施工管理から設計に転職するには?コツを解説!

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  • 施工管理から設計に転職はできる?
  • 施工管理から設計に転職する方法・コツを知りたい

と思っていませんか?

杉橋 綾太/キャリアコンサルタント
杉橋 綾太/キャリアコンサルタント

この記事ではキャリアコンサルタントとして建設技術者を中心とした採用、教育、定着の支援を行う筆者が、施工管理から設計への転職のコツ、志望動機や自己PRのポイント、転職するメリットについて解説します。

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杉橋 綾太

人材派遣会社にて建設技術者を中心とした採用、定着支援、企業への人材コンサルタント業務を約20年経験。働かれる従業員の方々に意欲を持って活き活きと仕事をしてもらいたい。そのような環境を経営者の方々と一緒に作り上げていきたいとの思いから「働くを楽しく」を理念に大阪府で中小企業を中心に採用、教育、定着の支援をしているキャリアコンサルタントです。ワークスコンサルタント代表(https://worksconsul.com/)

当サイトは、有料職業紹介(許可番号:13-ユ315371)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社かけるが運営しています。

施工管理から設計に転職できる?

施工管理は現場で図面を見たり、図面を修正したりすることもありますので施工管理から設計に転職することは十分可能です。

ただ、設計への転職は大学や専門学校で学科を学んだ方や建築士の有資格者が有利になります。

具体的には20代であれば設計未経験で建築士の免許が無くても大学や専門学校で設計を学んでいれば転職は可能ですが、30代であれば学科卒に加えて2級建築士、40代であれば1級建築士の免許が無ければ転職は難しいでしょう。

施工管理から設計に転職するコツ

設計の仕事をするには建設に関する知識や各種関連法規、CAD操作スキルなど様々なものを求められますので、施工管理として経験した建設に関する知識や、図面を見たり、CADを使って実際に図面を修正したりしていた経験を具体的な事例や実績を用いて分かり易く説明できるようにしておくと良いでしょう。

杉橋 綾太/キャリアコンサルタント
杉橋 綾太/キャリアコンサルタント

また、今まで携わってきた工事物件の一覧を職務経歴書とは別に準備しておくなど、今までの実績を分かり易くまとめて伝えやすくしておくと良いでしょう。

施工管理から設計への志望動機のポイント

志望動機のポイントは、以下の3点についてまとめてみると分かり易くなります。

  • 設計の仕事をなぜしたいのか。
  • 設計の仕事をしたいことに対して今どのような努力(取り組み)をしているのか。
  • 設計の仕事をして今後どうなりたいか。会社に貢献していきたいか。
杉橋 綾太/キャリアコンサルタント
杉橋 綾太/キャリアコンサルタント

なぜその企業を選んだのかという理由にも触れつつ、設計がしたい動機や目標に対する努力、将来思い描いていることをまとめてみましょう。

例文

現在は建設会社で主にマンションの建築施工管理を行っています。学生の頃から建設業界に興味を持ち施工の分野を中心に携わってきましたが、30歳を前にして自分自身のスキルの幅を広げたいと考えるようになり設計を通じて様々な建築に携わりたいと思っています。現在は2級建築士の資格を取得する為、資格学校にも通っており設計士になった際に活かしていきたいと考えております。貴社におきましては顧客の気持ちに寄り添った設計を大切にされているという点を大きな魅力と感じ志望いたしました。設計は未経験ですが、1日でも早く貴社に貢献できる設計士になりたいと考えておりますので宜しくお願いいたします。

施工管理から設計への自己PRのポイント

自己PRのポイントは、以下の3点についてまとめてみると分かり易くなります。

  • PRしたい内容(得意なこと、強み)。
  • PRしたい内容の具体的な説明、エピソード。
  • PRした内容を今後仕事にどう活かしていこうと考えているか。

PRする内容は様々なものがありますが、今まで頑張ってきたことや取り組んできたこと、仕事をするうえで心掛けていることなどをまとめてみましょう。尚、その際は一文の中に複数のテーマを盛り込んでしまうと内容がぼけてしまいますのでテーマは絞ってまとめた方がより分かり易くなります。

例文

私の強みは施工管理で培った対応力だと考えております。

以前、私が担当していた工事現場の近隣住民と工事車両の出入りが原因でトラブルになりました。工事車両が出入りすることは事前にお伝えしていたのですが、近隣住民の方からご指摘を受けたため出入りする時間を調整するなど近隣住民の方の影響を減らすことができるよう対策を取り、何度も話し合うことでご理解をいただくことができました。このような対応力は設計においても発注者や施工会社との調整で必要になるものと考えており、この経験を活かして貴社で活躍できる人材になりたいと思っています。

施工管理から設計に転職するメリット

施工管理から設計に転職するメリット1:独立を目指せる

設計に転職して建築士の免許を取得すると、将来独立を目指すこともできます。

独立すると自分の裁量で仕事をすることができ、仕事の量や働く場所などを好きに設定することができるようになります。

また、設計事務所として独立し設計を専門としたり、施工管理の経験を活かして設計、施工の両方が行える建設会社を目指すこともできます。独立には実務経験や資金、技術力なども必要になりますので計画性を持って独立を目指していきましょう。

施工管理から設計に転職するメリット2:仕事の幅が広がる

設計の経験をしていくと将来の仕事の幅が広がっていきます。

構造計算や積算、デザインが得意な方はさらに専門分野に進むこともできますし、施工管理の知識を活かしながら設計監理にも携わることができます。

また、建築士の免許を取得して建物の検査や調査の道に進むこともできるでしょう。

加えて、技術系公務員や大学の講師など建設業に限らない分野でも幅広い選択が可能になりスキルに応じて仕事の幅が広がっていくこともメリットの一つといえるでしょう。

施工管理から設計に転職するメリット3:オフィスで仕事ができる

設計の仕事はほとんどがオフィス内で行われますので、主に現場内で仕事をする施工管理とは働く環境が大きく変わります。

オフィス内ですから天候の悪い日や寒暖を気にせず快適に仕事ができる他、工事現場と違い現場ごとに働く場所が変わりませんので安定して通勤することができ、長期的な出張も少ない仕事だといえます。

杉橋 綾太/キャリアコンサルタント
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働く環境を変えてみたいと感じている方には魅力を感じるメリットとなるでしょう。

施工管理から設計に転職するデメリット

施工管理から設計に転職するデメリット1:大手設計会社への転職は難しい

施工管理から設計に転職できたとしても、大手設計会社に転職することは難しいといえます。

大手は基本的に新卒や実務経験者の採用を優先しており、同じ建設業であっても設計の経験が無い施工管理を採用するケースは少ないです。

杉橋 綾太/キャリアコンサルタント
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そのため、現在大手の建設会社に勤めている人でも設計に転職する場合は、中小設計会社に就職することが多いでしょう。

施工管理から設計に転職するデメリット2:年収が下がる

施工管理で十分に経験を積んでいる人でも設計に転職してしまうと未経験になるため、基本的に年収は下がってしまう可能性が高いといえます。

また、施工管理技士の免許を持っている人でも建築士の免許が無ければ年収は下がってしまう可能性が非常に高いのでどうしても年収を下げたくない方は先に建築士免許の取得を狙うなど計画を立てた転職活動が必要になるでしょう。

施工管理から設計に転職するデメリット3:労働時間が長い

施工管理で残業や休日出勤が多く、労働時間を減らしたいという方が設計に転職しても問題を解決できないことが多くあります。

設計も施工管理同様に労働時間が長く、納期が短い場合や設計変更などが発生すると労働時間は長くなってしまいます。

杉橋 綾太/キャリアコンサルタント
杉橋 綾太/キャリアコンサルタント

近年では労働基準法の改正で労働時間は減りつつありますが、必ずしも労働時間が減る訳ではありませんので気を付けておく必要があるでしょう。

施工管理から設計への転職に強い転職エージェント

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HRtable編集部
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