- 生活支援員の転職面接ではどんなことを聞かれるの?
- 志望動機や自己PRで気をつけることは?
以上のような疑問を持つ方に向けて、約2年半障害者施設で生活支援員として働いた経験を持つ筆者が、生活支援員の転職面接で聞かれる質問と回答のポイントについて解説します。
尾﨑 佳奈
大学卒業後、約2年半障害者施設で生活支援員として勤務。その後、転職により現在に至るまで地域密着型の高齢者施設で介護福祉士として勤務。子育てをしながらの勤務をしていたが、現在は第2子妊娠を機に休職中。 保有資格:社会福祉士、介護福祉士
生活支援員の転職面接でよく聞かれる質問5選
質問1:前職を退職した理由は?
どの企業や職種でも退職した理由は聞かれます。利用者さんや職員とのコミュニケーションや協調性、周囲を見る力の必要な生活支援員の仕事内容上、退職理由によっては生活支援員の仕事を任せることは難しいと判断される場合もあります。
特にコミュニケーションの問題で退職した場合、そのまま伝えてしまうと転職後もコニュニケーションの問題が起きるのではないか、という悪い印象を与えかねません。
様々な理由で退職したことは面接官も承知の上ですので、答え方に気を付け前向きな印象を与えられるようにする方がより受かりやすくなるでしょう。
質問2:なぜ生活支援員になりたいのか
福祉職には介護福祉士やホームヘルパーなど様々な職種があります。その中でなぜ生活支援員という職種を選んだのかを聞かれることが多いです。
前職が福祉職であればなぜその職種から生活支援員になりたいと思ったのかを、前職が福祉職以外であれば生活支援員を選んだことに加え、なぜ福祉職に就きたいと思ったのかも併せて聞かれることが多いでしょう。
また高齢者や児童など様々な分野がある福祉職の中で、なぜ障害者の分野を選んだのかを聞かれることもあります。以上のことから生活支援員になりたいと思った動機はしっかりとまとめておくといいでしょう。
質問3:夜勤をすることは可能か
障害者支援施設やグループホームなどの入所施設であれば、夜勤を行う必要もあります。求人には夜勤も含め働けるかどうか書いてあり、夜勤も行えること前提で応募することかと思います。その上で面接では再度確認されることが多いです。
夜勤ができない場合はできない理由を聞かれることがあります。様々な事情でできない場合もありますので、その理由をきちんと答えられるようにしておく必要があります。
今はできないけれどいずれはできそうである、という場合は今できない理由を伝えた上で、その事情が落ち着けばできるという前向きな可能性を伝えておくとよいでしょう。
質問4:なぜこの事業所を選んだのか
質問2と似たような内容になりますが、この質問もよく聞かれます。福祉系の事業所は数え切れないほどたくさんあります。その中でなぜ応募した事業所で働きたいと思ったのかを明確に答えられるようにしておいた方がよいでしょう。
利用者さんの就職活動に力を入れていたり、安心した生活を送ることを目指していたりと事業所によって様々な特色があります。その事業所の魅力となったところについて答えられるとよいでしょう。
また通勤時間などの条件が合っていたという理由であれば、前者の内容も含めた上で条件について答えた方が印象がよいです。
質問5:就職後のプランについて
生活支援員として就職した後のプランについて聞かれることもあります。無資格で応募した場合は資格取得する意欲はあるのか、どの資格を取得したいのかなどをイメージしておくとよいでしょう。
資格取得者であればさらに上の資格を取得する意欲はあるのか、資格を活かし上の役職に就きたいと考えているのかなどを考えておくと安心です。
また就職後、知識や資格を活かして利用者さんと関わりたいなどの具体的なイメージを伝えられるようにしておいた方がよいです。利用者さんありきの仕事のため、利用者さんに関わる回答である方がよいでしょう。
生活支援員の転職|志望動機のポイント
志望動機のポイントについてご説明します。
生活支援員の転職の志望動機のポイント1:なぜ障害者という分野に興味を持ったのか伝える
まず障害者関連の事業所で働く生活支援員になりたいと考えている場合、なぜ障害者という分野に興味を持ったのかを伝えられるようにしておくとよいでしょう。また事業所の種類も豊富にあります。なぜその分野で働きたいのかも明確に答えられるようにしておきましょう。
生活支援員の転職の志望動機のポイント2:仕事に活かせるスキルや資格をアピールする
次に、これまでの経験からどのようなことが仕事に活かせるかについても考えておくとよいでしょう。コミュニケーション面など福祉職に必要なスキルをアピールできるとさらによいです。
これまで取得した資格や前職でのエピソードから、今後生活支援員としてどう活かすことができるのかを伝えられるようにしておきましょう。
生活支援員の転職の志望動機のポイント3:今後の目標を伝える
最後に今後の目標や、生活支援員になったらやりたいことなどについてまとめておきましょう。資格取得を目指していることや、利用者さんとどのような関わりを持てるようになりたいのかなど、具体的な目標を伝えられると面接官にやる気があることを伝えることができます。
志望動機があやふやであると、面接官からは受かればどこでもよいのではないかと思われる可能性があります。面接や応募前にしっかりと内容を考えておくことをオススメします。
生活支援員の転職|自己PRのポイント
生活支援員の転職の自己PRのポイント1:コミュニケーション能力をアピールする
自己PRのポイントは、福祉職に必要なスキルをアピールすることです。
特にコミュニケーション能力があることや人と関わることが好きなことは強みになります。利用者さんや他職種とコミュニケーションを取ることが必須な仕事ですので、面接官に良い印象を与えることができます。
これまでの経験や自身の性格などを交えアピールできるようにしておきましょう。
生活支援員の転職の自己PRのポイント2:スキル・資格をアピールする
次にスキルや資格についてアピールできるようにしておきましょう。
特に福祉系の資格を持っている場合や福祉職経験者は、事業所側にとって大きなメリットになります。
違う業種から転職する場合は、これまでの経験をどのように活かすことができるのかをまとめておくとよいでしょう。
生活支援員の転職の自己PRのポイント3:長所や性格をアピールする
ほかには自身の長所や性格もアピール材料になります。
明るい性格や常に笑顔であることは生活支援員に求められる長所です。また自分の思い通りにいかないことが福祉職ではよく見られます。冷静に対応できる力があることや、我慢強いこともアピールポイントになるでしょう。
自己PRは志望動機の内容と照らし合わせて考えることをオススメします。また面接官に一緒に働きたいと思ってもらうために、内容はより具体的なものにしておくようにしましょう。