- 30代女性が異業種へ転職するのは難しい?
- どうすれば異業種へ転職できるの?
以上のような疑問を持つ方に向けて、キャリアコンサルタントとして女性の転職支援を行ってきた筆者が、30代女性が異業種へ転職するのは難しいのか、また30代女性が異業種へ転職する方法について解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
橋本めぐみ
外資系航空会社・IT企業・不動産会社の事務を経て、キャリアコンサルタントとして17年間活動。 人材会社(大手独立系数社、電機メーカー)・独立行政法人・私立大学10校以上で大学生・大学院生(私立大学10校)・若年層(既卒者)・社会人(20代~60代)の就職・転職相談を経験。営業、IT、製造、販売、ホテル・ブライダル・飲食など幅広い領域の転職支援に携わる。さらに、2018年より家業である都内の理容サロンの経営を行っており、身だしなみも含めた支援も行う。 ■保有資格:JCDA認定 CDA(キャリアディベロップメントアドバイザー) 、国家資格キャリアコンサルタント
30代女性が異業種へ転職するのは難しい?
業種にはかならず共通点があります。人・もの・お金・サービスとある中で、共通点をみつけることができれば、30代女性でも異業種へ転職することは可能です。
例えば、旅行会社でカウンター対応していた方が、カウンター業務という共通点から、ホテルのフロント受付やマンションのコンシェルジュなど異なる業種にチャレンジできます。
お金であれば銀行や信販出身の方が、資産を扱う共通点から不動産や経営コンサル会社に挑戦される場合もあります。
30代女性であるからといって転職できない時代ではありませんが、多くの企業が採用に難しさを感じている事は事実ではあります。
30代女性が異業種へ転職する方法
30代女性が異業種へ転職する方法1:教育体制がある職場を選ぶ
未経験を積極的に受け入れており、教育や研修体制がある職種であれば異業種でも転職は可能です。
30代は新しい内容を受け入れ習得できる年齢ではあるため、未経験でも採用してくれる企業はあります。生活サービスに関わる職種は人気があり、最近は女性ならではの丁寧さや気配りを活かしてバスやタクシーのドライバー等の仕事に挑戦する方もいます。
男性が多い職種ほど女性に対する教育やフォロー体制にも力をいれている職場も増えています。
30代女性が異業種へ転職する方法2:異業種でも業務が変わらない職種を見つける
同じ職種であれば異業種へ挑戦することができます。
人事・経理・総務などの管理部門であれば業種は異なっていても対応業務は類似します。有形の営業経験があれば、有形商材を扱う企業であれば挑戦できると思います。
BtoCの対応力があれば様々なサービス業で活かすことができますので、職種によって異業種への挑戦は可能です。
異業種の経験を積めるからこそ、キャリアアップができることをアピールしていきましょう。
30代女性が異業種へ転職する方法3:雇用形態にこだわらない
異業種に転職するのであれば、応募の窓口を広げておく必要があります。特に雇用形態にこだわらないことは大前提であり、アルバイトやパートからスタートする方もいらっしゃいます。
雇用形態にこだわるのであれば、同業界やキャリアアップに繋がる業界であれば可能かもしれませんが、異業種であることは未経験・修行・経験を積むという状況が想定されますので、雇用形態の条件は広く設定してみましょう。
30代女性が異業種への転職を成功させるコツ
30代女性が異業種への転職を成功させるコツ1:求人サイトを複数活用する
昔のように1つの求人サイトに登録すれば、理想の求人に出会えるという時代ではありません。ある求人サイトに登録すると他のサイトも同時登録できる場合もあれば、業種専門の求人サイトも実在します。
専門の求人サイトは、類似求人が多く見やすさや条件の比較がしやすいメリットがあります。大手の求人サイトは何万件と求人があり、キーワード検索や条件設定しないと的を得た求人が出てきません。
そのため、大手のサイトと専門サイトを並行して活用することをお勧めします。
30代女性が異業種への転職を成功させるコツ2:業務内容を重視する
魅力的な求人だと感じるポイントは人それぞれです。
業務内容・労働条件・福利厚生など、すべての理想が叶う求人は数少ないと思います。異業種に挑戦する場合、業務内容から入社後のキャリアアップや活躍を想像できた方が良い為、業内内容を重視することが大切です。
年齢が上がるにつれ、理想を叶える条件が増えていきますので、30代ではあえて業務内容に着目し、その他の条件はあとから追加していく形で考えていきましょう。
30代女性が異業種への転職を成功させるコツ3:30代前半に挑戦、後半で実現
30代前半までは未経験から業務を習得でき、上司も育てやすい年齢層です。ビジネスマナーや一般常識も身につき、大人の対応が可能となります。
そのため、異業種の転職は自分より年下の上司もいる職場も想定されますので、30代前半までは採用されやすくなります。30代後半となると40代も近くなり管理能力も身につき自己肯定感も高くなり、扱いづらくなるかもしれません。
なるべく前半のうちに応募に挑戦し、後半はその転職先で実現していく意気込み伝えましょう。
30代女性が異業種への転職を成功させるコツ4:未経験でも積極的に募集している業種を知る
未経験を積極的に募集している業種があります。人が集まりそうな土地は建物を積極的に建設し、一生保てるものではないためスクラップアンドビルドを繰り返します。そのため、不動産業は積極的に採用を行っています。
また、高齢化社会となり介護職は常に人手不足であり、コロナ禍によりサービス業の人手不足も問題視されています。女性の人柄や体験を活かせるという点では保険業は未経験を積極的に採用を行っています。
これらの業界をみていくと転職の成功に繋がるかもしれません。
30代女性が異業種への転職を成功させるコツ5:営業職から可能性を広げる
営業職は、その企業の扱う商品やサービスを顧客に提供していきます。ビジネススキル・一般常識を習得し、インセンティブなど自分の成績や評価がわかりやすいのが特徴です。対人スキルも上がるため、どの異業種に向かっても営業職の経験は役立つと思います。
自分の能力を把握している方も多いので、企業側も採用するメリットを感じやすく選考もスムーズに進む傾向です。少しでも営業スキルがあればアピールすると良く、未経験でも営業から初めておくとその先の可能性も広がります。
30代女性が異業種へ転職する注意点
異業種の企業に入社すると、社風や仕事の仕方も変わります。今までと同じようなパフォーマンスはできませんので、慣れるまで時間がかかることを意識していきましょう。
転職先の業界では未経験に近い形で入社するため、その会社の風土を理解し求める人物像を意識します。社会人経験があるため、仕事の仕方が合わないと感じるかもしれませんが、まずは慣れることを意識してやり方を合わせていきましょう。
また、収入においても今までよりも下がる可能性がありますので、生活スタイルに合わせられるかも見て異業種への転職を判断してください。
30代女性が異業種に転職するまでの転職活動の流れ
- 転職サイト・転職エージェントで求人を探す
- 応募する企業を選ぶ
- 応募する企業に履歴書・職務経歴書を提出する
- 書類選考通過後、企業との面接を受ける
- 内定獲得・入社の準備
転職が決まるまでの平均的な期間は3ヶ月程度ですが、1週間で入社が決まることもあれば、6ヶ月ほどかかることもあります。
いつまでに入社したいのか、アルバイトや派遣の仕事をしているのであれば、どれぐらいのペースで就職活動を進めるのかスケジュールを決めておきましょう。
- 履歴書・職務経歴書・証明写真を用意する
- スーツ・シャツ・靴・鞄を用意する
- 平日に面接が受けられるようにアルバイトのシフトを調節する
- 長い・爪を切り、身だしなみを整える
- 落ち着いた髪色にする
では、具体的な就職活動のやり方を紹介していきます。
30代女性が異業種への転職を成功させるための転職活動のやり方
STEP1:転職エージェントに登録する
転職エージェントは、無料で利用できる就職・転職支援サービスで、おすすめの求人の紹介や選考対策をしてくれるので、初めての転職活動を経験する人の心強い味方となってくれますよ。
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転職エージェントの面談では、だいたい1〜2時間ぐらいで以下のような内容を話します。 これまでの経験についてキャリアアドバイザーに話すことで、自分では気づかない強みやスキルを明確にしてくれ、あなたの性格や価値観、強み、転職先の希望をもとに転職活動のアドバイスがもらえます。 そして、ヒアリングした内容をもとに、あなたの希望と企業が求める人柄・スキルがマッチする求人を紹介してくれます。 面談当日に紹介してもらえることもあれば、後日求人票を送ってくれる場合もあります。 転職エージェントで紹介してもらった求人や転職サイトで見つけた求人の中から応募する求人を選びます。 企業の採用ページや口コミサイトをチェックして、希望通りの仕事内容・条件かどうかをチェックしましょう。
無料登録することで、選考の情報や社員のリアルな口コミが見れますよ! 書類選考に応募後、通常1週間以内に選考結果の通知が来るので待ちましょう。 書類選考に通過したら、面接のための練習を行いましょう。 転職エージェント経由で応募すると、模擬面接や、企業毎の選考基準に合わせた対策をしてくれますよ。 面接では主に以下の内容について質問されます。 自分の魅力をうまく伝えたり、質問に対してきちんと受け答えができるようにするためには、練習をすることが重要です。 面接当日は、企業のオフィスまたはオンラインで面接を受けます。スーツを着て、身だしなみを整えて面接に向かいましょう。 選考に通過し、内定がもらえたら、勤務開始日の調整や入社準備を行います。 自分からは言い出しにくい給与や条件面の交渉も転職エージェントが代わりに行ってくれますよ。 この記事では、30代女性が異業種への転職の成功確率を格段に上げる転職活動のコツと具体的な転職活動のやり方を解説しました。 今回紹介した方法、コツを参考に転職活動を進めてみてください。
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STEP2:転職活動の軸を決める・自己分析をする
(例:食品業界、事務職、営業職など…)
(ワークライフバランスをとりたい、在宅・時短勤務など…)
(専門スキルを磨きたい、管理職を目指したいなど…)
STEP3:応募書類の作成
どんなアルバイトをどんな役割で行ってきたか概要を記載
具体的な業務・成果(売上など)・意識していたことを記載
アルバイトなどの経験に基づく自分自身の強みと就職後活かせるスキルをアピールSTEP4:転職エージェントとの面談
STEP5:応募する求人を選ぶ
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氏名、簡単な経歴、今後やりたいことなどを30秒〜1分程度で紹介
転職を希望するようになった経緯など
企業の魅力を感じた点、入社後やりたいことなど
業務経験に基づく自分自身の強みや、転職後その強みを活かしてどんな活躍ができるかなどSTEP7:内定・入社準備
転職活動のコツをおさえれば30代で異業種への転職は可能!