- 「本当に決まるのだろうか…?」
- 「転職までの期間はどれくらいなんだろう…?」
転職はいくつになっても不安なもの。
特に、50代の転職となると若いころとは別の気持ちも出てきます。
私は15年以上キャリアの世界で仕事をしてきていますが、一向に決まらない転職活動が続くと、このように自分に自信を無くしてしまうことも多くあるのが現実です。だからこそ、転職までの道筋をしっかりイメージしてメリハリのある転職活動をしていきたいですね。
この記事では、キャリアコンサルタントの筆者が、50代からの転職ですぐ決まる人の2つの特徴、50代転職事情について解説していくので、転職を検討している方はぜひ最後まで読んでみてください。
木村俊夫
キャリアコンサルティング技能士2級(国家資格)
1984年岡山生まれ
ポリシーは「違いを笑わない・挑戦を冷やかさない」社会を作ること。
違いを自分だけの付加価値にして、人生自分のタイミングでなんにでもチャレンジしていける。そんな社会を作るために、カウンセラー・講師・ライターとして活動。
大学卒業後、中高生を対象に教育事業を起業。進学/就職支援に携わる。高卒者向け公務員試験対策講座を開講するなど、再チャレンジを支援。
後に、廃業し小説家を目指すも失敗。改めてキャリアの世界で活動。
現在は株式会社キャリアブリッジで、キャリアカウンセリング事業の開発を牽引。IT業、介護業、製造業など様々な業界に向けて講演・カウンセリング普及活動を行っている。
運営サービス(SMART CAREER):https://www.smart-career.net/
運営メディア:https://media.careerbridge.jp/
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50代の転職活動期間について
まず、転職までの期間について考えてみましょう。
どれくらいの期間が一般的なんでしょうか?
事実ベースでお伝えするならば、50代のうち46%の人が3ヵ月以内に決定しているというのが現実です。さらに、一番のボリュームゾーンは半年ほどかけて転職をしている人が33%ということで最多を占めています。
一方で、約半数の人が想定より長引いたと考えているのも事実。
「元々は2か月くらいで転職したいと思っていたが、気が付いたら半年経っていた」
このような声は私のもとにも多く届きます。
このような状態で転職活動を志す場合、転職までの期間を見積もることが大切になります。
仕事を持っている状態で転職活動するなら半年を目安に。離職状態であるなら3ヵ月以内を目安に活動をすることをお勧めします。
50代の転職ですぐ決まる人の2つの特徴
また、すんなり決まったよという人には2つの特徴があります。
一つは、明確に志望先があり、条件面を最低ラインから応募ができている人。
もちろん生活が成り立たないほどの収入ではだめですが、生活が守れる最低ラインの収入から応募ができれば、応募数に比例して面接に行く数も多くなります。
報酬は交渉で決まることが多いですから、面談と交渉を繰り返して自分を高く買ってくれる会社を見つけた人はすんなり決定しているように感じます。
もう一つは、内定が2つ以上ある等、比較する会社がある状態を作っている人です。
もし内定が出ても、「この会社が本当にいいのかどうか」は入社まで分かりません。
だからこそ、比較先を持っている人のほうが比較したうえで意思決定できる分すんなり決まっています。
50代で転職すると年収ダウンになる?
50代の転職による年収はどのように変化するのでしょうか?
実は、転職によって年収が増えたという50代は男性で27.4%、女性で25%に過ぎません。
一方で低下したという人は、男性で36.8%、女性で20.8%ということで減る、もしくは現状とほとんど変わらない状態となることが示されています。(参考:「転職動向調査2022年版」を発表-株式会社マイナビ)
ただ、このデータはあくまで全体の平均でしかありません。
私の経験上、上がったというケースは元々低賃金で働いていた場合がほとんどで、平均以上の給与をもらっていた方がさらに上がったというケースは聞いたことがありません。今あなたがもらっている給与は、50代の平均給与と比べてどうでしょうか?
また、50代でキャリアチェンジをしたいと考えている人は、大きく下がることも想定されるので注意が必要です。
今まで営業をしていたが、事務職になりたいといった職種の変更や、ずっと製造業にいたのにIT業に入ろうとするといった状態であれば、職種未経験/業界未経験として報酬が大幅に下がってしまうことが想定されます。この点、お気をつけくださいね。
50代の転職活動を成功させるコツ3点
50代の転職活動を成功させるコツ1:転職で叶えたいことを一つに絞る
転職で叶えたいことがたくさんあるのは良いことですが、一つに絞らなければ内定が出ても転職をためらうことも出てきます。
収入を上げたい、やったことが無い仕事をしたい、成長業界に行きたい、未来のある会社で働きたい、人間関係で苦労しない会社が良い。このように、「叶えたいこと」はいくつも出てくるのが人間です。
だからこそ、今回の転職では「収入を上げるぞ!」というように、達成したいことを一つに絞って活動を始めることでブレない転職を行うことができます。
50代の転職活動を成功させるコツ2:収入の最低ラインを家族とともに決める
収入は下がる可能性のほうが高いという話を先ほどした通りです。それを念頭に、家族がいる人は家族とお話することをお勧めします。
例えば、住居費、ローン、学費、光熱費、通信費、食費など生活をする上で減らすことができない金額を試算してみてください。
その額を割る求人であれば、転職が成功しても生活が成り立ちませんから、転職を行う意味がありません。「生活が維持できる金額から賃金交渉を行う」という認識で、お仕事を探し始めると良いですよ。
50代の転職活動を成功させるコツ3:相談先を複数持つ
エージェントでも求人サイトでも構いませんが、転職を考える際は様々な媒体を使えるようにしておきましょう。
エージェントにはエージェントごとの強みがありますし、求人サイトもそれぞれ特化した領域があります。もちろんハローワークも地域の求人に強いといった特徴があります。
あなたが使える求人媒体は、大小問わず連携できる体制にしておきましょう。
よく、転職前に自己分析をしよう!と頑張る方がいますが、50代の人にはお勧めしません。
なぜなら、自己分析は転職活動を始めた後で間に合うからです。
自分だけでやるよりプロと一緒にやる方が圧倒的に効率も良いです。
さらに、通過する書類のイロハを知っている人と一緒に作れば、迷うこともありません。
50代の転職には転職エージェントの活用がおすすめ!
「時間がない!」
そう訴える人を数多く見てきたからこそ、転職エージェントをうまく使って欲しいと私は考えます。
私自身も4年ほどエージェントで働いておりましたが、残念ながら20代や30代のようにポテンシャルで採用が決まるということはほとんどありえないというのが実感です。50代の転職は効率良く進めなければ、転職までの期間が延びやすいです。
転職エージェントを活用しない場合、あなた一人で、最高の書類を作り、応募先を見つけ、面接時間を調整しなくてはなりません。
誰よりも丁寧に経験を棚卸しながら書類を作成していかなければなりません。
また、仕事や家庭、地域、実家との関係など様々なしがらみの中から、応募先を見つけ、面接時間を工面しなければなりません。
さらに、内定をお断りする際の連絡もあなたがやることになるでしょう。
一方で、エージェントを使うことでこれらの負担から解放されるというのがとても大きいと私は考えています。
経歴の棚卸しを手伝いながら、書類を添削してくれる。
希望を聞きながら、求人の紹介をしてくれる。さらに面接の調整だけでなく、内定のお断りもエージェントがやってくれます。
まずは転職エージェントに登録してみましょう。
転職なんてひとりで出来るという人ももちろんいらっしゃると思いますし、周りにいる人からエージェントは頼りにならないと聞いているという人もいるでしょう。
しかし、頼りにならないなと感じることができたのは、その人がエージェントを利用した経験があるからに他なりません。
嫌な思いをしたら使うのを辞めればいいんです。
あなたの生活を乱すことなく、新しい一歩を踏み出すために、エージェントの活用をぜひ考えてみてくださいね。
次は、50代におすすめの転職エージェントを紹介します。
50代におすすめの転職エージェント
- いろんな求人の中から自分に合ったものを紹介してほしい
- 幅広い業界・職種の求人を紹介してほしい
求人数 | 50万件以上 |
エリア | 全国 |
- 転職実績No.1 業界トップの50万件以上の求人、累計41万人以上の転職実績
- 経験豊富なアドバイザーによるスピーディーなサポートが受けられる
- 職務経歴書・履歴書などの書類の添削、 独自に分析した業界・企業情報の提供、 志望企業への推薦など様々な転職サポートをしてくれる
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対象者 | 40代・50代で転職したい方 |
利用者からの評判 | ・書類選考すらなかなか通過しなかったが、 強みをより効果的にアピールできるようになり転職できた |
留意点 | ・求人の紹介はしない ・転職を確約するわけでない |
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