- 飲食業界にはどんな職種があるの?
- 飲食業界に転職するならどんな転職先・キャリアパスがあるの?
と思っていませんか?
この記事では、飲食業界で約15年の経験があり、飲食業界の企業の採用支援・求職者支援をおこなってきた筆者が飲食業界の職種の仕事内容や転職について解説します。
星野 裕次郎
ブライダル業界、飲食業界で約15年経験の経て、飲食特化人材紹介会社にて4年間CA/RAの両面営業に従事。飲食業界の企業を中心に採用支援を行う。その後、総合型人材紹介事業の立ち上げに参画し、企業と求職者の双方を支援。これまで計6,000人以上の転職/就職キャリアカウンセリングを実施。
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飲食業界の5つの職種の仕事内容と求められるスキル
飲食業界の5つの職種と、仕事内容や求められるスキル、年収水準などを紹介します。
転職先候補選定にご活用ください。
飲食業界の職種1:ホールスタッフ
職種 | ホールスタッフ |
仕事内容 | 案内、テイクオーダー、料理提供、バッシング(片付け)、レジ業務など |
求められるスキル | 基本的なビジネスマナー、多くの人と円滑に関係性を構築するコミュニケーション能力、臨機応変に対応する判断力 |
年収 | 280万円~310万円台 |
【仕事内容】
ホールスタッフは接客が主な担当業務です。
お客様を席へご案内する、テイクオーダー、料理提供、バッシング(片付け)、レジ業務が基本的な業務になりますが、ファストフード店やレストラン、居酒屋などで業務内容は異なります。
近年では券売機の導入や、席に備え付けられているタブレットでお客様自身が注文を入れれられるようになるなど、ホールスタッフの仕事は減少しています。
ホールの仕事が減少した分は、洗い場に入ったり調理補助をおこなったりするなど、広く業務を担当する傾向があり、1人の仕事量が増えている側面があります。
【求められるスキル】
ホールの仕事はお客様への接客応対がメインです。そのため、基本的なビジネスマナーや多くの人と円滑に関係性を構築するコミュニケーション能力、臨機応変に対応する判断力などが求められます。
スキルや経験があるに越したことはありませんが、人柄やコミュニケーション能力を重要視される職種です。
【年収水準】
ホールスタッフの年収水準は、企業規模によって変動はありますが280万円台~310万円台が平均になっています。
飲食業界の職種2:キッチンスタッフ
職種 | キッチンスタッフ |
仕事内容 | 調理、調理補助、食器や調理器具の洗浄 |
求められるスキル | 手際よく調理する能力、マルチタスク能力 |
年収 | 360万円~420万円 |
【仕事内容】
キッチンスタッフは飲食店の要である調理を担当するポジションです。
調理を行う「調理スタッフ」、仕込みや調理のヘルプを行う「調理補助スタッフ」、食器や調理器具など洗浄を行う「洗い場スタッフ」の主に3ポジションがキッチンスタッフの仕事内容です。
会社や店舗によっては調理手順や食材の使用量などがマニュアル化されていることもあり、同じ味や盛り付けを再現できるよう求められます。
厨房内での仕事は基本的にキッチンスタッフが担当するため、ドリンク作成もキッチンスタッフが担当する場合があります。
【求められるスキル】
キッチンスタッフに求められるスキルは、効率よく調理をする手際の良さが必要です。
飲食店は時間帯によって忙しさが変わるため、ピークタイムに料理が不足しないよう、どれだけ仕込みを終わらせておけるかも大切です。
仕込みが間に合っていないときは、ピークタイムの営業をこなしながら仕込みをしなくてはならないケースもあり、マルチタスク能力も求められます。
【年収水準】
キッチンスタッフの平均年収は約381万円(参考:求人ボックス)となっており、ホールスタッフよりも平均年収が高い傾向があります。
キッチンスタッフは業態やポジションによって、年収に大きな差が出るポジションでもあります。
たとえば料理長クラスになると平均年収は約419万円(参考:求人ボックス)になり、お店によってはそれ以上の年収も見込めます。
飲食業界の職種3:店舗責任者
職種 | 店舗責任者 |
仕事内容 | 売り上げ管理、人員管理、 |
求められるスキル | 手際よく調理する能力、マルチタスク能力、食材や備品の発注など |
年収 | 350万円~400万円 |
【仕事内容】
飲食店の店舗責任者は、会社や店舗によって店長やマネージャーとも呼ばれています。
店舗責任者の仕事内容はヒト、モノ、カネなど店舗の数字に関わる部分の管理も店舗責任者の仕事で、スタッフのシフト作成やオペレーションの管理など、業務範囲は多岐にわたります。
【求められるスキル】
店舗責任者に求められるのは、店舗を最適な状態で運営することです。
最適な状態で店舗を運営するには、自店のあらゆる数字を把握しておくことが大切になります。
飲食店の利益は売上から10%残れば優良と言われており、コストコントロールスキルも重要になってきます。
退職者を最小限に抑えるためのリーダーシップやコミュニケーションスキル、日々の営業で起こり得るクレームや衛生面でのリスク管理など、店舗責任者がおこなう仕事はとても多いです。意思決定をしなくてはならない場面も多くなり、決断力も店舗責任者に必要な能力です。
【年収水準】
飲食店の店舗責任者の年収は、350万円~400万円が一般的とされていますが、会社によってさまざまです。
同じ店舗責任者でも等級制度やクラス制を導入している会社もあるため、希望している会社の給与は事前に調べるようにしましょう。
飲食業界の職種4:店舗開発
職種 | 店舗開発 |
仕事内容 | 出店エリアの調査、物件開発、店舗企画、店舗デザイン設計、開業準備など |
求められるスキル | マーケティング、不動産、デザイン設計の知識 |
年収 | 400万円~600万円 |
【仕事内容】
飲食業界の店舗開発は、新たに出店するエリアの調査からオープンまでの段取りや施工を管理する業務です。
会社規模の大きい外食チェーンなどでは専門の部署が設けられていて、集客できる立地を探す物件開発を中心として店舗企画、店舗デザイン設計などを担当します。
ゼロから店舗を作っていくことに興味、熱意、関心がある人に向いている仕事といえます。
【求められるスキル】
店舗開発職に必要な資格や学歴は特にありません。
しかし、求められるスキルや知識は、立地選定や店舗の企画を立てるためのマーケティングの知識、不動産やデザイン設計の知識があると活かせるでしょう。
また、店舗開発職はさまざまな地域の物件を見て回る必要があるため、普通自動車免許を取得しているとよいでしょう。
【年収水準】
店舗開発職の平均年収は約440万円で、会社規模の大きい上場企業などでは年収600万円以上のオファーが出されることもあるようです。
チェーン店やフランチャイズ展開をしている会社での募集職種ということもあり、比較的年収は高めになる傾向があります。
飲食業界の職種5:商品開発
職種 | 商品開発 |
仕事内容 | メニュー企画、食材選び、原価計算、試作品の調理、現場への落とし込み |
求められるスキル | 自社の商品や顧客の特性を把握していること、コミュニケーション能力 |
年収 | 500万円前後 |
【仕事内容】
商品開発の仕事は、新メニューの考案、既存メニューの改良などが主な内容です。
メニュー企画から食材選び、原価計算、試作品の調理、現場への落とし込みなどメニューが店舗で提供されるまでを担当します。
店舗で提供をされたあとも、現場からのフィードバックなど参考にオペレーションの改善、品質の改良など継続的に商品に携わっていく根気強さも必要になる職種です。
【求められるスキル】
管理栄養士やフードコーディネーター、野菜ソムリエなどの資格があると、商品開発職の仕事に有利に働く場合がありますが、必須ではありません。
実際に現場の調理スタッフから商品開発職に進む方も多く、自社の商品や顧客の特性を把握していることも求められるスキルに入ります。
また、商品を開発しても誰も再現ができなければ意味がなく、現場スタッフへの落とし込みにコミュニケーション能力も求められます。
【年収水準】
商品企画職の年収平均は500万円前後が一般的ですが、会社規模が大きくなるにつれて年収平均もあがっていく傾向があります。
入社初年度から商品企画に配属されるケースは少なく、現場に配属され経験を積んでいくから商品企画にステップアップしていくケースが多いですが、商品企画職の実績や知見が保有している場合は、その限りではありません。
飲食業界の転職先の種類
飲食業界の転職先には、レストランやホテル、バー、旅館などさまざまな転職先候補があります。
飲食業界の仕事はホール、キッチンなどの仕事をイメージされると思いますが、商品研究・開発、販売促進、店舗開発など本部スタッフの仕事もあります。
飲食業界での経験がなかったり浅かったりする場合は、ホールや洗い場など比較的難易度の低い仕事からスタートするケースが多いです。
ホールの仕事はお客様のご案内やバッシング、料理提供などを中心におこなわれます。お客様と最初に接するのがホールスタッフのため、清潔感はもちろん正しい言葉遣いや立ち居振る舞い、相手の感情を汲み取るコミュニケーション能力などが重要視されます。
洗い場の仕事はお客様が使用された食器の洗浄をして、食器をお客様に提供できる状態に戻すのが仕事です。料理提供に必要としている食器、フォークやスプーンなど不足していないか?など、店内の状況に合わせて臨機応変かつスピーディな仕事が求められます。
レストランやホテル、バー、旅館などで呼び方に違いはありますが、ホールとキッチンの仕事は飲食業界の基本になる仕事です。
飲食業界の転職先の選び方のポイント
飲食業界の転職先の選び方のポイントを解説します。
飲食業界の転職先の選び方のポイント1:譲れないポイントを持つ
飲食業界の転職先を選ぶ際は、数ある希望条件のなかでも譲れないポイントを持つことが大切です。
勤務地や給与、仕事内容、転勤の有無など譲れないポイントを持っていると、入社後のミスマッチを防ぐことができます。
転職ができればどこでもよいという意識では、現在抱えている課題や不満を解消させられず、短期離職などに繋がってしまう恐れがあります。
飲食業界の転職先の選び方のポイント2:口コミ情報をチェックする
転職先候補の口コミを調べてみるのもポイントです。
企業のWebサイトは基本的にポジティブ面しか書かれていませんが、実際に働いていた方や利用者の口コミには、企業のネガティブ面も掲載されている場合があります。
注意点としては、口コミサイトは匿名で書き込みができるものがほとんどのため、すべての口コミを信用してしまうのは危険です。
個人的な感情で書かれている口コミではなく、昇進時の給与の上げ幅や実際の残業時間など定量的に数字で表されている口コミを参考にするようにしましょう。
飲食業界の転職先の選び方のポイント3:実際に店舗に行ってみる
実際の店舗に行くのはとても有効な転職先の選び方です。
求人情報などテキストだけでは分からない、実際の従業員の接客や店舗の空気感などを肌で感じることで、自分に合っているか、働きたいと思えるかを判断できます。
また実際に店舗に足を運ぶのは、求人企業に対してアピールにも繋がります。飲食業界の転職先を選ぶ際は、ぜひ実際の店舗に行ってみることをおすすめします。
飲食業界のキャリアパス
飲食業界のキャリアパスは、店舗のスタッフから始めて現場経験を積み、オペレーションや商品の特徴などを把握していくことから始めるのが一般的です。
オペレーションを一通り習得し、スタッフマネジメントや店舗の数字を把握、コントロールができるようになれば、自ずと次のステップに進めることでしょう。
店舗責任者やエリアマネージャーなどの総合職を目指すのか、料理長やソムリエなど専門職を目指すのかは、従業員の希望や会社の人員状況によっても異なります。
また、社内の役職を目指すだけでなく、キャリアの目的を独立に設定している人もいます。
キャリアパスをどのように形成していくのか、自身でよく考えながら飲食業界の仕事に取り組むことが大切です。
飲食業界に向いている人の3つの特徴
飲食業界に向いている人の特徴を、3つに絞って紹介します。
飲食業界に向いている人の特徴1:コミュニケーションが好きな人
飲食業界の仕事はお客様だけではなく、店舗のスタッフや関係各所とコミュニケーションを取る機会が多い仕事です。
飲食店の仕事は1人でこなせるものではなく、スタッフ同士の協力と連携がなくては店舗を適切な状態で運営することは難しいでしょう。
協力と連携をするためには、良好なコミュニケーションを取り人間関係の構築ができる人が望ましく、コミュニケーションを取るのが好きな人は飲食業界に向いている人といえます。
飲食業界に向いている人の特徴2:食べることが好きな人
食べることが好きな人も飲食業界に向いている人の特徴です。
食べることが好きな人は、食材への興味や食べ方など自分なりの視点を持って料理を楽しむことができる人が多い傾向があります。
そのため、お客様へ料理の説明をする際も食材のこだわりや調理法、おすすめの食べ方など熱量を持って説明ができます。
料理を作ることが好きな人も同様で、お店で得た知識や経験を家庭での調理に活かすなど、ライフワークバランスの構築にも繋げられます。
飲食業界に向いている人の特徴3:人のサポートが好きな人
飲食店は多くの人が来店され、多くのスタッフが働いている場所です。
お客様の表情や会話内容からニーズを汲み取ったり、スタッフが次にどう動くのかを考えてサポートに入れたりする人は、とても重宝されます。
人のサポートをするためには、普段のコミュニケーションがしっかり取れているかも大切要素で、飲食業界だけでなく仕事をするうえで意識したいポイントです。
自分のことだけではなく、周りへの気配りを忘れない行動を心掛けましょう。
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