- 施工管理の仕事はなぜきついの?
- 施工管理に向いていない人はどんな人?
- 施工管理から転職するならどんな業界・職種がおすすめ?
と思っていませんか?
この記事では、施工管理としての業務経験のある筆者が、施工管理の仕事がきつい理由、施工管理に向いていない人の特徴、施工管理からのおすすめの転職先について解説します。
あわせて読む:施工管理に強い転職エージェントおすすめ6選|建設業界の求人を探すなら?
施工管理の仕事がきつい理由
施工管理の仕事は「きつい」という印象が強い職業です。
なぜ、施工管理の仕事はきついと思われているのか?理由は以下のものがあげられます。
- 工期内に工事を完了させなければならない
- 残業・休日出勤が多い
- 工事中のトラブルが多い
- 業務内容が多く、負担が大きい
施工管理は工事を工期内に完了させるため、工程表を作成し工事を進めます。
しかし、工事は天候の悪化や人員の不足などのトラブルで、工程表通りにいかないことが多いものです。
工程が遅れれば、残業や休日出勤してでも工事を進めることも大いにあります。
また、施工管理は事務作業も多くなるのですが、日中は工事の確認などが多いため、事務作業は夕方に行う施工管理者も多くいらっしゃいます。
常に工期に追われ、業務内容も多いことから「施工管理はきつい」というイメージが定着しました。
施工管理の実務経験者に仕事についてのアンケートをとったところ、施工管理の仕事のきつさには5つの理由があることが分かりました。
ここからは、それぞれの理由について解説していきます!
施工管理がきつい理由1:労働時間が長い
施工管理がきつい理由の一つに、労働時間の長さが挙げられます。
施工管理者はスケジュールや品質の管理をするだけでなく、資材の発注や現場の安全管理、クライアントとの打ち合わせなども行います。こうして仕事内容が多岐にわたるため、労働時間がどうしても長くなる傾向にあります。
「帰宅と同時に玄関で寝落ちしていたこともあった」という方もいるほど、労働時間の長さが施工管理の大変さに繋がっているようです。
とにかく労働時間が長くなりがちである。昼間には職人さんとの打ち合わせ・スミダシ等現場作業に追われる。
職人さんが帰宅後施工図の作成や申請書類などの事務作業を行うので午前様は当たりまえの生活であった。
(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
現場に出て、掘っている深さを測定して、あと何センチ掘れ等と指示したり、埋設した管の高さや継ぎ手をチェックしたり、工事の写真を逐一撮影したりとバタバタしていた。
作業が終われば会社で書類を整理して、同時に来週の段取りを建材メーカーや下請け業者と調整しなければならなかった。
とにかく忙しくて暇がなかった。
(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
施工管理がきつい理由2:労働に対する給料が少ない
労働に比べて給料が少ないといった声も多くありました。
求人ボックス(2024/2/1時点)によると施工管理の平均年収は445万円であり、ボリュームゾーンはは350〜441万円です。しかし仕事量や残業が多いことや、残業手当がつかない場合もあることを考えると、仕事内容に給与が見合ってないと感じる人もいるようです。
「最終的には大手の企業でなければ恵まれた給与体系にはならないということを知りました」とコメントする方もいらっしゃいました。
手取りが月に35万円。基本給は少な目で資格手当等があった。残業代が少しだけあったと思う。
労働内容に比べて安いと思った。
(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
これは会社によってだろうけど残業上限が決まっており30時間以上は残業がつかなかったりした。(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
施工管理がきつい理由3:体力的に厳しい
施工管理は、現場での仕事もあるため体力の求められる仕事です。多い仕事量をこなすなかで、体力的な限界を感じる方やこの先もこの仕事を続けられるのかと考える方もいるようです。
実際に、アンケートでは「将来を考えたときに中年になってから不規則な肉体労働を強いられる環境が不安につながったため、1歳でも若いうちに転職しようと思った」といった声も見受けられました。
短い杭打ちの時は5-10分で終わるので写真を撮る事が多く一日の仕事量が多く広い現場だとセメントの写真を撮ったと思ったらすぐに遠い杭打ち機まで移動しないと行けなかった時は夏場で暑くて休憩もあまり出来ずとても辛かった(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
ファッションに強く、ブランド数も多かったため色々探すことができました。外資系もあったため選択の幅がかなり広がりました。(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
施工管理がきつい理由4:クライアントの間で板挟みになる
施工管理の仕事では様々な立場の人と関わることが求められます。
お客様と現場の間に入る必要があるため、両者の板挟みになってしまうというケースがあります。人によってはコミュニケーションそのものがストレスに繋がるという場合もあるでしょう。
下請けの工務店から文句ばかり言われる。お客様や営業・設計担当からも無茶な施工依頼などをされることが多く、常に板挟み状態。
さらには、支店ごとの決算成績に関わるため、年度末などの期末には無理な工期短縮を求められることも多い。
(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
安全管理の重圧や、細かい品質管理、時には厳しいクライアントとの折衝もストレスとなります。また、現場での高圧的なコミュニケーションスタイルや、予算と品質のバランスを取る難しさも挙げられます。(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
こういった意見がある一方で、「現場に行くたびに様々な人と関わるためコミュニケーション能力を磨くことができた」という方もいらっしゃいました!
施工管理がきつい理由5:天候に影響される
施工管理の仕事は現場に出て行うため、天候に影響されます。
天候等を理由にスケジュールの変更や調整をしないといけないとなると、その分仕事が増えることになります。また、悪天候でも現場にでないといけない場合にも施工管理の仕事の大変さを感じる方が多いようです。
仕事で体調を崩されたという方も複数名いらっしゃいました。
天候や緊急のトラブルに左右される不規則なスケジュールも精神的に負担です。
(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
やはり、台風等のよほどのことがない限り現場で作業しなければならないことがキツかった。暑い時も寒い時も雨の時も外での作業は必ずある。慣れればあまり苦に感じなくなってくるものではあったが、一度離れると戻りたくない気持ちになる。(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
施工管理のやりがいとは
きついと感じられる側面も多い施工管理の仕事ですが、やりがいについてもコメントをいただきました。
ここからは、実務経験者の感じた施工管理のやりがいについてご紹介していきます!
施工管理のやりがい1:仕事の成果が形に残る
施工管理の仕事は建築に直接的に携わるため、仕事の成果を目に見える形に残すことができます。時間と手間をかけるからこそ、建物が完成したときに得る達成感は大きいのではないでしょうか。
とにかく完成したときはやりがいを感じる!
地図の残る仕事というのは大げさな部分ではあるけれどもこの大きな建物を自分で手掛けたというのは自信につながった。
(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
現場で完成に向けて徐々に姿が見えてくるのがやる気を起こさせてくれる。(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
自分が関わった場所に建物が建つという事は施工管理をしていないとできない事だと思うので自慢出来る仕事です。(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
施工管理のやりがい2:お客様の喜ぶ顔を見られる
施工管理の仕事は、お客様の依頼で建築をしていきます。依頼をしてくれたお客様の喜ぶ姿を見ることができると、喜びややりがいを感じられるという声もありました。
住宅が完成し、お客様に引き渡した際に、お客様が喜んでくれる顔を直接見れることだと思います。エンドユーザーに一番近いところで、達成感を味わえるところです。
(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
施工管理のやりがい3:人と協力して作業できる
施工管理は、お客様や職人の方、建材メーカー、下請け業者など沢山の人と関わり協力しながら進む仕事です。そのためチームでの一体感や連携がうまれると、達成感ややりがいをより感じられるそうです。
施工管理の魅力は、大規模プロジェクトを成功に導く責任感、実際に形になる成果の達成感、チームでの協力作業です。
(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
歴史に残るような建築物に少なからず関与できるから、皆でやり遂げたという達成感がある点は良いと思いました。
(引用元:HRtable独自のアンケートより抜粋)
他にも、「予定調整など、常に前を見る仕事でやりがいがあった」「気さくな職人さんとのやり取りはたのしかった」といった声もありました。施工管理は大変ながらもやりがいのある仕事なのですね!
あわせて読む:施工管理の仕事のやりがい・魅力とは?|業界経験者が解説!
施工管理に向いていない人の特徴
施工管理の仕事には、「向いていない人」は存在するものです。
施工管理に向いていない人の特徴はをあげてみました。
- 建築の仕事が好きでない
- 臨機応変に対応することが苦手
- 気が小さく、人に指示や指導ができない
- たくさんのことを同時にできない
- コミュニケーションが苦手
- 体力に自信がない
施工管理の仕事は、そもそも建築が好きでないと続けることはとても厳しいです。
ただでさえ、業務やトラブルが多い業種なのに、建築が好きでないとモチベーションもあがらず、よい仕事はできません。
トラブルが多いゆえに、臨機応変に対応できることが求められますし、業務内容も非常に多いので、「臨機応変に仕事ができない」という人は施工管理に向いていないことでしょう。
また施工管理は、自分で建築工事の作業をするのが仕事ではありません。
協力業者や職人に指示をして、工事をすすめることが施工管理の役割です。気象の荒い職人にも、しっかりと適格に指示や指導をする必要があります。
そのため、コミュニケーションが苦手で気が小さい人も施工管理の仕事は厳しいと考えられます。
施工管理の転職理由やや施工管理に向いている人についても知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
あわせて読む:建設業を辞めたい!対処法とおすすめの転職先5選|施工管理16年の筆者が解説
あわせて読む:施工管理に向いている人の3つの特徴|魅力・やりがいを解説!
施工管理に向いていない人におすすめの転職先5選
「施工管理をしてるけど、自分に向いてない」「施工管理からキャリアチェンジをしたい」と考えている方も多くいるのではないでしょうか?
施工管理はビジネスに必要なスキルが身に付くため、転職時にもアピールポイントになります。
そこで、施工管理からのおすすめの転職先をまとめました。
施工管理に向いていない人におすすめの転職先1:ビル管理
ビル管理は、建物を正常な状態に保つために、定期的な点検と修理を行う業種です。
建物の知識が必要になる仕事なので、建物に携わる施工管理の経験者には有利な転職先になります。
建物の修理をする際に、業者を探し、金額の交渉なども行うので施工管理時に培った業者選定の勘や、交渉力は役に立つことでしょう。
施工管理と違い、納期はそこまで厳しい仕事ではないので気が楽になるかもしれません。
あわせて読む:ビルメン・設備管理に強い転職エージェントおすすめ6選
施工管理に向いていない人におすすめの転職先2:デベロッパー
デベロッパーは、住宅やマンション、店舗やリゾートなどの都市開発や再開発を行う業種です。
開発・再開発の案件が決まったら、業者を選定し施工管理者に発注をします。
そのため、施工管理の経験がある方には、経験を活かした仕事が可能になることでしょう。
また、施工管理者と協力して仕事を進めるには、施工管理者とのコミュニケーションが必要になるため、施工管理の経験がある方には有利な仕事になります。
あわせて読む:デベロッパーに強い転職エージェントおすすめ7選
施工管理に向いていない人におすすめの転職先3:設計事務所
設計事務所は建物の設計を行う業種で、設計の仕事も施工管理の経験を活かすことができます。
設計は建築図面の作成をするので、図面の見方や知識が必要です。
施工管理で建築図面を幾度と見てきた方には入り込みやすいことでしょう。
ただし設計事務所に転職した場合は、建築士の資格が必要になる可能性が高いです。
あわせて読む:建築士に強い転職サイトおすすめ7選|建築設計の求人を探すなら?
施工管理に向いていない人におすすめの転職先4:不動産会社
不動産会社は土地だけでなく、建物の販売や仲介をしています。
建物の販売や仲介に関しては、施工管理の知識を活かして、顧客に物件のメリット・デメリットを説明し、適切に価値を伝えることができるかもしれません。
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あわせて読む:不動産に強い転職エージェントおすすめ7選
施工管理に向いていない人におすすめの転職先5:建設業界の営業
施工管理の経験を活かし、建設業界の営業で活躍される方も多くいらっしゃいます。
建設業は、ゼネコンやハウスメーカーのイメージが強いですが、建築板金や電気工事などの業種もさまざまあり、建築資材の会社もあります。
施工管理を経験していることは、建設の知識もついてるので、仕事はやりやすいことでしょう。
仕事がきついと感じたら、転職も検討してみよう!
この記事では施工管理の仕事をきついと感じる理由について、実務経験者のアンケートも交えて解説してきました。
仕事がきついと感じたり、将来のことを考えてキャリアアップ・キャリアチェンジを考えたりしている方は、転職を検討してみてはいかがでしょうか!
- 労働時間が長い
- 労働に対する給料が少ない
- 体力的に厳しい
- クライアントの間で板挟みになる
- 天候に影響される
施工管理に向いていないと感じて転職を考えているなら、施工管理からの転職に詳しい転職エージェントに相談してみるのがおすすめです!
次は、施工管理からの転職におすすめの転職エージェントを紹介します。
施工管理からの転職におすすめの転職エージェント
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