- 転職先の選び方を知りたい
- 職種ごとの求人の特徴を知りたい
こういった方に向けて、建設業界の採用・定着支援を行なった経験を持つ筆者が、施工管理の転職先選びの7つのポイントについて解説するので、最後まで読んでみてください。
杉橋 綾太
人材派遣会社にて建設技術者を中心とした採用、定着支援、企業への人材コンサルタント業務を約20年経験。働かれる従業員の方々に意欲を持って活き活きと仕事をしてもらいたい。そのような環境を経営者の方々と一緒に作り上げていきたいとの思いから「働くを楽しく」を理念に大阪府で中小企業を中心に採用、教育、定着の支援をしているキャリアコンサルタントです。ワークスコンサルタント代表（https://worksconsul.com/）
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施工管理の職種ごとの求人の特徴と転職先の選び方のポイント
建築施工管理
建築施工管理の求人は施工管理の中で一番求人数が多く、未経験から経験者まで幅広く求人が掲載されています。
建設会社の特徴に合わせてマンションや戸建など施工する建物の種類が記載されている場合もありますので自分の希望に合わせた建設会社の中から選ぶことができます。
経験者の求人では1、2級建築施工管理技士の資格を求められることも多いですが、未経験の求人では資格要件を求められず応募用件も少ないことが特徴です。
近年では以前と比べて働きやすい環境が整えられてきており女性の流入も進んできている職種です。
土木施工管理
土木施工管理の求人も数多く求人が掲載されており、未経験から経験者まで幅広く求人が掲載されています。
土木の分野は種類が多く基礎、造成、外構、道路、橋梁、法面、河川、港湾など建設会社ごとに得意とする構造物に特徴があります。
そのため、自分の希望に合わせた建設会社の中から選ぶことができますが、構造物によっては遠隔地の場合があるので出張する機会が多いことも特徴です。
経験者の求人では1，2級の土木施工管理技士の資格を求められることが多いですが、未経験者の求人であれば資格要件は求められず研修制度が充実している会社も多くありますので安心して仕事を始めることができます。
電気工事施工管理
電気工事施工管理は建築に比べると求人数は少ないですが、未経験から経験者まで幅広く求人が掲載されています。
電気はどのような工事現場でも必要とされることから、電気工事を全く行わない工事現場はほとんどありません。
そのためどのような工事現場でも必要とされることが特徴で、工種を問わずマルチに活躍することができます。
また、電力会社や電気設備会社から求人を出されていることが多いですが、ゼネコンからも求人が出されていますので希望する会社を選ぶこともできます。
経験者の求人であれば1、2級の電気工事施工管理技士や電気工事士の資格を求められることもあります。
機械設備施工管理
機械設備施工管理は、上下水道などの衛生設備や、給排気などの空調設備と大きく2つに分けられますが、両方を施工する会社もあれば片方のみ施工する会社もあります。
設備工事を全く行わない工事現場は少ないので電気工事のように幅広い工事現場で必要とされる職種で、未経験から経験者まで幅広く求人が掲載されています。
経験者の求人では1、2級管工事施工管理技士の資格を求められることがあります。
未経験でも資格要件がなく採用されるチャンスも大きい職種ですが、特に経験者は高い需要があり他の施工管理職よりも年収が高い傾向にあることも特徴で、今後も高い需要が続くと見込まれています。
施工管理の求人選びで見るべき項目
施工管理の求人選びで見るべき項目1：仕事内容
施工管理は工事をスケジュール通りに進めるために現場を管理することが主な仕事ですが、未経験の方には伝わりにくく求人票を見てもよく分からないことが多いです。
施工管理の主な役割としては「現場の安全管理」、「工事の工程管理」、「建物の品質管理」、「工事予算の原価管理」の4つで、その他の仕事として書類の作成や図面を作図する場合もあります。
未経験者には最初から全て任される訳ではなく、先に記載した役割の補助や、一部が任されるとイメージしておけば良いと思われます。
施工管理の求人選びで見るべき項目2：応募資格・求める人材
施工管理の求人では経験者や未経験でも応募できるものがあります。経験者を求める求人票には施工管理技士などの保有資格や、マンションの施工経験など具体的なスキルを求めている求人もあります。
未経験の求人では保有資格などを求められることは無く、コミュニケーション能力や、やる気など人物面のスキルを求められる求人が多くなりますので企業から何を求められているかあらかじめ確認しておきましょう。
施工管理の求人選びで見るべき項目3：雇用形態・契約期間
施工管理の求人では様々な雇用形態や契約期間の求人があります。
建設会社からは雇用形態が正社員の求人が多く掲載されています。
派遣会社からは雇用形態が正社員の求人もあれば、工事のプロジェクト期間内に限定された契約期間のある求人、工事のプロジェクト期間に限定されていない契約期間のある求人など企業により異なった雇用形態や契約期間が定められていますのであらかじめ確認しておきましょう。
施工管理の求人選びで見るべき項目4：勤務時間・休日・休暇
施工管理の勤務時間は8時～17時であることが多いですが、工事によっては夜間工事もありますので有無を確認しておくと良いです。
また、工事現場で仕事をしますので現場へ直行直帰することが多いため、求人票に書かれている支店や営業所に毎日出勤するわけではないということをイメージしておきましょう。
休日・休暇については概ね土、日、祝祭日となっている求人票が多いものの土曜日は月1.2回、現場によっては全て出勤することがあると考えておきましょう。日曜日や祝日は忙しい現場でなければ休めることが多いです。
施工管理の求人選びで見るべき項目5：勤務地
施工管理は建設現場で働くため、工事現場ごとに勤務場所が変わりますが求人票には本社や支店、営業所などの主な拠点が記載されていることが多くありますので、必ずしも求人票に書かれている勤務場所の住所で働くわけではないということを意識しておきましょう。
但し、場合によっては建設現場の住所を勤務地として求人票が出されている場合もありますので、詳しく確認したい場合は応募先の会社に問い合わせてみることも検討しておくとよいでしょう。
施工管理の求人選びで見るべき項目6：給与
施工管理の給与が企業によって様々に設定されていますが、資格手当や出張手当、出張中の住宅手当など各種手当が十分であるか確認しておきます。
また、会社によってはみなし残業手当という一定の残業量を見越して手当として支払う仕組みを設けているところもありますので良く確認しておきましょう。
会社によってはキャリアマップを示して将来の予定給与額を提示している求人もありますので、額面だけの給与額で判断せず手当や将来の年収なども気にしておくことがポイントです。
施工管理の求人選びで見るべき項目7：待遇・福利厚生
待遇や福利厚生は転職で気になるポイントです。企業ごとに様々な工夫が取られているところもありますので是非確認したい部分です。
出張時の手当や社宅の有無、退職金制度や資格取得費などのお金に関わる部分や、レジャー施設など各種施設の優待、社員割引や社員食堂などの利用、特別休暇の設定など企業のカラーが良くわかる待遇や福利厚生が記載されている場合がありますのであらかじめ確認しておきましょう。
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