
- 一級建築士がホワイト企業に転職するには?
- ホワイト企業を選ぶにはどんなことをチェックすればいいの?

以上のような方に向けて、建設業界での転職経験を持つ筆者が、ホワイト企業に転職したい一級建築士の転職先選びのポイントについて解説します。
一級建築士資格を活かして転職を考えいている人はぜひ読んでみてください。


一本槍 満滋
総合建築を行う会社で電気設備・空調設備に関する設計、施工を10年以上担当。その後、公共事業などを多く担当する会社に転職。監理技術者として電気設備における施工管理業務を行う。現在は個人事業主として独立し、電気・空調設備の設計をメイン業務に、工事受注、店舗等の省電力化を図るコンサルタントなども行なっている。また、専門的な見解を踏まえた建築・電気設備に関するライター活動なども行なっている。保有資格:電気工事士2種、電験3種、電気工事施工管理技士1級、建築設備士、建築士2級
あわせて読む:建築士に強い転職サイトおすすめ7選【建築士監修】
一級建築士はホワイト企業に転職できる?
一級建築士は、ホワイト企業に転職することは可能です。なぜなら、一級建築士は実務経験や合格率約10%の試験への合格が必要となる取得難易度が高い国家資格であるため転職市場でも高く評価され、ホワイト企業と言われる人気企業への転職へも有利に働くからです。
一級建築士はいろんな企業から引く手数多なので選択肢も豊富です。数多くある企業の中から自分にとって最適な転職先を選ぶことがポイントとなります。
一級建築士におすすめのホワイト企業

一級建築士におすすめのホワイト企業1:大手ゼネコン
建築系職種の中で、最も辛いのが年間休日数の少なさだと思います。建築士もそれは同じで、1ヶ月休みが無いという方もいらっしゃいます。
しかし、2024年問題も助長して、大手ゼネコンなどでは週休2日を義務付けとしている会社も増えてきました。繁忙期は代休などを取得したり、代休を貯めて長期休暇を満喫する方もいらっしゃいます。

以前は有給も取れない体質の業界でしたので、ようやく建築業界にも遅い働き方改革が浸透しはじめたのではないでしょうか。
一級建築士におすすめのホワイト企業2:公務員
公務員として働くことのメリットは、やはり年間休日数の確保によるプライベートの充実です。年末年始など長期休暇の際、ゼネコンであっても現場状況によっては休日を取りにくい状況になってしまうこともあります。
しかし、公務員であれば長期休暇をしっかりととる事ができ、そのための予定を立てる事が可能となります。
また、環境に関しても荒っぽい職場が多い建築職ですので、建築士と言えども同じです。役所などで勤務する建築士となれば、多少荒っぽい環境が苦手な方でも伸び伸びと建築士としての業務を行う事ができます。
一級建築士におすすめのホワイト企業3:インフラ系の企業
インフラ業界はエネルギー系、交通系、ITを含む生活系インフラなど様々な分野があります。どの業界も建築士としての需要がある一方で、新卒重視の点もあります。
その一方で入社できれば、大手の会社が多いため労働環境が整えられており、通常の福利厚生以外にもフィットネスジムを職場に併設していたり、宿泊施設の割引制度がある会社に勤める方もいます。
また通常の年金に付加して拠出型企業年金などを準備してくれる事で、老後の備えに対して通常の会社員よりも安心感があります。

育児休暇をしっかりと取らせてくれる事が利点で、男性も女性も安心して子育てができる環境が多い業界では無いでしょうか。
次は、ホワイト企業に転職したい一級建築士に向けて、転職先選びのポイントを解説します。
ホワイト企業に転職したい一級建築士の転職先選びのポイント
一級建築士の転職先選びのポイント1:労働時間
一級建築士の仕事は各種設計業務にしても施工監理や書類作成など多忙で残業時間も多い職種になります。そのため、転職先選びのポイントの1つに労働時間があります。
一級建築士は建築業以外にも多方面で求められるスキルになります。その中には公務員という働き方の選択もあります。
物作りの一線からは少し外れて、メンテナンスや修繕案の検討などの仕事内容になりますが、ワークライフのバランスを取る方法としてはベストな方法です。
一級建築士の転職先選びのポイント2:給料
転職によって給料アップをしたい場合は、給料も転職先選びで重要なポイントになります。
転職を考えた際、大手ゼネコンや組織系事務所などを選ぶよりも、地元のサブコンや中小の設計事務所への転職を考えた方が給与アップは早い場合があります。
一級建築士は人数も少なく、求人を出したとしても思うような人物が現れないのが現実になります。そのため実力も兼ね備えた一級建築士が入社した際は給与の向上なども比較的早く、社内の立ち位置の向上や、良いポジションを得られるようになります。

転職してすぐに成果が欲しい方、転職後のポジションが不安な場合もこのような企業を選ぶ基準にしても良いかもしれません。
一級建築士の転職先選びのポイント3:DX化によるリモートワーク
DX化を推進していて、リモートワークができるかも転職先選びのポイントの一つです。
設計士は設計業務や書類作成、現場巡視など社内にも社外にも仕事が山ほどあります。それらをi Padやリコーシータ(全天球型写真)などを使用して共有しあう事で、現地や会社に赴くこと無く作業を進めていく事が可能になります。
また近年では建築士やデザイナーなど複数の社外の担当者に仕事を分割するチームを一案件ごとに結成する方法も取られるようになってきました。

このようにDXをうまく使用して設計業務を効率良くこなす会社であれば夕食など家族との時間を得る事ができます。

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建築業界に強い転職エージェント1:建築転職

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あわせて読む:建設・設備求人データベースの口コミ・評判はどう?

他にも建築士におすすめの転職サイトを知りたい方は、以下の記事も併せて読んでみてください。
あわせて読む:建築士に強い転職サイトおすすめ7選【建築士監修】

次は、転職エージェントを使った、一級建築士の転職活動のやり方を解説します。
一級建築士の転職活動のやり方
一級建築士の転職活動のやり方1:登録

まずは転職サイトに登録します。転職サイトは複数の転職エージェントに登録しておく方がより自分に合った求人に出会うことができます。
しかし、あまり数多く登録し過ぎると大量の求人を提示され選びきれなくなったり、かえってやり取りがわずらわしく感じてしまったりすることがあるので、まずは3社登録してみて、必要に応じて増やすなど工夫すると良いでしょう。
また登録する際は個人の職歴や経歴、資格など履歴書や職務経歴書に近い内容を入力する必要がありますので事前に個人のデータを準備しておきます。

入力項目は数多くありますが自分のことをよりアピールするためにも可能な限り自分のデータを入力しておくことをおすすめします。
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一級建築士の転職活動のやり方2:面談

求人紹介や転職活動全般のサポート付きの転職サイトを利用する場合は、登録を済ませると担当者から概ね1週間以内に面談日時の設定のため連絡が入ります。
現在仕事をされている方はいつ面談してもらうか悩むかもしれまんが、都合の良い日時に合わせて相談に乗ってくれますので遠慮なく希望日時を伝えてみましょう。
対面やオンラインで面談することもできるので希望に応じて伝えることもできます。また、面談日時を設定する際に面談で何を話そうかまだまとまっていない場合は少し余裕を持った日時の設定をすると良いでしょう。
尚、どうしても面談日時の都合が悪くなってしまった場合は早めに連絡し日時を変更する依頼をかけます。快く応じてくれますのでこちらも遠慮なく伝えることができます。

面談は1時間前後想定されますので、自分の希望や経歴のヒアリングを受けますので答えられるようにしておくとよいでしょう。
- 業界・職種
(例:ゼネコン、設計事務所、ハウスメーカーなど…) - 働き方
- 長期的なキャリアプラン
(専門スキルを磨きたい、大規模なプロジェクトに携わりたいなど…) - 勤務地の希望・転勤の有無
- 年収
一級建築士の転職活動のやり方3:求人紹介・求人選び

次に、担当者から紹介された求人や、転職サイト上で探した求人の中から、応募する求人を選びます。
色々な求人を紹介されて戸惑うこともあるかもしれませんが、疑問に思ったり不明なこと、もっと詳しく聞いてみたいことなどがあれば担当者に相談してみましょう。

また、紹介された求人が自分の希望するものではない場合は、希望に沿わない理由を具体的に伝えておきましょう。
- 基本情報(企業理念、設立年度、従業員数、所在地など)
- 社長のあいさつ
- 求める人物像
- IR情報
- SDGsの取り組み
- どんなサービスを提供しているか
- 仕事の内容
- 給与
- 休暇・休業制度・福利厚生
- 残業時間
- 転勤の有無
一級建築士の転職活動のやり方4:応募(履歴書・職務経歴書の作成)

応募する求人が決まった後は、応募書類の作成を行います。主に履歴書と職務経歴書を作成しますがフォーマットを持っていない場合は登録した転職サイトからダウンロードできる場合がありますのでそちらを使いましょう。
応募書類の作り方が分からない時は例文が用意されていたり、サポート付きの転職サイトの場合は担当者に書類の添削を受けることもできます。客観的な視点から良いアドバイスをもらえる場合もありますので一度は添削を受けてみることをお勧めします。

建設業の経験がある方は、工事経歴や設計経歴を職務経歴書とは別に取りまとめておいても良いでしょう。
履歴書
- 氏名・住所・生年月日・連絡先
- 学歴・経歴(高校から現在までの学歴・経歴を記載)
- 免許・資格(保有している免許・資格を記載)
- 志望動機(応募先企業への志望動機を記載)
- 本人希望欄(入社時期や勤務時間などの希望があれば記載)
職務経歴書
- 職務要約(どんな業務をどんな役割で行ってきたか概要を記載)
- 職務経歴(具体的な業務・成果(売上など)・意識していたことを記載)
- 自己PR(自分自身の強みと転職後活かせるスキル・経験をアピール)
あわせて読む:【建築設計の転職】志望動機のポイントを例文付きで解説!
あわせて読む:【建築設計の転職】自己PRのポイントを例文付きで解説!
一級建築士の転職活動のやり方5:面接

面接のオファーが入った際は企業と面接日時を調整します。
面接前には想定される質問への回答を考えておいたり、本番を想定して面接練習をしてみましょう。
自分ではうまく面接できると思っていても、実際に面接をしてみるとうまく話せなかったということが多くあります。
転職エージェントを利用する場合は、担当者が模擬面接を行なってくれます。

面接に慣れているという人はなかなかいませんし、他の応募者も事前に模擬面接をして面接に慣れた上で本番に望む方も数多くいますので是非模擬面接を依頼しておきましょう。
- 自己紹介
氏名、簡単な経歴、今後やりたいことなどを1分または3分程度で紹介 - 転職活動を始めたきっかけ
転職を希望するようになった経緯など - 志望動機
企業の魅力を感じた点、入社後やりたいことなど - 自己PR
経験に基づく自分自身の強みや、転職後その強みを活かしてどんな活躍ができるかなど - 今後のキャリアプラン
入社後にどんなことを成し遂げたいか、どうキャリアアップしたいかなど
あわせて読む:建築士の転職面接で聞かれる質問例・回答のポイントを解説!
一級建築士の転職活動のやり方6:内定・入社の準備

入社日が決まった後は、入社迄に必要な書類を確認し準備しておきます。健康診断書や保証人の印鑑など準備に時間がかかるものもありますので余裕をもって確認しておきましょう。
一級建築士の転職には、転職エージェントを活用しよう!
この記事では、ホワイト企業に転職したい一級建築士に向けて、転職先選びのポイント、おすすめの転職エージェントを紹介しました。
一級建築士の転職には、経験やこれから目指したいキャリア、希望条件にマッチする求人を紹介してくれる転職エージェントを活用するのがおすすめです。

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あわせて読む:建築業界に強い転職エージェントおすすめ7選