- 訪問看護の転職で志望動機を聞かれた時、面接官はどんなところを見ているの？
- 訪問看護の転職で志望動機を聞かれたらなんて答えればいいの？
訪問看護ステーションに転職した経験がある筆者が、訪問看護の転職の志望動機のポイントについて解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
周田佳介
21歳で正看護師取得。それまでは訪問介護事業所で訪問介護員として勤務する。23歳で介護福祉士取得。急性期や慢性期病院で看護師として勤務する。27歳で介護支援専門員、医療的ケア指導看護師取得。特養やグループホームで従事しながら喀痰吸引等研修や実務者研修での講師を兼任する。30歳の時に訪問看護ステーションへ転職し、31歳で管理者となり、現在に至る。
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訪問看護への転職で志望動機を聞く意図とは？
訪問看護へ転職した際に必ずと言っていいほど聞かれるのが志望動機です。採用側はこの志望動機で何を見ているのでしょうか。
志望動機は言い換えれば「なぜこのステーションを選んだのか」ということです。訪問看護ステーションは数ある中で、なぜ自ステーションを選んだのかを聞くことで、求職者とステーションの求めている人のすり合わせをしています。
採用する側は人材の不一致が起こらないように、志望動機を聞くようにしています。
訪問看護への転職で志望動機を聞かれた時の答え方のポイント
訪問看護への転職で志望動機を聞かれた時の答え方のポイント１：自分の思いをきちんと伝える
志望動機で一番大切なのは、自分の考えや思いです。ネットで検索すると例文などがたくさん紹介されていますが、そのまま転用すると基本的にバレます。
自分の考えがきちんとあるのか、なぜそのような思いになったのか、その思いはステーションにとってどうなのかとつながっていくものですので、きちんと自分の言葉で伝えましょう。
また難しい言葉を使う必要はありません。相手に伝われば十分ですし、伝わらなければ意味がないので、率直に訪問看護に対する思いを伝えましょう。
訪問看護への転職で志望動機を聞かれた時の答え方のポイント２：ストーリー性を持たせる
ポイント1でも紹介しましたが、なぜそう思ったのか、考えるようになったのかなどは過去の体験談をもとにストーリー性を持たせるとより伝わりやすくなります。
またストーリー性を持たせることできると、採用側も感情移入しやすくなり、より思いを伝えることができます。
過去にどのような経験をして、どう感じたのか、そこからどのような考え方になったのかとストーリー性を持たせることができると、無駄な回答をしなくても済むメリットもあります。
訪問看護への転職で志望動機を聞かれた時の答え方のポイント３：これから目指す自分像を話す
ただ訪問看護に転職したいとだけ伝えてしまうと、転職がゴールになってしまい、これからのビジョンが見えなくなってしまいます。
そうなるとどこのステーションでもよくなってしまい、向上心がなく見えてしまう可能性もあります。
これからどのような訪問看護師になりたいのか、ステーションのどのようなところに貢献できるようになりたいのかなどを盛り込むと採用側も期待値が上がり、採用されやすくなるでしょう。
次は、訪問看護の志望動機の例文を紹介します。例文を参考にして、志望動機を考えてみてください。
訪問看護の志望動機の例文
看護師から訪問看護への志望動機の例文
まず私が病棟看護師から訪問看護師になろうと思ったのは、入院中に亡くなられた方が言われた言葉でした。
「なんで家に帰れないのだろう。家で最期まで暮らしたい。」そう言われた時に私は何も答えられませんでした。そこから在宅看護に興味を抱き、実際に在宅看護をしてみたいと思いました。
終末期ケアに力を入れている〇〇訪問看護ステーションで在宅での看護や終末期ケアの実際を学ばせていただき、入院患者さんのような方の力になりたいと思い、この度応募いたしました。
上記の例は病棟での経験から訪問看護に興味を持ち、辛い経験を糧に訪問看護へ転職する方の例です。
何も返せなかったネガティブな経験をポジティブな未来へ繋げることで向上心をアピールできます。
訪問看護経験者の志望動機の例文
以前、私が勤めていた訪問看護ステーションは高齢者が中心で小児の利用者様は対象ではありませんでした。高齢者の方へのケアもやりがいを感じており、まだまだ未熟な点もありますが、小児の方への訪問看護やその家族の支援に興味がわいてきました。
高齢者とは違う視点が必要な小児ケアや家族支援を経験することによって、自分の視点を広げ、将来的には高齢者も小児もケアができるジェネラリストな看護師になりたいと思っています。
上記の例では、以前の訪問看護ステーションでは体験できないことがこのステーションでは体験できる、将来はジェネラリストになりたいなど、自分の足りない部分（課題）と将来像を志望動機に挙げることでチャレンジ精神が豊富な人だと印象を与えられます。
【施設別】訪問看護の転職の志望動機のポイント
訪問看護ステーションへの志望動機のポイント
訪問看護ステーションの志望動機で大切なのは、「なぜ在宅なのか」という点を前面に出すことが大切です。病院や施設とは全く違うフィールドになるため、それなりの覚悟が必要な領域になります。
訪問看護ステーションで何をしたいのか、どのような看護師像を目指しているのかをしっかりと自分の中で整理しておきましょう。すると自然に探すべき求人がわかり、志望動機に直結することになります。
病院への志望動機のポイント
訪問看護ステーションは営利法人のみではなく、病院の中にも併設されていることがあります。役割は同じであるため、志望動機はさほど変わりませんが、しっかりと明確に訪問看護ステーションへの配置を希望する必要があります。
病院も組織のため、病棟や外来、オペ室など人手不足のことも多いでしょう。そのため必ず「訪問看護ステーションでの勤務を希望します」と明確に記載しておきましょう。
他部署での勤務はできるかと問われた場合、訪問看護ステーションのみでの勤務希望なのか、病棟などへの異動もできるのか考えておく必要があります。
【番外編】訪問診療をしているクリニックの志望動機のポイント
訪問看護ステーションは在宅での療養者をお世話する役割がメインですが、医療的な視点で在宅に関わりたいと考える方もいらっしゃるでしょう。その場合は訪問診療をしている医師へ同行する看護師も選択肢の一つです。
近年、病院の入院期間短縮に伴い、在宅で医療を必要としている方も多くいます。訪問診療をする医師と同行し、診療の補助をメインとして行うことでも可能です。その場合にはクリニックでの業務に加えて訪問診療に同行します。志望動機では上記の考えをしっかり明確に記載しておきましょう。
また訪問診療をする医師の考え方やこれまで診療の補助をしてきた経験を表面的に記載するとより効果的です。
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次は、訪問看護に強い転職エージェントを紹介します。
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この記事では、訪問看護の転職での志望動機の答え方のポイントを例文付きで解説しました。
志望動機では、自分の思いを伝えることや、志望先でどんなことをしたいのか、どうなりたいのかを伝えることが重要です。
また、転職エージェントを活用することで、志望先の詳しい情報が得られたり、転職支援実績豊富なプロからアドバイスがもらえますよ。
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志望動機以外にも、訪問看護の転職面接で聞かれる質問への回答方法について知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
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