- 施工管理から異業種に転職はできる?
- 施工管理から異業種に転職するならどんな転職先がおすすめ?
と思っていませんか?
この記事ではキャリアコンサルタントとして建設技術者を中心とした採用、教育、定着の支援を行う筆者が、施工管理から異業種への転職のコツ、注意点、転職先について解説します。
杉橋 綾太
人材派遣会社にて建設技術者を中心とした採用、定着支援、企業への人材コンサルタント業務を約20年経験。働かれる従業員の方々に意欲を持って活き活きと仕事をしてもらいたい。そのような環境を経営者の方々と一緒に作り上げていきたいとの思いから「働くを楽しく」を理念に大阪府で中小企業を中心に採用、教育、定着の支援をしているキャリアコンサルタントです。ワークスコンサルタント代表(https://worksconsul.com/)
施工管理から異業種に転職するコツ
施工管理から異業種に転職するコツ1:業界・企業研究を行う
異業種への転職を考える際は、何となく条件が良い所を探すというような探し方をしていると選択肢が多くなり過ぎてしまい絞り切れなくなってしまいます。
そのためまず自分が興味を持っている業界や職種とは何なのかを整理し、その業界や職種の事を詳しく調べて仕事へのイメージを膨らませます。
その後、実際に求人を出している企業を見比べながら会社ごとの差についても確認しておくと入社後のギャップを減らすことができますので、希望する転職先を見つけることができるコツだといえるでしょう。
施工管理から異業種に転職するコツ2:施工管理で得たスキルをアピールする
異業種へ転職する際は、施工管理で得た建設業の技術的な知識や経験はアピールの材料としては使いにくいので、どの業界でも通用するスキルをアピールすると効果的です。
例としては現場をマネジメントした経験、コミュニケーションスキル、管理者としてのリーダーシップやリスク管理の経験、工程管理を行う際のスケジュール管理能力などがあります。
これらの異業種でも応用することができるスキルをアピール材料として具体的な事例を基に説明することが転職活動を有利にするコツであるといえます。
施工管理から異業種に転職するコツ3:転職理由をはっきりさせておく
転職する理由をはっきりさせておくことは、転職活動を行う際とても大切なポイントとなります。
施工管理を転職しようと思った理由を明確にすることで、異業種を目指すことになった動機につながり、企業や求人を選定していく際の軸にもなり面接の際も面接官に退職理由や志望動機を明確に伝えることができるようになります。
転職理由は人によって複雑に絡み合っていることがありますので、転職を考えた気持ちを振り返りながら整理してみるとまとめやすくなるでしょう。
施工管理から異業種への転職で注意すべきこと
転職しようと思った理由が、残業が多くて嫌になった、人間関係が面倒になったなどネガティブな理由で転職を希望する場合でも、その理由をそのまま応募書類に載せたり、面接で伝えてしまうと仕事に不満を感じやすいのか?自分で課題を解決できないのか?などと捉えられてしまうことがあるためおすすめできません。
また、給与などの条件が良いから転職したいという理由も給与が良ければどこでも良いのか?という印象を与えてしまうため、このようなネガティブな理由で転職する場合であってもポジティブな言葉に置き換えて説明できるようにしておきましょう。
施工管理から異業種への転職におすすめの転職先5選
施工管理から異業種への転職におすすめの転職先1:営業
建設業に関連した資材メーカーや不動産などの営業を選択すれば、施工管理で培ったコミュニケーション能力やスケジュールの進捗管理能力、業界の知識を活かしながら仕事をすることができます。
営業職といっても法人営業や個人営業、新規営業などと様々な形態がありますが、外出して人と話すことが多い職種であるといえます。
長時間デスクに向かい淡々と仕事をするスタイルよりも、外に出て働きたい人や人とコミュニケーションを取るのが好きな方にはおすすめの転職先といえるでしょう。
施工管理から異業種への転職におすすめの転職先2:プログラマー
施工管理として建設業に携わった視点から、プログラマーとしてシステムやアプリの開発に関わることができる場合もありますので、プロジェクトによっては知見を発揮して仕事をすることができるでしょう。
近年では様々な分野においてIT化が進み、今後も需要が続く職種であると考えられています。
建設業においても人手不足の解消や業務効率化のために、徐々にIT化が進んでいる段階です。建設業特有の要望も多く見られるため、施工管理で得たスキルが大きな強みとなるでしょう。
プログラマーはコンピューター言語を使ってシステムやアプリの設定、開発を行う仕事です。
コンピューター言語の習得には一定の学習が必要になります。あらかじめ学習する時間を検討しておくと良いと思います。
施工管理から異業種への転職におすすめの転職先3:設備メンテンナンス
設備メンテナンスは他の異業種と比べても取り掛かりやすい職種であることためおすすめといえるでしょう。
なぜなら施工管理としての業務の一つに、設備機器自体を建物を施工する際に取り付けることが多くあり、異業種としても比較的身近なものです。
具体的に設備メンテナンスの仕事は、空調衛生設備や防火設備、発電設備やボイラーなど建物内の機器の点検やメンテナンスを行います。
建物が存在する限り続く職種なので比較的安定した仕事です。設備機器がない建物は非常に少ないため、幅広い需要があります。
施工管理から転職しやすい異業種の転職先4:人事採用企画
人事採用企画は、施工管理として経験したスケジュールの進行管理や計画力などを活かすことができる仕事といえます。
人事採用企画の仕事では、採用計画の検討や採用企画の立案、求人広告会社の選定や打合せ、応募者の対応と幅広く仕事を行います。
人材サービス業など直接建設業ではなくとも、施工管理としての知識や経験を十分に発揮できる職場もありますのでおすすめの職種です。
また人事採用職という性格上、主に人と接する仕事であるためコミュニケーション能力も活かすことができます。
施工管理から転職しやすい異業種の転職先5:キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーの仕事は、就職や転職、働き方などで悩んでいる方の相談に乗り、将来のキャリアプランを検討しながら相談者にとって最適な職種や働き方を提案する仕事です。
施工管理を問わず建設業界は離職率も高く、将来のキャリアプランや働き方に悩む方も多くおられます。
建設業で培った業界の知識や経験を活かして適切なアドバイスを行うことができ、コミュニケーション能力も発揮することができるためおすすめの職種であるといえます。
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施工管理からの転職におすすめの転職エージェント
施工管理からの転職におすすめの転職エージェント1:建設・設備求人データベース
建設・設備求人データベースは建設業の求人数が豊富な転職サイトです。
また、建設業界に特化しているからこそ業界や企業に詳しく、待遇・福利厚生の詳細、求人企業の業界内での立ち位置や強み・弱み、経営状況、社風や配属部署の雰囲気といった、他では手に入らない具体的な情報も提供してくれます。
企業ごとに好まれる人物像、評価される経験、過去の面接での質問傾向や面接官の人柄なども把握した、建設業界の転職支援実績豊富なコンサルタントがサポートしてくれるので、選考にも通過しやすくなります。
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求人数 | 建設業:15,841件 ※2024年2月14日時点 |
求人エリア | 全国 |
運営開始時期 | 2011年(参考) |
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あわせて読む:施工管理に強い転職エージェントおすすめ9選|求人数・特徴を比較!
施工管理からの転職におすすめの転職エージェント2:リクルートエージェント
リクルートエージェントは、人材業界大手のリクルートが運営する転職エージェントです。
リクルートエージェントは、求人数・転職支援実績が豊富な点が強みです。
全国の幅広い業界・職種の求人を保有しており、各業界に精通したアドバイザーが、豊富な求人の中から経験や希望条件にマッチする求人を紹介してくれます。
企業情報や選考情報にも詳しく、転職先選びや選考対策に役立つ情報を提供してくれます。
たくさんの求人の中から選びたい、大手で安心して利用できる転職エージェントを選びたい方におすすめです。
こんな人におすすめ | ・いろんな求人の中から自分に合ったものを紹介してほしい ・幅広い業界・職種の求人を紹介してほしい |
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エリア | 全国 |
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施工管理からの転職活動のやり方
登録フォームに従って、プロフィールや最終学歴、職務経歴、希望条件を入力していきます。
なるべきたくさんの求人を見つけるために、複数社の転職エージェントを活用するのがおすすめです。
メールや電話で担当者から連絡が来たら、面談の日程調整を行います。
早くて当日、遅くても3営業日以内に担当者から連絡が来るので待ちましょう。
この間に、以下の内容について考えておくと面談がスムーズに進みますよ!
- 業界・職種
(例:建築事務所、ハウスメーカーなど…) - 働き方
- 長期的なキャリアプラン
(専門スキルを磨きたい、大規模なプロジェクトに携わりたいなど…) - 勤務地の希望・転勤の有無
- 年収
経歴や希望条件のヒアリングを行います。
このときに希望の条件や優先順位・これまでの経験やスキルを整理しておくと、話がスムーズに進み、希望の条件や活かせるスキルに合った求人を紹介してもらうことができますよ!
- 現在の状況
- 転職しようと思ったきっかけ
- 業務経験
- 保有資格
- 将来やりたいこと・ありたい姿
- 希望する業界・職種・条件
希望に合った求人を紹介してもらいます。
希望の条件がすべて揃う求人は限られているので、譲れない条件の1つ〜3つ決めてたくさん紹介してもらいましょう。
※応募するかどうか、その場で即答する必要はありません。
- 基本情報(企業理念、設立年度、従業員数、所在地など)
- 社長のあいさつ
- 求める人物像
- IR情報
- SDGsの取り組み
- どんなサービスを提供しているか
- 仕事の内容
- 給与
- 休暇・休業制度・福利厚生
- 残業時間
- 転勤の有無
以下の記事では、施工管理の転職先を探すときの求人項目別にチェックすべきポイントを解説しているので、あわせて読んでみてください!
納得のいく求人をご自身で選んで、履歴書・職務経歴書を作成します。
早ければ3日、だいたい1〜2週間程度で選考結果が出ます。
選考の通過率を高めるために、担当者に応募書類の添削、面接対策を行ってもらいましょう。
履歴書
- 氏名・住所・生年月日・連絡先
- 学歴・経歴(高校から現在までの学歴・経歴を記載)
- 免許・資格(保有している免許・資格を記載)
- 志望動機(応募先企業への志望動機を記載)
- 本人希望欄(入社時期や勤務時間などの希望があれば記載)
職務経歴書
- 職務要約(どんな業務をどんな役割で行ってきたか概要を記載)
- 職務経歴(具体的な業務・成果(売上など)・意識していたことを記載)
- 自己PR(自分自身の強みと転職後活かせるスキル・経験をアピール)
あわせて読む:【例文つき】施工管理の志望動機のポイントを解説!
あわせて読む:【施工管理の転職】自己PRのポイントを例文付きで解説!
企業に来社もしくはオンラインで面接を行います。
転職エージェントでは事前に選考のポイントや過去の選考情報を提供してくれたり、本番宛らの模擬面接を行なってくれますよ!
- 自己紹介
氏名、簡単な経歴、今後やりたいことなどを1分または3分程度で紹介 - 転職活動を始めたきっかけ
転職を希望するようになった経緯など - 志望動機
企業の魅力を感じた点、入社後やりたいことなど - 自己PR
経験に基づく自分自身の強みや、転職後その強みを活かしてどんな活躍ができるかなど - 今後のキャリアプラン
入社後にどんなことを成し遂げたいか、どうキャリアアップしたいかなど
あわせて読む:施工管理の転職面接で聞かれる質問例と回答のポイント
最終面接に通過すると企業から内定連絡がきます。
条件や入社日の調整をして内定を承諾します。年収などの自分からは言い出しにくい条件面の調整も行ってくれます。
あなたの希望をしっかりと伝えておきましょう。