすすめの転職エージェント・転職サイトを知りたい方は以下の記事も読んでみてください。
あわせて読む:建設業界に強い転職エージェントおすすめ5選