- 一級建築士が大手企業に転職するにはどうすればいい?
- 大手企業の求人に強い転職エージェントはどこ?
以上のような方に向けて、この記事では、一級建築士が大手企業に転職するためのポイントとおすすめの転職エージェント3選を紹介します。
一本槍 満滋
総合建築を行う会社で電気設備・空調設備に関する設計、施工を10年以上担当。その後、公共事業などを多く担当する会社に転職。監理技術者として電気設備における施工管理業務を行う。現在は個人事業主として独立し、電気・空調設備の設計をメイン業務に、工事受注、店舗等の省電力化を図るコンサルタントなども行なっている。また、専門的な見解を踏まえた建築・電気設備に関するライター活動なども行なっている。保有資格:電気工事士2種、電験3種、電気工事施工管理技士1級、建築設備士、建築士2級
あわせて読む:建築士に強い転職サイトおすすめ7選【建築士監修】
一級建築士が大手企業に転職するには?
一級建築士が大手企業に転職するには、即戦力となる経験・スキルを持っていることがポイントになります。
一級建築士でも人によっては単一躯体の設計の経験を持たない方も多いです。例えば住宅メインで設計していると鉄骨造りやコンクリート造りの経験を得られません。
大手企業では高層ビルや大型施設などRC造やSRC造などの設計が多くなります。公共案件の施工監理を行う、書類や法規に強いなど大きな施設を手掛けられる力量と経験を身につけ、大手企業に入社しても即戦力となり得る力を手に入れる事が必須となります。
とは言え、一番簡単な転職方法は大きな現場を手掛けるうちに大手企業の方との繋がりを作り、転職への足がかりを作ってもらう事です。
一級建築士資格を活かせる大手企業の転職先
一級建築士資格を活かせる大手企業の転職先1:大手ゼネコン
一級建築士の転職先として第一にあげられるのはゼネコンやサブコンなどの大型の建造物を設計する会社になります。
一級建築士は設計できる階層や広さに限界がないため、ビルや、橋梁工事、ダム工事などに従事できる事が強みです。
大きな会社はそれだけ多くの設計士を抱えているため、転職が難しいとも言われておりますが、今後も続く一級建築士不足のため、現在では大手でも転職希望者を募る傾向があります。
スーパーゼネコン(売上高が1兆円以上):清水建設、大林組、大成建設、鹿島建設、竹中工務店
(売上高が3,000億円以上):長谷工コーポレーション、戸田建設、五洋建設、熊谷組、三井住友建設、安藤ハザマ、西松建設
一級建築士資格を活かせる大手企業の転職先2:大手デベロッパー
土地建物を扱うデベロッパーや不動産会社も建築士の資格を活かせる職業になります。
業務内容としては現地調査を行なったり、マスタープランの作成やコンサルティングの役割を果たす事になる為、本来の建築士としての業務である製図や工事監理などでは少なくなります。
六本木ヒルズ計画や商業施設の開発業務に興味があり、営業や法務、総務管理などに幅広い知見をお持ちであれば、デベロッパーとして大成する可能性があります。
大手のデベロッパーであれば、ゼネコンと対等に肩を並べてまちづくりに大きく貢献できる楽しさを持ちます。
「三井不動産」「三菱地所」「住友不動産」「東急不動産ホールディングス」「野村不動産ホールディングス」「森ビル」
一級建築士資格を活かせる大手企業の転職先3:建築設計事務所
建築設計事務所には組織系設計事務所とアトリエ系建築事務所とに分けられます。
アトリエ系建築設計事務所では意匠設計をメインで行います。対して、組織系建築設計事務所では意匠、構造、設備を部門に分けて配属している形の設計事務所になります。
どの分野で活躍したいのかを明確にした上で、設計事務所を選択すると良いでしょう。
中でも意匠設計は建築士業務の花形とも呼べる業務内容です。美しいディテールで設計された構造物は一つの芸術作品になります。そんなデザイン設計を行う業務が意匠設計です。
自分自身の空間把握能力、美的感覚を最大限に生かした仕事を望むのであれば設計事務所に転職をして、その才能を伸ばしてゆく事が建築士として大成する道筋になります。
日建設計、NTTファシリティーズ、三菱地所設計、日本設計
一級建築士資格を活かせる大手企業の転職先4:ハウスメーカー
ハウスメーカーにも多くの一級建築士が在職しております。
建築士の中でも特にコミュニケーション能力が求められる業種になるので、友人が多く、人付き合いの得意な方にはぴったりです。
人の生活を思い浮かべて、効率的な導線設計を考慮し、幸せな団欒を作り出すお手伝いをする。それは、そこに暮らしてゆく家族の未来を建築するようなものです。
ハウスメーカーでの設計業務は大変夢のある素敵なお仕事です。
大和ハウス工業、積水ハウス、住友林業、積水化学工業、オープンハウス、タマホーム
次は、一級建築士向けの大手企業の求人を保有する転職エージェントを紹介します。
一級建築士向けの大手企業の求人に強い転職エージェント3選
一級建築士資格を活かせる求人を探すなら、以下の3社の転職エージェントがおすすめです!
- 建築転職
建築業界に特化!上場企業の非公開求人も紹介可能 - 建設・設備求人データベース
建築設計の求人が1,000件以上!上場企業が運営しているから安心 - JAC Recruitment
建築士資格・経験を活かして年収を上げたいなら!
一級建築士向けの大手企業の求人に強い転職エージェント1:建築転職
建築転職は、建築業界に特化した転職エージェントです。
建築転職を運営する運営会社トップリフォームは、全国で建築工事の請負事業を展開しているため、建築業の会社や事務所と強いコネクションがあります。
そのため、他の転職サイトには載っていない非公開求人や、仕事の進め方や社風などのリアルな情報を提供してくれます。
経験やスキルを的確に把握できる建設関連の国家資格者がサポートしてくれるので、スキルや経験を活かせる求人の提案や、魅力が伝わる履歴書・職務経歴書の作成、面接対策が期待できます。
こんな人におすすめ | ・建築関連の国家資格者にサポートしてもらいたい ・現場のリアルな情報を伝えてくれるエージェントを活用したい |
求人数 | 非公開 |
求人エリア | 全国 |
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一級建築士向けの大手企業の求人に強い転職エージェント2:建設・設備求人データベース
建設・設備求人データベースは、建築業界の求人が豊富な転職エージェントです。
2024年1月11日時点で建築士向けの求人が3,692件掲載されています。
また、建設業界に特化しているからこそ業界や企業に詳しく、待遇・福利厚生の詳細、求人企業の業界内での立ち位置や強み・弱み、経営状況、社風や配属部署の雰囲気といった、他では手に入らない具体的な情報も提供してくれます。
企業ごとに好まれる人物像、評価される経験、過去の面接での質問傾向や面接官の人柄なども把握した、建設業界の転職支援実績豊富なコンサルタントがサポートしてくれるので、選考にも通過しやすくなります。
東証プライム上場企業の株式会社クイックが運営しているので、安心して利用できるので、まずは無料登録してみてください。
こんな人におすすめ | ・豊富な求人の中から自分に合ったものを探したい ・資格を活かして転職したい |
求人数 | 建築士:3692件 ※2024年1月14日時点 |
対応エリア | 全国 |
- 東証プライム市場上場企業の株式会社クイックが運営!
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- 建設業の求人が豊富!
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建設・設備求人データベースは、建築業界で転職するなら登録しておいて間違いない転職サイトです。
建設業に精通した担当者が経験や希望条件にマッチする求人を紹介してくれるので、ぜひ登録してみてください。
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建設・設備求人データベースには、大手企業の求人掲載実績があります。
担当して頂きました○○様には本当にお世話になりました。
不動産、建設業界について深くしっかり勉強されており、数々の有益なアドバイスを頂き、私を導いて頂きました。
コミュニケーション能力も非常に高く、「この人なら安心」という気持ちにさせて頂きました。
本当に感謝しております。ありがとうございました。
紹介された企業は要望に沿ったもので非常に良かった。
最終的な条件も期待以上のもので、大変満足しております。
あわせて読む:建設・設備求人データベースの口コミ・評判はどう?
一級建築士向けの大手企業の求人に強い転職エージェント3:JACリクルートメント
JACリクルートメントは、年収800万円〜1500万円以上のハイクラス求人に特化した転職サイトです。
東証プライム上場企業が運営しているため、各業界に精通した優秀なコンサルタントが在籍しており、転職支援実績も豊富です。
建築設計の高年収求人も扱っているため、転職によって年収アップを叶えたい方におすすめです。
2024年1月11日時点では、不動産・建設 建築士(1級・2級)の求人が319件掲載されており、さらに非公開求人も多数保有しています。
こんな人におすすめ | ・年収500万円以上でさらにキャリアアップしたい ・国内大手・外資系企業・海外進出企業へ転職したい |
求人数 | 不動産・建設 建築士(1級・2級):319件 ※2024年1月11日時点 |
エリア | 全国 |
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JACリクルートメントは、積水ハウスやオープンハウス、野村不動産、三菱地所ホームへの紹介実績があります。
経験や方向性を踏まえて求人の提案をしていただけた印象でした。 知識や企業のことも深く知っている方が多く感じました。 選考前に対策もしてくれ、当たり障りない問答ではなくて、自分の足りていないところを気づかせていただき結果も無事に内定をいただくことが出来て感謝しております。
(引用元:株式会社ジェイエイシーリクルートメントのクチコミ)
3人のエージェントの方にお世話になり、3人とも信念をもって対応して下さる、非常に信頼できる方でした。それぞれ担当の企業を最大限アピールするものの、最終的に押し付けたりすることはなく、私にとって納得のいく転職になるようチーム全員でサポート頂きました。 低い評価も多く見られ、大手のため所謂「アタリハズレ」は避けられないのかもしれませんが、私はここで転職のサポートを頂けて幸運だったと思います。
(引用元:株式会社ジェイエイシーリクルートメントのクチコミ)
他にも建築士におすすめの転職サイトを知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
あわせて読む:建築士に強い転職サイトおすすめ7選【建築士監修】
次は、転職エージェントを使った、一級建築士の転職活動のやり方を解説します。
一級建築士の転職活動のやり方
一級建築士の転職活動のやり方1:登録
まずは転職サイトに登録します。転職サイトは複数の転職エージェントに登録しておく方がより自分に合った求人に出会うことができます。
しかし、あまり数多く登録し過ぎると大量の求人を提示され選びきれなくなったり、かえってやり取りがわずらわしく感じてしまったりすることがあるので、まずは3社登録してみて、必要に応じて増やすなど工夫すると良いでしょう。
また登録する際は個人の職歴や経歴、資格など履歴書や職務経歴書に近い内容を入力する必要がありますので事前に個人のデータを準備しておきます。
入力項目は数多くありますが自分のことをよりアピールするためにも可能な限り自分のデータを入力しておくことをおすすめします。
- 建設・設備求人データベース
建設業の求人が豊富!上場企業が運営 - JAC Recruitment
建築士資格・経験を活かして年収を上げたいなら! - 建築転職
建築系技術者に特化!建築関連の国家資格者がサポート
一級建築士の転職活動のやり方2:面談
求人紹介や転職活動全般のサポート付きの転職サイトを利用する場合は、登録を済ませると担当者から概ね1週間以内に面談日時の設定のため連絡が入ります。
現在仕事をされている方はいつ面談してもらうか悩むかもしれまんが、都合の良い日時に合わせて相談に乗ってくれますので遠慮なく希望日時を伝えてみましょう。
対面やオンラインで面談することもできるので希望に応じて伝えることもできます。また、面談日時を設定する際に面談で何を話そうかまだまとまっていない場合は少し余裕を持った日時の設定をすると良いでしょう。
尚、どうしても面談日時の都合が悪くなってしまった場合は早めに連絡し日時を変更する依頼をかけます。快く応じてくれますのでこちらも遠慮なく伝えることができます。
面談は1時間前後想定されますので、自分の希望や経歴のヒアリングを受けますので答えられるようにしておくとよいでしょう。
- 業界・職種
(例:ゼネコン、設計事務所、ハウスメーカーなど…) - 働き方
- 長期的なキャリアプラン
(専門スキルを磨きたい、大規模なプロジェクトに携わりたいなど…) - 勤務地の希望・転勤の有無
- 年収
一級建築士の転職活動のやり方3:求人紹介・求人選び
次に、担当者から紹介された求人や、転職サイト上で探した求人の中から、応募する求人を選びます。
色々な求人を紹介されて戸惑うこともあるかもしれませんが、疑問に思ったり不明なこと、もっと詳しく聞いてみたいことなどがあれば担当者に相談してみましょう。
また、紹介された求人が自分の希望するものではない場合は、希望に沿わない理由を具体的に伝えておきましょう。
- 基本情報(企業理念、設立年度、従業員数、所在地など)
- 社長のあいさつ
- 求める人物像
- IR情報
- SDGsの取り組み
- どんなサービスを提供しているか
- 仕事の内容
- 給与
- 休暇・休業制度・福利厚生
- 残業時間
- 転勤の有無
一級建築士の転職活動のやり方4:応募(履歴書・職務経歴書の作成)
応募する求人が決まった後は、応募書類の作成を行います。主に履歴書と職務経歴書を作成しますがフォーマットを持っていない場合は登録した転職サイトからダウンロードできる場合がありますのでそちらを使いましょう。
応募書類の作り方が分からない時は例文が用意されていたり、サポート付きの転職サイトの場合は担当者に書類の添削を受けることもできます。客観的な視点から良いアドバイスをもらえる場合もありますので一度は添削を受けてみることをお勧めします。
建設業の経験がある方は、工事経歴や設計経歴を職務経歴書とは別に取りまとめておいても良いでしょう。
履歴書
- 氏名・住所・生年月日・連絡先
- 学歴・経歴(高校から現在までの学歴・経歴を記載)
- 免許・資格(保有している免許・資格を記載)
- 志望動機(応募先企業への志望動機を記載)
- 本人希望欄(入社時期や勤務時間などの希望があれば記載)
職務経歴書
- 職務要約(どんな業務をどんな役割で行ってきたか概要を記載)
- 職務経歴(具体的な業務・成果(売上など)・意識していたことを記載)
- 自己PR(自分自身の強みと転職後活かせるスキル・経験をアピール)
あわせて読む:【建築設計の転職】志望動機のポイントを例文付きで解説!
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一級建築士の転職活動のやり方5:面接
面接のオファーが入った際は企業と面接日時を調整します。
面接前には想定される質問への回答を考えておいたり、本番を想定して面接練習をしてみましょう。
自分ではうまく面接できると思っていても、実際に面接をしてみるとうまく話せなかったということが多くあります。
転職エージェントを利用する場合は、担当者が模擬面接を行なってくれます。
面接に慣れているという人はなかなかいませんし、他の応募者も事前に模擬面接をして面接に慣れた上で本番に望む方も数多くいますので是非模擬面接を依頼しておきましょう。
- 自己紹介
氏名、簡単な経歴、今後やりたいことなどを1分または3分程度で紹介 - 転職活動を始めたきっかけ
転職を希望するようになった経緯など - 志望動機
企業の魅力を感じた点、入社後やりたいことなど - 自己PR
経験に基づく自分自身の強みや、転職後その強みを活かしてどんな活躍ができるかなど - 今後のキャリアプラン
入社後にどんなことを成し遂げたいか、どうキャリアアップしたいかなど
あわせて読む:建築士の転職面接で聞かれる質問例・回答のポイントを解説!
一級建築士の転職活動のやり方6:内定・入社の準備
入社日が決まった後は、入社迄に必要な書類を確認し準備しておきます。健康診断書や保証人の印鑑など準備に時間がかかるものもありますので余裕をもって確認しておきましょう。
一級建築士の転職には、転職エージェントを活用しよう!
この記事では、大手企業に転職したい一級建築士に向けて、転職のポイント、おすすめの転職エージェントを紹介しました。
一級建築士の転職には、経験やこれから目指したいキャリア、希望条件にマッチする求人を紹介してくれる転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職活動の第一歩として、まずは今回紹介した以下の転職エージェントに相談してみましょう!
- 建設・設備求人データベース
建設業の求人が豊富!上場企業が運営 - JAC Recruitment
建築士資格・経験を活かして年収を上げたいなら! - 建築転職
建築系技術者に特化!建築関連の国家資格者がサポート
どの転職エージェントに相談するか迷った方は、まずは建設業界に詳しいキャリアアドバイザーがサポートしてくれる建設・設備求人データベースに相談してみましょう!
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あわせて読む:建築業界に強い転職エージェントおすすめ7選