- 既卒の面接での自己紹介ではどんなことを伝えたらいいの?
- 自己紹介の仕方のポイントは?
こういった方に向けて、キャリアコンサルタントとして既卒の就職支援を行なった経験のある筆者が、既卒の面接での自己紹介の仕方のポイントや、具体的なアドバイスを例文付きで解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
杉橋 綾太
人材派遣会社にて建設技術者を中心とした採用、定着支援、企業への人材コンサルタント業務を約20年経験。働かれる従業員の方々に意欲を持って活き活きと仕事をしてもらいたい。そのような環境を経営者の方々と一緒に作り上げていきたいとの思いから「働くを楽しく」を理念に大阪府で中小企業を中心に採用、教育、定着の支援をしているキャリアコンサルタントです。ワークスコンサルタント代表(https://worksconsul.com/)
既卒の面接での自己紹介で伝えること
既卒者が面接の自己紹介で伝える内容は学生時代の面接とは少し異なります。
基本的な自己紹介の内容は以下の通りです。面接が苦手な方はぜひ参考にしてください。
- 挨拶
- 氏名
- 年齢
- 最終学歴
- 卒業後~現在まで何をしていたか、どうして就職しようと思ったか
- 挨拶
自己紹介はダラダラ話さず1分~1分半程度で簡潔に話せるようにしましょう。
既卒の面接での自己紹介の仕方のポイント
既卒の面接での自己紹介の仕方のポイント1:挨拶
どこに面接へ行っても当たり前ですが、まずははじめに挨拶をしましょう。既卒だからと不安になる必要はありません。
大きな声で堂々と挨拶をして、面接官に良い第一印象を与えましょう。
既卒の面接での自己紹介の仕方のポイント2:名前・年齢・最終学歴
学生時代の面接では「〇〇大学から来ました〇〇です。」と名乗れましたが、既卒ではどう名乗ればいいか迷う人も多いです。既卒には高卒も大卒も含まれるので年齢もバラバラです。
そのため、既卒の自己紹介では「最終学歴」と「年齢」も伝えた方がいいでしょう。
以下のように、簡潔に伝える程度で問題ありません。
例:〇〇大学(高校)を卒業した△△歳の〇〇(名前)です。
既卒の面接での自己紹介の仕方のポイント3:卒業後~現在まで何をしていたか
既卒は人によって状況が異なるため、卒業後から現在まで何をしていたのかを伝えましょう。
アルバイトをしているならアルバイトの経験のこと、アルバイト経験がない方は今までの経験や持っているスキル、得意なこと、長所などを簡潔に話せるようにしましょう。
どんな状態でも恥じる必要はありませんので、堂々とそして簡潔に伝えるように心がけてください。
既卒の面接での自己紹介の仕方のポイント4:どうして就職しようと思ったか
どうして今就職しようと思ったのかは、採用担当者として気になるポイントです。
状況や背景は人により様々ですが、嘘はつかず正直に伝えましょう。
就職しようと思ったきっかけは何なのか、きっかけとなったことに対して感じたことや、考えたことを具体的なエピソードを踏まえて話し、将来の目標や仕事への意気込みを伝えるようにしましょう。
既卒の面接での自己紹介の仕方のポイント5:挨拶
最後に「本日はどうぞ宜しくお願いいたします。」と挨拶して自己紹介は終了です。
ハキハキと大きな声で話すことや、笑顔でわかりやすく伝えることは、面接においてとても大切なことです。第一印象をよくするためにも意識するようにしましょう。
また、面接をしてくれる採用担当者は、忙しい仕事の合間を縫って面接の時間を取ってくれているので感謝の気持ちも伝えましょう。
既卒の面接での自己紹介の仕方:やりたいことが定まっていなかった場合
本当は後ろ向きな理由で既卒になったとしても、表向きはポジティブな言い方にして言えるようにしましょう。「やりたいことが定まってなかった。」としても特に伝える必要はありません。
学校での活動やアルバイトでもいいので、趣味や特技などプロフィール以外の情報が伝えられるようにしましょう。
〇〇大学を卒業した〇歳の〇〇(名前)と申します。〇〇大学に在学中は、〇〇を専攻し〇〇について学んでいました。
大学在学中は自分の適性があいまいな状態で就活をするのはよくないと思い既卒になってしまいましたが、アルバイトで〇〇力を身に付けながら自分と向き合い自己分析や業界研究を重ねた結果、〇〇業界で〇〇したいというビジョンができました。
これまでの経験を活かし、1日でも早く戦力して活躍できるように尽力いたします。本日は、このような貴重な時間をいただきありがとうございます。どうぞ宜しくお願いいたします。
既卒の面接での自己紹介の仕方:内定をもらえなかった場合
内定がもらえなかった根本的な原因を率直に話し、その原因に対してどう対応しているのか、改善しているのかを伝えるようにしましょう。
失敗を反省する姿勢は示しながらも、ネガティブな内容ばかりではなく今後に向けたポジティブな回答にするように心がけましょう。
〇〇大学を卒業した〇歳の〇〇(名前)と申します。〇〇大学に在学中は、〇〇を専攻し〇〇について学んでいました。
在学時、就活はしていたものの自分の中で視野が狭く、就活の軸が明確でなかったため結果として就職先が決まらないまま卒業してしまいました。卒業後に改めて就職に向けて強み、弱みや自己分析を行い、自分に向いている仕事とは何なのかを考え直し、企業研究や職種研究を重ねた結果、自分の強みは〇〇であり、現在は〇〇のアルバイトをしながら〇〇の資格の勉強をしております。
これまでの経験を活かし〇〇に貢献したいと考えております。本日は、このような貴重な時間をいただきありがとうございます。どうぞ宜しくお願いいたします。
既卒の面接での自己紹介の仕方:資格勉強をしていた場合
公務員など一定の資格が必要な職業を目指して、資格の勉強に取り組んでいたが、うまく取得することが出来ず、諦めて既卒として就職活動をしている方もいるのではないでしょうか。
このような場合、なぜ資格取得を諦めたのか、その理由や背景そして今後どうしたいかという展望を伝えられると良いでしょう。
〇〇大学を卒業した〇歳の〇〇(名前)と申します。〇〇大学に在学中は、〇〇を専攻し〇〇について学んでいました。
大学では〇〇のゼミに所属しており主に〇〇の研究をしていました。元々数学が得意で公認会計士という仕事に魅力を感じ、大学在学中は公認会計士の資格を取得するため勉強に励んでいましたが取得することができず、就職先が決まらないまま卒業しました。効率の悪い勉強をしてしまったことが資格取得に至らなかった原因だと考えております。
公認会計士の資格は諦めましたが、これからも学び続けることは決して諦めずこれまでの勉強で身に付けた〇〇を活かしまた1日でも早く業務を覚え仕事に従事していきたいと考えております。本日は、このような貴重な時間をいただきありがとうございます。どうぞ宜しくお願いいたします。
既卒の面接での自己紹介の仕方:夢を追っていた場合
ここでのポイントは現在夢を諦めている事実をしっかり伝えることです。
企業側は長く働いてくれる人材を求めているので、夢を諦めきれないという話をしてしまうと会社をすぐに辞めてしまうかも?と捉えられてしまい採用しにくくなってしまいます。
〇〇大学を卒業した〇歳の〇〇(名前)と申します。〇〇大学に在学中は、〇〇を専攻し〇〇について学んでいました。
学業以外では〇〇にてアルバイトをしながら幼いころからの夢であった〇〇を目指し日々活動をしておりましたが、〇年活動し叶わなかった場合は一般企業で働くことを決めていました。自分で決めたことですので今後は趣味として続け、現在は今までに勉強で身に付けた〇〇やアルバイトで経験した〇〇を活かして貢献したいと考えております。
本日は、このような貴重な時間をいただきありがとうございます。どうぞ宜しくお願いいたします。
既卒の面接での自己紹介の仕方:何もしていなかった場合
学校を卒業してから全く何もしていなかった場合、毎日ゆっくり過ごしていたなどの正直な理由があったとしてもそのまま伝えることは避けた方が無難です。
仕事や将来のことについてゆっくり考えていたなど模索していたことを伝え、考えや思いに変化があり、現在は就職活動を積極的に行っていることを伝えると良いでしょう。
〇〇大学を卒業した〇歳の〇〇(名前)と申します。〇〇大学に在学中は、〇〇を専攻し〇〇について学んでいました。
在学中は仕事のことや将来に対する考えが定まらず、積極的に就職活度を行うことができないまま卒業しました。また、最近まで趣味の〇〇や家族と一緒に過ごす時間を大切にしておりましたが、落ち着いて過ごした期間があったおかげで仕事のことや将来に対する考えがまとまり、今後〇〇として長く働き、活躍したいと考えております。
そして〇〇のなかでも□□に強みがある御社を最も魅力的に感じたため、第一志望として応募させていただきました。本日は、このような貴重な時間をいただきありがとうございます。どうぞ宜しくお願いいたします。
既卒の面接ではどんなことを聞かれるのか、それぞれの質問への回答のポイントについて知りたい方は、以下の記事も読んでみてください。
あわせて読む:既卒の面接で聞かれること6選|流れとポイントを解説!
既卒の面接でよくある質問Q&A
既卒の面接でよくある質問1:卒業後なぜ就職しなかったのか聞かれたらどう答えればいいでしょうか。
既卒になった理由を面接で聞かれた際は、マイナスな言葉は避け、事実を伝えつつポジティブにとらえて伝える事がポイントです。
以下の記事では、なぜ就職しなかったのかへの答え方を解説しているので、あわせて読んでみてください。
あわせて読む:既卒の面接でなぜ就職しなかったのかへの答え方【例文付き】
既卒の面接でよくある質問2:自己PRできることがない場合はどうすればいいでしょうか。
自己PRが思いつかない場合は、過去を振り返ってみるといいでしょう。
今まで自分が何をどのようにやってきたか書き出してみましょう。
例えばクラブ活動を長年行ってきたのであれば継続力がある。遅刻はほとんどしなかったのでであれば時間管理能力がある。誰でもすぐ友達になれたのであればコミュニケーション能力があるなどです。
もし自分で自己PRになるものを見つけられない時は、家族や友人など第三者に聞いてみると新たな発見ができる場合があります。
この場合、単に自分の良いところはないかと尋ねてしまうと「優しい」、「思いやりがある」など就職活動として使うには少し使いにくいキーワードが出てきてしまう場合がありますので、第三者に尋ねる際は自分の強みや得意なことは何だと思う?と尋ねると良いでしょう。
尋ねて得た意見は一旦素直に受け取り、なぜそう感じたか具体的に深掘りしてみてください。
あわせて読む:既卒の自己PRの書き方のポイントを例文付きで解説!
転職エージェントでは、自己紹介の仕方のアドバイスや面接練習を行ってくれるため、就職活動に不安を感じている方でも安心できますよ!
次は、既卒の就活におすすめの転職エージェントを紹介します。
既卒の就活におすすめの転職エージェント
- えーかおキャリア:学歴・経歴不問の求人に特化!マンツーマンで徹底サポート
- キャリアスタート:既卒の就職支援実績が豊富
- リクルートエージェント:全国の求人が豊富!
既卒の就活におすすめの転職エージェント1:えーかおキャリア
えーかおキャリアは、既卒・第二新卒・フリーターなどの20代の就職支援に特化した就職エージェントです。
えーかおキャリアを既卒におすすめする理由は、専任のカウンセラーがマンツーマンで手厚くサポートしてくれるからです。
既卒の就職活動では、どんな仕事が自分に合うのかわからない、就職活動はどうやればいいのか分からない、自己PRでは何をアピールすればいいのか分からないといった悩みがあります。
えーかおキャリアでは、そんな既卒の方でも安心して就職活動を進められるよう、キャリアプランの整理、企業選定、履歴書・職務経歴書の作成と添削、企業ごとの面接対策をサポートしてくれます。
豊富な既卒の就職支援実績を持つカウンセラーが、あなたの性格や価値観を引き出して長期的に活躍できる就職先の提案や、自分では気づいていないような強みのアピール方法をアドバイスしてくれます。
初回の面談以外にもLINEで就職活動の悩みを気軽に相談することができるので、まずは相談してみてください。
特徴 | 20代のフリーター・既卒・第二新卒特化 |
こんな人におすすめ | ・就職先やキャリアプランについて相談したい ・就職活動のやり方がわからないのでプロにサポートしてもらいたい ・自分の強みのアピールの仕方が分からない |
エリア | 東京/千葉/埼玉/神奈川/愛知/大阪/京都/兵庫/福岡 |
- 既卒・第二新卒などの20代の就職支援に特化!
- 学歴・経歴不問の求人を紹介してくれる
- 既卒の就職支援実績が豊富
- 専任のカウンセラーがマンツーマンサポート
- マッチする社風と職場環境を考慮し、企業を紹介してくれる
- カウンセリングを通じて応募書類対策、 面接対策など幅広く就職活動を徹底サポート
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えーかおキャリアを利用して既卒・フリーターからの就職に成功した利用者からは「親身になって相談に乗ってくれた」「2週間と短期間で就職できた」という評判がありました!
既卒ということもあり就職活動に不安を感じていましたが、最後まで親身に寄り添ってくれました。
書類の作成や企業様ごとの説明、対策などもとても丁寧にしてくれるので、安心して進めることができました。
今後も不安なことや悩みがあれば相談可能とのことで、とてもありがたいです。
未経験からの就職活動であったのですが、わずか2週間で内定を頂くことが出来ました。
担当の尾崎さんが内定を頂くことができるまで一緒に走ってくれたからこそ、私自身も最後まで駆け抜けることができたと強く感じております。心優しく親身になってくださった上に、私の気持ちをいつも確認しながら進めてくださったので、相談もしやすかったです!
面接対策にてお世話になった高橋さんもありがとうございました!高橋さんの丁寧な面接練習は本当に心強かったです。
この度は、2週間という短い期間ではありましたが本当にありがとうございました。お二人との出会いにただただ感謝です!(参照元):Googleの口コミより
えーかおキャリアの口コミはこちら
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既卒の就活におすすめの転職エージェント2:キャリアスタート
キャリアスタートは、20代の就職支援に特化した就職相談サービスです。
あなたにはどんな仕事が向いているか、長期的にどんなキャリアを希望するか親身になって相談にのってくれ、マッチ度が高い求人を提案してくれます。
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就業経験がないので就職できるのか不安、選考でどうアピールすればいいのかわからないという方におすすめです。
特徴 | フリーター・ニート・第二新卒特化 |
こんな人におすすめ | ・学歴・経歴不問の求人を探したい ・履歴書・職務経歴書の作成、面接対策を丁寧にサポートしてもらいたい! |
エリア | 全国 |
- 徹底した選考サポートをしてくれる
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既卒の就活におすすめの転職エージェント3:リクルートエージェント
リクルートエージェントは、人材紹介会社大手のリクルートが運営する転職エージェントです。
リクルートエージェントは全国の幅広い業界・職種の求人をたくさん保有しているため、いろんな求人を見て選択肢を広げたいという人におすすめです。
既卒でも応募可能な求人を多数保有しており、既卒の就職支援実績も豊富です。
特徴 | 人材紹介会社大手のリクルートが運営 全国の求人が豊富 |
こんな人におすすめ | ・いろんな求人の中から自分に合ったものを紹介してほしい ・幅広い業界・職種の求人を紹介してほしい |
エリア | 全国 |
- 転職実績・求人数が豊富!
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いろんな利用者さんを担当した体験談・経験値に基づいてアドバイスしてくれるので、客観的に判断できたと思います。何社かエージェント利用したのですが、担当する人との相性もかなり大きいと思います。今回、最終的に就職が決まったリクルートエージェントの担当の方はベテランの方で、私の身体的な問題も配慮しつつ、今後伸びていくだろうWEB業界に推し進めてくれました。将来図を具体的にプランしてくれたので、将来に対する不安が取り除かれたと思います。
(HRtable独自のアンケートより)
職場でやる気を持って仕事をする人がおらず、1日1~2時間サボっていても問題にならない部署だったため転職しようと思いました。当時、当方に社会人として実績がないことや景気が良くない時期であったので、求人数が少ない中、良い求人を紹介していただいたと思いました。もっと良い求人もありましたが、エージェントと会社について色々と相談できたことが良く、転職してみてやはり良い会社であったことから転職のプロに相談できたことが良かったです。また、実際の面接を想定して対策をしていただいたのも良かったです。
(HRtable独自のアンケートより)
面接練習などは違う担当の方にしてもらったり、アプリも使いやすかったり、リクルートエージェント事態はとてもよかった。
しかし、担当の方は女性で話しやすかったが、企業とのやりとりは他のエージェントに比べてフォローが少なかったように思う。当然のことではあるが、どのような担当に当たるかによって、どのように転職活動を進めるかもまったく変わると後からわかった。
(引用元:HRtable独自のアンケート)
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