生活支援員の仕事内容とは?介護福祉士・生活相談員との違いを解説!

生活支援員の仕事内容とは?介護福祉士・生活相談員との違いを解説!

  • 生活支援員はどんな仕事をするの?
  • 介護福祉士や生活相談員との違いを知りたい
尾﨑 佳奈/介護福祉士
尾﨑 佳奈/介護福祉士

以上のような疑問を持つ方に向けて、約2年半障害者施設で生活支援員として働いた経験を持つ筆者が、生活支援員の仕事内容、介護福祉士、生活相談員との違いについて解説します。

この記事を書いたのは
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尾﨑 佳奈

大学卒業後、約2年半障害者施設で生活支援員として勤務。その後、転職により現在に至るまで地域密着型の高齢者施設で介護福祉士として勤務。子育てをしながらの勤務をしていたが、現在は第2子妊娠を機に休職中。 保有資格:社会福祉士、介護福祉士

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生活支援員の仕事内容

生活支援員の仕事内容

生活支援員とは主に、障害のある利用者さんの日常生活を支援したり、社会で自立した生活が送れるような支援を行う職業のことを指します。

身体障害のみならず、知的障害や精神障害の利用者さんも対象に含まれます。生活支援員の仕事は働く施設や事業所によって大きく異なります。具体的には身体介護や生活介護、就労支援や相談業務が主な仕事内容です。

生活支援員の仕事内容1:身体介護・生活介護

身体介護・生活介護とは食事や入浴、排泄など日常生活でできない部分を介護したり、障害によって1人で行うことが困難なことへの支援を行ったりします。

これは掃除や料理を行うほか、一緒に買い物へ出掛けたり、金銭の管理が難しい利用者さんの金銭管理を行うこともあります。

生活支援員の仕事内容2:就労支援

次に就労支援ですが、利用者さんの仕事面でのサポートを行うことがこの生活支援員の仕事の特徴であるといえます。仕事面でのサポートには大きく分けて2つのサポートがあります。

1つ目は障害により企業で働くことが難しい利用者さんへ簡単な作業などを行ってもらい、働く上で出てきた相談を聞いたり個別支援計画を立てたりなどします。この作業内容はパンやお菓子作り、工場の軽作業など幅広い分野があります。

もう1つは、一般企業に就職希望の利用者さんへの職場探しや企業との橋渡しなどを行う就労移行支援と呼ばれるものがあります。利用者さんが就職後も、不安や相談事への面談を行うなど全面的にサポートを行います。

尾﨑 佳奈/介護福祉士
尾﨑 佳奈/介護福祉士

このように生活支援員の仕事内容は幅広いことが特徴です。

生活支援員と介護福祉士の違い

生活支援員と介護福祉士の違いについてまとめたいと思います。主な違いは職種、保有する資格、働く場所、支援を行う対象者の違いです。

生活支援員介護福祉士
職種・保有する資格障害のある利用者の支援を行う職種事業所で勤務する介護職員が取得している国家資格
働く場所就労支援の事業所、障害者施設障害者施設や訪問介護、高齢者施設
支援を行う対象者様々な障害を有する利用者様々な障害を有する利用者、認知症の診断を受けた方や高齢の方

まず職種と保有する資格についてご説明します。生活支援員とは主に、障害のある利用者さんの支援を行う職種のことを指します。一方介護福祉士とは、事業所で勤務する介護職員が取得している国家資格のことを指します。

次に働く場所についてですが、生活支援員が働いている職場は就労支援の事業所に限らず、入所や通所も行なっている障害者施設も含まれます。介護福祉士の働く職場は障害を有する利用者さんがいる場に限らず、訪問介護や高齢者施設などの事業所でも働いていることが生活支援員との違いになります。

最後に支援を行う対象者の違いについてですが、生活支援員が対象とする利用者さんは様々な障害を有する利用者さんが主です。一方介護福祉士が対象とする利用者さんは、認知症の診断を受けた方や高齢の方も対象となります。

尾﨑 佳奈/介護福祉士
尾﨑 佳奈/介護福祉士

生活支援員も介護福祉士も同じ職場で働くことができますが、細かく見ていくと違いがあることが分かります。

生活支援員と生活相談員との違い

生活支援員生活相談員/ソーシャルワーカー
職種障害のある利用者の身体介護・生活介護・就労支援施設の利用者や家族の相談、施設や市役所、他機関への連絡や調整を行う資格保有者、入退所の手続き
必要な資格なし社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれか
働く場所就労支援の事業所、障害者施設高齢者施設

生活支援員とは先ほどご説明したように、主に障害を有する利用者さんに対して日常生活の中で困難なことを支援・介護したり、働きたいという利用者さんに対して就労支援を行う職種のことをいいます。

一方生活相談員とは、直接支援・介護を行う訳ではなく、多方面への連絡や調整、相談役を行う資格保有者のことを指します。別名ソーシャルワーカーとも呼ばれており、主に高齢者施設で勤務していることが多いです。

詳しい仕事内容としては、施設の利用者さんやその家族との面談を通してわかった課題や相談事などを施設に伝え、よりよい支援や関係の構築に繋がるよう働きかけたり、市役所など他機関との連絡を調整したりする役割があります。また新しく利用者さんが入退所する際の手続きを行うのも生活相談員の仕事です。

このような仕事内容の違いのほかには、生活支援員は資格がなくても働くことができますが、生活相談員は資格を取得している必要があります。必要な資格は社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、社会福祉主事任用資格のいずれかを問われることがほとんどです。

生活支援員の勤務先

生活支援員の勤務先1:グループホーム

グループホームとは障害を有する利用者さんが少人数で共同生活を送る場のことを指します。グループホームでの生活支援員の仕事内容は食事や排泄などの見守りや介助が主になります。

基本的に家事や利用者さんからの相談は世話人と呼ばれる職種が行いますが、兼務する場合もあります。

生活支援員の勤務先2:障害者支援施設

障害者支援施設とは入所・通所施設や就労支援事業所など、障害を有する利用者さんが生活する上で必要な支援を行う施設のことをいいます。

仕事内容は身体介護や生活介護のほかに、日中は作品作りや調理などの活動をしたり、利用者さんが自立した生活を送れるよう個別支援計画を作成し、計画を基に個人個人に合った自立訓練と呼ばれる支援を行います。

自立訓練では居室の掃除や買い物でのお金の管理など、生活する中で必要なことを支援します。

生活支援員の勤務先3:就労継続支援A型、B型事業所

就労継続支援A型、B型事業所とは障害や体力面によって企業で働くことが困難な利用者さんが、作業などを通して訓練を行いながら働く場のことをいいます。

A型は雇用契約を結んで就労し、給料ももらえます。B型は雇用契約を結ばず就労し、給料は工賃という形でもらえます。

ここでの生活支援員の仕事は、利用者さんが日常生活を送る上での相談を聞いたり、健康管理を行ったりします。また事業所によっては作業の指導を行う所もあります。

生活支援員の勤務先4:就労移行支援事業所

就労移行支援事業所は企業で働きたいという障害のある方などを対象とした事業所です。ここでは利用者さんの相談を聞いたり体調管理をすることが生活支援員の仕事です。

生活支援員の勤務先5:社会福祉協議会

社会福祉協議会とは社会福祉の推進を目的とし、広報活動を行ったり様々な福祉関係職と連携を図りながらよりよい福祉の改善を目指す組織のことです。

配属された生活支援員は利用者さんの自宅を訪問し、利用者さんの相談事を聞いたり家事や買い物などの支援を行います。また身体介護を行う場合もあります。

生活支援員の勤務先6:高齢者施設

介護を必要とする高齢の利用者さんが入所、通所で利用する施設です。ここでは利用者さんやその家族の相談事を聞いたりするほか、直接的な身体介護を行ったりもします。

障害者施設における生活支援員の仕事について

尾﨑 佳奈/介護福祉士
尾﨑 佳奈/介護福祉士

ここでは私自身の経験を元にお話させていただきます。

まず仕事内容は活動の計画実行、身体介護や見守り、個別支援計画の作成、コミュニケーションなどが主です。

活動では創作活動や買い物などを行うので、日時や内容を職員間で決定し実行します。利用者さんの中には介護の必要な方もいるので、その場合は身体介護や見守りを行ったりします。

生活支援員は担当の利用者さんを持ち、個別支援計画の作成やアセスメントを行うことも業務に含まれます。そのため家族や利用者さんとコミュニケーションを取ることも重要な業務となります。

障害者支援施設での生活支援員の特徴は、利用者さんの年齢幅の広さや様々な障害特性を理解し、その利用者さんに合った支援や対応を知る必要があることです。高齢者施設とは違い年齢の幅が広いので、できることできないことが全く違います。また不穏時興奮して他害する方もいれば脱走する方もいます。このように様々なケースに合わせて対応を変えなくてはならないことが大きな特徴であるといえるでしょう。

また不穏時の行動への対応を間違えると、場合によっては利用者さんが事故や怪我をする恐れもあります。そうならないよう対応することが大変だったと感じていました。

生活支援員の仕事の1日の流れ

※日勤帯の場合

8:30 朝礼。前日夜勤者からの申し送りや他職種からの連絡を聞く。
9:00 掃除。利用者さんと一緒に居室などを掃除する。
9:30~活動・補水。創作活動やおやつ作りなどを行なったり、水分補給を行う。買い物の際はおやつや服などの購入の介助や援助を行う。
11:30~昼食・口腔ケア。食事とお茶の配膳をし、食事介助や見守り、服薬介助を行う。食後口腔ケアを行う。その後利用者さんは自由に過ごされるので、その見守りを行なう。
13:00~休憩。
14:00~入浴。見守りや介護が必要な利用者さんに入浴介助を行う。入浴後水分補給を行なったり、髪を乾かしたりする。
15:00~おやつ。おやつを準備し提供。介助が必要な利用者さんへの食事介助を行う。
15:30~自由時間。コミュニケーションを取ったり見守りを行う。人手が足りている時は個別支援計画を考えたり、利用者さんの物品や金銭管理などを行ったりする。
16:00~夜勤者出勤。日中の申し送りを行なう。
17:00~夕食準備。食事場所に利用者さんを誘導し、エプロンや服薬の準備を行なう。退勤時間まで利用者さんとコミュニケーションを取ったり、残った業務を行う。
17:30~退勤。

生活支援員に向いている人

生活支援員に向いている人

生活支援員に向いている人の特徴についていくつか挙げさせていただきます。

生活支援員に向いている人1:冷静に対処する力のある人

1つ目は冷静に対処する力のある人です。日々の生活の中で突然起こるトラブルに直面することが多々あります。その際落ち着いて対処できなければ時として利用者さんの怪我に繋がることもあります。ですので生活支援員には冷静な対応力が求められるということがいえるでしょう。

生活支援員に向いている人2:コミュニケーションを取ることが好きな人

2つ目はコミュニケーションを取ることが好きな人です。利用者さんの中には支援員と話をすることが好きな方が多くいます。その会話の中でたくさんの情報を得ることができるので、コミュニケーション能力がおのずと必要になってきます。また他職種と連携しなければならない場面もありますので、そういった意味でもコミュニケーションが好きな人の方が向いているといえます。

生活支援員に向いている人3:課題の解決に向けて考え行動することが苦ではない人

3つ目は課題の解決に向けて考え行動することが苦ではない人です。利用者さんの様々な課題に気が付いた際、その課題を少しでも解決できるよう情報収集したり計画を立てたりすることがよくあります。

また実行した計画を見直したり、他職種やほかの職員に意見やアドバイスを求め計画を練り直すことも行います。このような仕事が苦手だと苦痛に感じてしまう可能性があるでしょう。

生活支援員に向いていない人

生活支援員に向いていない人についてお話させていただきます。

生活支援員に向いていない人1:コミュニケーションを取ることが苦手な人

1つ目はコミュニケーションを取ることが苦手な人です。

これは向いている人でもお話させていただきましたが、利用者さんや他職種とコミュニケーションを取って様々な情報を得たり、信頼関係を築かなければならない生活支援員にはコミュニケーション能力が必要です。

ですので苦手な人だと仕事自体を苦に感じてしまう恐れがあります。

生活支援員に向いていない人2:トラブルが起きた際に冷静に対処することが苦手な人

2つ目はトラブルが起きた際に冷静に対処することが苦手な人です。

生活支援員として働いていると、予期せぬ事態が多々起こります。その際慌てて対処ができないということが起きると利用者さんにも迷惑を掛けてしまうことがあります。

ですので落ち着いて対処できる人の方が向いているといえます。また利用者さんによっては手が出てしまう方もいるので、気が短い人も合わないと感じてしまうことがあるでしょう。

生活支援員に向いていない人3:小さな変化に気付くことが苦手な人

3つ目は小さな変化に気付くことが苦手な人です。利用者さんの体調面や精神面で普段と違うことに気付き、必要な処置や支援を行う必要が出てくる時があります。

気付けないでいると場合によっては心身の症状を悪化させてしまうこともあります。観察し、変化に気付ける人の方が向いているといえるでしょう。

生活支援員の仕事の大変な点

尾﨑 佳奈/介護福祉士
尾﨑 佳奈/介護福祉士

生活支援員として働いていた際の経験を元に、この仕事で大変だと感じた点についてお話させていただきます。

まずは自傷・他害行為です。自傷して血だらけになっていたり、利用者さん同士のトラブル時の他害を止めることは日常茶飯事でした。

利用者さんの中には自傷する行為自体が気持ちを落ち着ける手段になっている場合もあります。

そうならないよう支援を考えることも難しかったですし、どう止めることが最善なのか分からず精神的にも体力的にもキツイと感じることがありました。

また施設から脱走する利用者さんもいて、その利用者さんを追いかけたこともありました。出て行きそうだと感じたら見守りを強化するのですが、利用者さんが落ち着くまで気が休まらず、とても緊張したのを覚えています。

ほかには職員への依存が強い利用者さんの対応が大変だと感じていました。利用者さんに好かれることはとてもありがたいことです。しかし仕事中姿が見えなくなると休憩中でも大声で呼ばれたり、構ってほしくて体調が悪いフリをされたりと対応の仕方に悩むことがありました。

尾﨑 佳奈/介護福祉士
尾﨑 佳奈/介護福祉士

これらを大きくまとめると、利用者さんに対する様々な面での責任が大きいことがこの仕事の大変なところだといえます。

生活支援員へ転職するときのアドバイス

生活支援員に転職する前に、自分がどの分野の生活支援員になりたいのか、利用者さんとどんな関わりを持ちたいのかなどを明確にしておくとよいでしょう。応募前にその分野についてや経験者の口コミなどを調べておくと、就職後のイメージが湧きやすいと思います。

生活支援員は様々な障害のある利用者さんと関わる仕事です。想像と違っていたと思うことも多々あります。また精神的・体力的に大変なこともたくさん経験することと思います。

その反面、利用者さんへの支援がうまくいったりコミュニケーションが取れるようになった時など、大きなやりがいを感じることのできる仕事でもあります。

尾﨑 佳奈/介護福祉士
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この記事が少しでも、生活支援員への転職を考えているみなさんの参考になれば幸いです。

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